退職時に退職代行使う?使わない?世代で分かれる価値観
東晶貿易株式会社(東京都港区六本木、代表:大泉弘晶)のユア転職(https://www.your-intern.com/job/)は、退職代行サービスの認知度に関する調査を実施しました。
退職代行は近年、テレビやSNSで取り上げられる機会も増え、話題性の高いテーマとなっています。
調査では全国の20代〜50代の男女を対象に、退職代行サービスの認知度や利用意向、利用者に対する印象など、多角的な質問を行いました。
回答者の年齢層を二つに分け、20〜30代の若年層と、40代以上の中高年層で意識の差を比較分析したところ、価値観の世代間ギャップが如実に現れる結果となりました。
本記事では、調査結果から読み取れる世代ごとの意識差を中心に、退職代行が現代社会に与える影響と今後の展望を深掘りしていきます。
【調査概要】
調査名:退職代行サービスについて意識調査
調査期間:2025年5月20日〜5月22日
調査方法:インターネットアンケート
有効回答数:201件
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退職代行サービスの認知度は高水準、特に若年層で進む理解

退職代行という言葉を「聞いたことがある」と答えた人は全体の大多数にのぼり、そのうち若年層では「内容まで理解している」と回答した割合が特に高い傾向にありました。
これは、SNSやネットメディアを通じた情報接触が活発であることが背景にあると考えられます。
一方で、40代以上では「名前だけ知っている」あるいは「知らない」とする回答も一定数存在し、認知の深さにギャップがあることが明らかになりました。
退職代行の仕組みや活用場面が理解されているかどうかで、サービスに対する評価や共感度にも違いが生まれると見られ、認知度と意識の関係性は重要な示唆を与えています。
退職代行に共感する若者 vs 距離を取る中高年


「退職代行を使う人に共感できますか?」という問いに対し、20〜30代の若年層では「とても共感できる」「ある程度共感できる」と回答した人が70%以上を占めました。
背景には、心理的負担や対人関係のトラブルを避けたいという現代的な志向があり、退職手続きも自己防衛の一部と考える人が増えていることが伺えます。
一方、40代以上では「どちらとも言えない」「共感できない」といった慎重・否定的な意見が目立ち、「自分にはできないが理解はできる」という距離を置いた受け止め方も見られました。
この結果は、職場との関係や責任感に対する考え方が世代ごとに異なることを示しており、「共感するか否か」は、退職に対する価値観の根幹を浮き彫りにしています。
退職代行サービスの印象の差「合理的か、逃げか」

退職代行サービスを利用する人に対する印象については、若年層と中高年層で明確な意見の分かれが見られました。
20〜30代では、「やむを得ない事情があると思う」「合理的で賢い選択だ」といったポジティブな印象が多く、実用的な手段として前向きに捉える傾向が強く見られました。
反対に、40代以上では、「甘えているように見える」「職場に対して礼儀を欠いている」といった否定的な声が一定数を占め、退職という行為に対して自分の口で伝えるのが筋という従来の価値観が根強く残っていることが浮き彫りになりました。
両者の差は、社会人としての経験年数の違いや、終身雇用・年功序列といった時代背景の影響によるものと考えられます。
退職のスタイルが「礼儀か合理性か」で分かれているとも言えるでしょう。
退職代行サービス広がりの背景は「価値観の変化」

退職代行サービスが広まりを見せている背景として、20〜30代は「若者の価値観の変化(ストレスや無駄な対話を避ける傾向)」を挙げる割合が高く、対人関係での摩擦を回避する意識が強いことが読み取れました。
一方で、40代以上の回答では「ブラック企業やハラスメントの問題」を指摘する声が多く、職場環境の悪化を原因とする見方が主流でした。
つまり、若年層は個人の心理的ストレスにフォーカスし、中高年層は組織構造の問題を背景とする傾向があります。
この違いは、退職代行を必要悪とみなすか、時代の必然と捉えるかの意識差とも言えるでしょう。
退職代行サービスは若年層ほど利用に前向き

退職代行サービスの利用意向には年代による違いが見られます。20〜30代では「ぜひ利用したい」「できれば使いたい」と前向きな回答が約39%と比較的多く、一方で40代以上ではその割合が約27%にとどまります。
逆に40代以上では「使わない」が32.6%と最も多く、若年層より慎重な姿勢が目立ちます。
若い世代ほど退職代行を選択肢として受け入れやすく、年齢が上がるにつれて自己解決を重視する傾向があると読み取れます。
これは単に退職代行サービスが受け入れられているかどうかだけでなく、世代ごとの仕事に対する価値観や責任感の違いが表れているとも考えられます。
退職の“当たり前”が変わる時代へ
本調査を通じて、退職代行サービスは世代によってその意味合いが大きく異なることが明らかになりました。
若者にとってはストレス回避や効率性を重視した「選択肢のひとつ」であり、中高年にとっては「社会人としてのけじめ」が問われる存在となっています。
どちらの立場にも一理あるからこそ、重要なのは相手の背景や状況に理解を示す姿勢です。
働き方が多様化する現代において、退職の在り方も一律では語れない時代に突入しています。
退職代行を通じて見えてくるのは、辞める自由と辞めさせる環境の両方を見直す必要性なのかもしれません。
■ユア転職について
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■東晶貿易株式会社について
会社名:東晶貿易株式会社
代表者:代表取締役 大泉 弘晶
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