健康志向などを背景に水産養殖量が増加!今後の発展が期待される陸上養殖とスマート水産の技術と市場をまとめた書籍『陸上養殖・スマート水産の技術と市場』が12月6日に発売!
詳細については以下の当社サイトをご覧ください。
https://www.cmcbooks.co.jp/products/detail.php?product_id=9337
刊行にあたって
陸上養殖は,魚や藻類などの水産物を陸上の施設で養殖する事業である。2022年6月に公表された「世界漁業・養殖業白書(SOFIA)」によると,2020年の水生動物の養殖生産量は,過去最高の8,750万トンに達している。世界も日本も資源効率性の高い,水産物を安定的に供給する水産養殖の重要性が高まっている。
また,陸上養殖には,水温,水質,酸素量,塩分濃度,pH値などの計測が必要である。近年,養殖業では,情報通信技術(ICT)を活用した次世代型の養殖技術が始まっており,「スマート水産業」と呼ばれている。2023年度これら日本の次世代型養殖技術は25億円程度まで拡大すると予測される。今後はICTによる作業の効率化・省人化とともに,水産バリューチェーンが一体となったデータプラットフォームの構築によるスマート水産の伸びが期待される。
本書はこれら陸上養殖とスマート水産の技術と市場をまとめた。
主な目次
【技術編】
第1章 陸上養殖の現状と展望(特徴,養殖対象種と産業,今後の方向性)
1 水産における養殖の現状と陸上養殖の役割
2 養殖形態と循環式養殖技術
3 環境制御と物質循環
4 養殖対象種と産業
5 IoT・AI技術を活用した陸上養殖のスマート化
第2章 陸上養殖における設計方法とアワビに関する施設ならびに研究事例の紹介
1 背景
2 循環養殖の分類と事業企画における検討事項
3 設計方法
4 計算比較と事例の紹介
第3章 キャビテーションバブル+UV照射によるオゾン水生成と魚介類への殺菌利用
1 はじめに
2 魚病対策の背景と省エネ技術の目的
3 従来技術と課題
4 新たな水質管理技術について
5 高鮮度処理技術を活かした商品展開について
6 殺菌水を利用した殺菌氷について
7 まとめ
第4章 好気的脱窒を用いた完全閉鎖循環式陸上飼育システムと高品質・好成長養殖,活魚の在庫化
1 はじめに
2 閉鎖循環式陸上養殖
3 好気的脱窒
4 好気的脱窒と泡沫分離を用いた完全閉鎖循環式飼育システム
5 事業化に向けて
6 おわりに
第5章 緑色光照射のカレイ・ヒラメ類養殖への貢献
1 はじめに
2 ヒラメ
3 マコガレイ
4 マツカワ
5 ホシガレイ
6 学術的課題
第6章 地下海水を利用した陸上養殖
1 地下海水の特性
2 地下海水の掛け流しによる陸上養殖
3 地下海水を利用したトラウトサーモンの養殖
第7章 微生物飼料を活用した次世代陸上養殖の展開
1 はじめに
2 エビ養殖に替わる代替肉について
3 代替肉需要増加の背景
4 陸上養殖の現状
5 淡水・海産の陸上養殖の例
6 魚粉に替わる微生物飼料の開発
7 おわりに
【市場編】
第1章 日本の水産業の現状と課題
1 日本の水産業をとりまく現状
2 陸上養殖の動向
第2章 閉鎖循環式陸上養殖の施設・設備
1 方式別設備・装置の基本構成
2 閉鎖循環式陸上養殖のシステムと設備
第3章 陸上養殖の自動化技術
1 陸上養殖の計測技術
2 自動給餌システム
3 水処理(換水・固形物除去・清掃,DOセンサー,水質管理,循環水・ろ過)システム
4 殺菌処理システム
第4章 次世代の養殖システム
1 アクアポニックス
2 新規立地の養殖事業
第5章 日本の水産物流通の新潮流
1 水産物流通の現状
2 水産物流通改革の動き
第6章 陸上養殖の事例
1 陸上養殖されている魚種
2 陸上養殖の事例
第7章 養殖ビジネスの参入企業
1 日本水産株式会社
2 マルハニチロ株式会社
3 株式会社キッツ
4 双日株式会社
5 株式会社フジキン
6 IMTエンジニアリング株式会社
7 JR西日本(西日本旅客鉄道株式会社)
8 ウニノミクス株式会社
9 近畿大学
10 三井物産株式会社/株式会社FRDジャパン
11 KDDI株式会社
12 富士通株式会社
第8章 スマート水産業・漁業の動向
1 概要
2 スマート水産業へ向けた取り組み
3 スマート水産業のIT参入企業
4 養殖用配合飼料メーカー
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