【前編】外注ライティングに関する満足度調査（2025年：SEO会社ランクエストが徹底調査）

https://rank-quest.jp/column/column/how-to-seo/ 【SEO対策】で検索順位No１を獲得したランクエスト（注1）が外注ライティングに関する満足度調査を実施

株式会社eclore

2025年3月14日 01時49分

SEO担当者にとって、質の高い記事制作は常に大きな関心事ではないでしょうか。検索エンジンのアルゴリズムが高度化するなか、外注した記事のクオリティや満足度がどの程度得られるのかを気にかける方も多いようです。

こうした疑問を解消すべく、「SEO対策」キーワードで検索順位No.1を獲得した（注１）ランクエスト（https://rank-quest.jp/column/column/how-to-seo/ ）は、2025年3月11日にライティングの外注経験のある150名を対象に「外注ライティングに関する満足度調査」を実施しました。

調査では以下の8つのポイントから多角的に分析し、その結果から浮かび上がる“外注ライティングのリアル”に迫っています。

【調査①】納品された記事の品質について、どの程度満足しているか？

【調査➁】1文字あたりの発注単価はいくらか？

【調査③】ライターのどの部分に不満を感じているか？

【調査④】納品スケジュールの遵守や修正対応の速さにどのような印象を持っているか？

【調査⑤】ライターは「ブランドイメージ」や「トンマナ」を理解し記事に反映しているか？

【調査⑥】ライターは十分な「リサーチ」や「事実確認」を行っているか？

【調査⑦】SEO観点（キーワードの最適化等）で記事はどの程度最適化されているか？

【調査⑧】記事の「オリジナリティ」について、どの程度優れていると感じているか？

本記事では、これら8つの調査結果をもとに「外注ライティングの実態」を多角的にご紹介し、発注や運用時の注意点、課題解決のヒントを探っていきます。

※尚、本アンケート調査の内容は前編・後編に分けて公開しています。
▼後編はこちら

【後編】外注ライティングに関する満足度調査（2025年：SEO会社ランクエストが徹底調査）

（注１）2025年1月9日に東京都新宿区で、PCブラウザーからGoogle検索を行い、その結果を測定しました。検索キーワードは「SEO対策」で、クッキーや履歴を削除した上で計測しています。なお、他の地域やデバイス、検索タイミング、検索エンジンのアルゴリズムの変更などによって、順位が変動する場合があります。

調査結果①：納品された記事の品質（専門知識の深さ・情報の正確性など）について、総合的にどの程度満足していますか？

最も多かった回答は「ある程度満足している（最低限の品質は満たしている）」で、全体の55.3％（83名）を占めています。次いで多かったのが「非常に満足している（期待以上の専門性・正確性がある）」で32％（48名）となり、合わせて8割を超える回答者が一定以上の満足度を示しています。これは、提供された記事の専門知識や情報の正確性が概ね期待に応えられていることを示唆していると言えます。

一方で「まったく満足していない（専門性・正確性ともに問題が多い）」が1.4％（2名）、「あまり満足していない（一部に誤情報や内容不足が見られる）」が11.3％（17名）と一定数の不満も見られます。これらの回答は、記事の質に安定性が欠ける、あるいは細部まで専門家の目線で確認しきれていないなど、何らかの改善の余地があることを示しています。

全体としては、8割以上の回答者が「ある程度満足している」もしくは「非常に満足している」と評価しており、記事全体の専門性や正確性はおおむね好意的に受け止められています。

調査結果➁：1文字あたりの発注単価は、いくらでしたか？

最も多かった回答は「6円～10円」で、全体の24％（36名）を占めています。次いで「11円～15円」が17.3％（26名）、「16円～20円」が13.3％（20名）と続き、この3つの区分がいずれも二桁台の割合を記録していることから、多くの回答が4円～20円付近に集中している点が特徴的です。

一方で、「1円未満」（4.7％）や「1円～3円」（10％）など、比較的低めの単価帯での発注も一定数存在しています。

また、反対に「21円～25円」（6.7％）や「26円～30円以上」（4％）といった高単価帯の事例も少数ながら挙げられており、依頼の内容や専門性の高さに応じて単価に大きな幅が生じていることを示唆しています。

さらに「わからない／覚えていない」と回答した人が8％（12名）いる点も注目されます。発注担当者が社内の契約形態やプロジェクトごとの契約情報を把握していない、あるいは記憶に残っていないなど、発注単価を正確に管理できていないケースも一定数あることがわかります。

全体としては、「4円～20円」のゾーンを中心に幅広い単価帯が混在している状況であり、依頼内容の専門度合いや文字数、納期、実績のあるライターかどうかといった条件次第で大きく単価が変動していると推察されます。

調査結果➂：ライターのどの部分に不満を感じましたか？※複数選択可（注２）

（注２）本設問は複数選択可能ですが、回答を２つまでに制限しています。これにより、より明確にライターに不満を感じている点を把握することを意図しています。

最も多かった回答は「情報ソースが不明確で、根拠が薄い内容が多い」で、全体の57.3％（86名）を占めています。これはライターが提示する情報の信頼性や裏付けに対する不満が大きいことを示しており、記事の説得力や専門性を強化するためにも、出典や取材元などをより明確にする取り組みが求められていると考えられます。

次に多かったのが「専門用語の使い方に誤りが多い（業界特有の表現を誤解しているなど）」で31.3％（47名）、続いて「読者が求める深さまで掘り下げられていない」が24％（36名）です。これらの回答からは、業界知識や専門用語の理解不足、あるいは対象読者のニーズを十分に汲み取れていないことが課題として浮かび上がります。

また、11.3％（17名）は「特に不満は感じなかった／知識不足は感じなかった」と回答しており、一部ではライターの品質に満足する声もあるものの、改善の余地はまだ大きいと見受けられます。

総じて、ライターの執筆に関しては「情報の根拠づけ」と「専門性・知識の正確さ」が特に求められていることがわかります。情報源やデータの引用をはっきり示す、執筆前のリサーチを徹底する、専門家へのヒアリングや取材を増やすなど、ライター自身が根拠を明確に提示できるような仕組みづくりが重要です。また、読者の求める深さに応えるためには、事前に読者層のニーズを正確に把握し、その期待に合った切り口や専門用語の説明を用意することが鍵となるでしょう。

調査結果④：納品スケジュールの遵守や修正対応のスピードについて、どのような印象を持っているか？

最も多かった回答は「おおむねスムーズだが、時々遅れがある」で、全体の51.3％（77名）を占めています。一定の納期管理や修正対応は行われているものの、細かなスケジュール調整や修正点のやりとりで若干の遅れが生じるケースが多いと想定されます。

次いで、「非常に迅速で、予定どおりに対応してくれる」が26％（39名）と、全体の約4分の1を占める点にも注目できます。つまり、約4人に1人程度は納期や修正対応に対して高い満足度を持っていることになります。

一方で、「修正・納品が遅れがちで、進行に支障が出ることが多い」という回答が17.3％（26名）、「改善を求めても対応が進まず、問題が解決されない」が5.4％（8名）と、合計すると2割強の回答者が深刻な不満を抱えている状況が浮かび上がります。これは、スケジュール管理や修正プロセスそのものの仕組みが十分に機能していないケースや、個々の担当者間の連携が不足しているケースがあることを示唆します。

総じて、大半のプロジェクトでは“おおむねスムーズ”に進んでいると認識されつつも、運用体制やコミュニケーション、修正ルールの明確化といった改善策を講じることで、さらに納期遅延のリスクを抑え、全体の満足度を高められる可能性があると考えられます。スケジュールや修正対応においては、事前のすり合わせや進捗管理の透明化、レビュー体制の明確化などの取り組みが重要になるでしょう。

執筆者：城下透子

ランクエストライティングチーム編集長

東北芸術工科大学芸術学部文芸学科を卒業後、雑誌・書籍編集プロダクションに入社し、紙媒体での編集業務に携わる。その後、株式会社ecloreに入社。

SEOコラムやインタビュー記事、サービスページなどを執筆し、【SEO対策】で検索順位No.１を獲得した実績（注１）を持つ。座右の銘は、「“言う”と“伝える”は異なる」。