野生動物の被害から地域おこしへ!関係人口を巻き込んだ丹波篠山市独自の取り組みとは
兵庫県丹波篠山市では、野生動物による農作物などの被害(以下、獣害)対策をきっかけに、都市部の住民を巻き込んだ地域おこしへとつなげる独自の取り組みを行っています。
高齢化や担い手不足により獣がい対策の負担が大きくなる中、外の人材を巻き込むことで、持続可能な獣がい対策の取り組みを実現しています。
そんな丹波篠山市の、楽しく、前向きな「獣がい対策」の取り組みをご紹介します。

野生動物による被害の実態


丹波篠山市では、サル、イノシシ、シカなど野生動物が農作物を食べてしまう被害が頻繁に起きており、農業被害額は、1年間で約1,000万円、被害面積は8.5ヘクタールにものぼります。
被害を防ぐため、獣害防護柵の設置やサルの追い払いなどの対策に取り組んでいます。一方、獣害防護柵の維持管理や日常的な追い払いがなければ効果は期待できません。しかし、多くの集落では、農家の高齢化や担い手不足が進み、対策そのものが負担になってきています。

住民じゃなくても、誰もが取り組める獣がい対策
このような状況の中、丹波篠山市では、農家だけでなく、学生や都市部の住民を巻き込んだ獣がい対策の取り組みを進めています。
■獣がい対策実践塾
獣がい対策実践塾は、高校生や大学生、野生動物や丹波篠山に関心がある方などを対象に、専門家から野生動物の習性や農作物被害対策を学ぶほか、農家のみなさんと一緒に獣害防護柵の点検や修繕を行ったり、わなの設置やジビエを体験したりと、専門的な視点から様々なことが学べるプログラムです。住民だけでなく、丹波篠山市の獣がい対策に関心のある方であれば誰でも参加可能です。


■地域が主催する取り組み
丹波篠山市畑地区では、放置された柿がサルを引き寄せることから、サルより先に柿を収穫するイベント「さる×はた合戦」を実施しています。また、トレッキングを通して地域の魅力を体験しながら獣害防護柵の点検を行うイベント「さく×はた合戦」なども開催しています。
参加者は、地域住民案内のもと、高枝切りばさみをつかった柿の収穫や、普段立ち入ることのない山際の探索などを通じて、獣がい対策を体験しながら農村の暮らしに触れることができます。


獣がい対策を、これからも続けていくために
野生動物は、現在でこそ人々の生活に被害を及ぼす存在と捉えられがちですが、かつては人と野生動物が適切な距離を保ち、共存していました。
丹波篠山市では、野生動物を単なる「害」として排除するのではなく、獣害対策の“害”をひらがなの“がい”に置き換え、前向きな気持ちで野生動物との共生を目指しています。
人と野生動物が共存し、誰でも取り組める獣がい対策をこれからも続けていくために、丹波篠山市ではガバメントクラウドファンディングに挑戦しています。
持続可能な地域づくりのために、ぜひ皆様の温かいご支援と応援をよろしくお願いいたします。
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