リチウムイオン電池の未来を支える新物流ソリューション 日新「LiBerthリバース」に宇宙に熱を逃がす新素材「SPACECOOL」が採用
~夏場でもリチウムイオン電池の輸送・保管のリスクを大きく軽減~
「LiBerthリバース」とは
電気自動車(EV)や産業用・家庭用蓄電池に使用されるリチウムイオン電池は、年々需要が高まっている一方、衝撃による内部損傷や過熱により発火のリスクが高まるため、安全な取扱いが求められます。特に使用済みリチウムイオン電池は、その電池の変遷が外見からは分からない場合もあり、発火事故に発展する可能性もあります。
また、日本国内では慢性的に危険品倉庫が不足しており、今後ますます増加する使用済みリチウムイオン電池の受入れは、万全とは言い難い状況です。そこで日新は、リチウムイオン電池の特徴や状態に応じた安全かつ効率的な物流機能が必要と考え、使用済みリチウムイオン電池も安全に輸送・保管できるよう、静脈物流ソリューション「LiBerthリバース」(以下「リバース」)を開発しました。
放射冷却素材「SPACECOOL」の採用と実証試験について
放射冷却素材「SPACECOOL」(以下「本素材」)は、直射日光下において宇宙に熱を逃がすことで、ゼロエネルギーで外気温より温度低下させることができる新素材です。この度、リバースが提供するコンテナ型のリチウムイオン電池専用容器「LiBコンテナ」(20ft、40ftの2種類)の遮熱対策として本素材が採用されました。
また、LiBコンテナ(20ft)の表面に本素材を施工した実証試験では、このコンテナの持つ厚い断熱構造と合わせても、夏場でも内部温度を目標温度である35℃以下に保てることが確認できました。このことから、本素材をコンテナに施工することで、リチウムイオン電池の輸送・保管のリスクを大きく軽減することが期待されます。
計測日時 | 2024年7月23日 |
計測場所 | 栃木県宇都宮市近郊 |
天 候 | 晴一時曇 |
最高気温 | 36.6℃ |
最低気温 | 24.4℃ |
計測箇所 | コンテナ内部上部空間 ※空調不使用/常温で計測 |
断熱材の厚み | 天面90mm、壁面最大86mm |
国際物流総合展 第16回 Logis-Tech Tokyo2024への出展
9月10日(火)~13日(金)の4日間、東京ビッグサイトで開催されるアジア最大級の物流・ロジスティクス専門展「国際物流総合展 第16回 Logis-Tech Tokyo2024」に日新が出展し、本素材を施工したLiBコンテナの展示も行います。
イベントURL:https://www.logis-tech-tokyo.gr.jp/ltt/index.html
放射冷却素材「SPACECOOL」について
本素材は、直射日光下において、太陽光と大気からの熱をブロックし熱吸収を抑えるだけではなく、放射冷却の原理により宇宙に熱を逃がすことで、ゼロエネルギーで外気温よりも温度低下することを可能にした新素材(*1)です。
(*1):独自の光学制御技術を用いて、太陽光の入熱を抑え、熱ふく射(*2)による放熱を大きくした材料設計により実現
(*2):熱せられた物体の熱が電磁波(光)として運ばれる現象のこと
※「SPACECOOL」は登録商標です。
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