バーチャル空間での体験型教育に特化した Goocus VR をリリース。ローンチカスタマーとして秋田大学国際資源学研究科がタジキスタン国におけるGSHPの導入教育に利用決定。

誰でも簡単にバーチャル環境での体験型教育を実現できる、VRに特化した汎用型LMS「Goocus VR」が近未来における新たな学習環境を提供します。

キャスタリア株式会社

2024年4月22日 16時40分

キャスタリア株式会社（代表取締役：山脇智志、本店：東京都港区以下「キャスタリア」）は、VR動画用の専門ソフトや編集技術を必要とせずに、あらゆるVR動画にテキストやクイズなどを付け加えることができる Goocus VR のベータ版を2024年4月にリリースします。また、ローンチカスタマーとして秋田大学国際資源学研究科（所在地：秋田県秋田市）が、タジキスタン国における地中熱源ヒートポンプ (GSHP) の現地導入教育で利用します。

Goocus VR について

Goocus VR は、キャスタリア株式会社が開発するLMS（Learning Management System）であるGoocusをベースに、バーチャル環境での学習に特化したアプリケーションです。

Goocus VR の特徴

VRに特化した汎用性の高いLMS

VR動画の専門ソフトや編集技術を必要とせずに、360度動画*をはじめあらゆるVR動画にテキストやクイズなどを付け加えることができます。

学習管理やコンテンツ更新も簡単

従来のLMS機能も備わっているため、ユーザーの学習進捗状況やテストの正誤などの学習履歴等も管理側で確認することが可能です。

*360度動画とは、360度カメラで撮影された全方位を自由に視聴できる動画のこと。

地中熱源ヒートポンプ (GSHP) の現地導入教育への活用

秋田大学資源研究科は、外務省及び文部科学省「SATREPS」（地球規模課題対応国際科学技術協力プログラム）」における、「地中熱利用による脱酸素型熱エネルギー供給システムの構築」の中で、寒暖の差が激しく石油・天然ガスにも恵まれないタジキスタンにおいて、その豊富な地下水資源に着目し、人工知能などICT技術を統合した「先進乾燥地帯対応型地中熱ヒートポンプシステム（タジキスタンモデル）」の構築と普及によって、エネルギー事情改善と雇用創出による地域安定化および温暖化対策への貢献を目指しています。

[SATREPS地中熱利用による脱炭素型エネルギー供給システムの構築（iTAG-SATREPS）]: https://www.akita-u.ac.jp/shigen/itag-satreps/ja/

上記プロジェクトの中で地中熱源ヒートポンプ (GSHP) の現地導入教育に、Unityによって構築されたバーチャル環境と Goocus VR を組み合わせた学習システムをご利用いただきます。

秋田大学大学院国際資源学研究科稲垣文昭教授のコメント

今回，キャスタリアが開発したバーチャルラーニングシステム「GOOCUS VR」を導入する我々のプロジェクトJST/JICA SATREPS「地中熱を利用した脱炭素型熱供給システムの構築」は，地中熱ヒートポンプ（GSHP）を利用して中央アジア・タジキスタンでのエネルギーアクセスの向上と脱炭素化を目指す国際共同研究です。GSHPの普及のためには，現地での人材育成が不可欠ですが，タジキスタンと日本の間の物理的距離が課題となりました。GOOCUS VRは，正にこの物理的距離という障壁を越える手段であり，我々のプロジェクトが目指すGSHPのタジキスタン社会への実装という目的を達成することを可能とします。

[Lab Interview タジキスタンの内戦から国と国との関係を紐解く｜国立大学法人　秋田大学]: https://www.akita-u.ac.jp/honbu/lab/vol_57.html