杉良太郎特別防犯対策監が福島県警察本部を訪問　「特殊詐欺はお金だけでなく、人生までも奪ってしまう」

福島県の“なりすまし詐欺”撲滅を決意

「ストップ・オレオレ詐欺47〜家族の絆作戦〜」プロジェクトチーム

2022年7月26日 15時30分

　警察庁「ストップ・オレオレ詐欺47〜家族の絆作戦～」プロジェクトチーム（略称：SOS47）は、全国で被害が相次ぐオレオレ詐欺などの特殊詐欺に関する知識や被害防止策を分かりやすく伝え、特殊詐欺被害を防止するため、2018年より、全国47都道府県警察と共に広報啓発活動を行っています。
　この度、杉良太郎特別防犯対策監が、福島県警察本部を訪問しました。杉対策監は、福島県で“なりすまし詐欺”の被害額が増加していることについて、「特殊詐欺はお金だけでなく、人生までも奪ってしまいます。」と特殊詐欺の危険性について注意を促しました。

イベントレポート

■「高齢者だけでなく家族全員で特殊詐欺対策を！」
　当日、福島県でのなりすまし詐欺増加を阻止すべく、『なりすまし詐欺撲滅緊急対策宣言式』が行われ、杉対策監が参加しました。そのなかで、「福島県ではなりすまし詐欺の件数が減少傾向にあるものの、被害額が増加しています。これは許せることではありません。私たちも対策を進めていきますが、なかなか行き届かないところがあるので、福島県の皆さんに協力していただきながら、特殊詐欺がない県を目指していきたいです。よろしくお願いします！」と詐欺被害撲滅への決意を述べました。

　その後、記者会見が行われ、杉対策監は「なりすまし詐欺の被害をなくすために、高齢者に“騙されないように気をつけてください！”といっても限界があります。高齢者は、その日によって体調の変化があったり、忙しかったりします。そのような状態のなかで警察や百貨店などを装った電話がかかってきて、突然お金の話をされると、つい騙されてしまいます。“還付金がなぜATMから戻ってくるのだろうか？”と疑問に思っても、正常な判断ができず、犯人の指示に従ってしまいます。一番に伝えたいことは、“知らない人から電話でお金の話があれば、絶対に詐欺。そうなったらすぐに電話を切って、すぐに警察に相談してほしい。“ということです。警察はその連絡を受けることで、どの地区に詐欺の魔の手が伸びているかを把握して、警備を強化することができます。特殊詐欺対策は高齢者だけに任せず、家族が防犯機能付き電話機を設置するよう呼びかけたり、実際にプレゼントしたりするなど、家族全員で特殊詐欺対策をしてください！私は騙されないと思っている人ほど騙されます。私は大丈夫という気持ちは捨ててください。お願いします。」と、なりすまし詐欺撲滅に向けたメッセージを送りました。
　また、記者から“若者に特殊詐欺に関してどのように考えてほしいか？”という質問があった際、「特殊詐欺の受け子・出し子に関して、“簡単な労働で大金が手に入る”という安易な話に乗り、犯罪に手を染めてしまう子たちがいるのが現状です。軽い気持ちで詐欺に加担することで自分の人生をダメにしてしまうということを、詐欺に加担する前に一度立ち止まってしっかり考えてほしいです。」と思いを述べました。