飼料用トウモロコシ収穫の視察を佐賀、熊本、鹿児島で実施
物価高、円安にも負けない「日本一の高品質で安い、びん牛乳」実現のために
西日本を中心に16の生協で構成されている一般社団法人グリーンコープ共同体(本部:福岡市博多区、代表理事:日高 容子、以下グリーンコープ)は、地元生産者とグリーンコープの組合員理事、ワーカーズ、職員といった関係者が一同に集い、佐賀、熊本、鹿児島で飼料用トウモロコシ(サイレージコーン)の収穫を視察します。
今回の視察は年間15000トン規模の国産飼料をつくるためのTMR(注:Total Mixed Ration の頭文字・「混合飼料」の意味)センターの来月からの稼働を目前に控えたタイミングで、関係者が集い、先駆的な生産者からサイレージコーンの収穫や現状について学ぶことを目的としています。
「日本一の高品質で安い、びん牛乳」実現のために
ウクライナや中東などの国際情勢の流動化、さらには歴史的な円安で、輸入配合飼料がかつてないほど高騰しています。農畜産業振興機構の統計ではトウモロコシ1キロあたりの輸入価格は、10年前の27円から、昨年度は43円超に高騰しています。
国際情勢や為替に影響されず、将来にわたって安心・安全・高品質な牛乳を安定供給するには、国産の飼料で牛乳を安定供給できる一貫体制の構築が不可欠です。
そこでグリーンコープは昨年、下郷農業協同組合、耶馬溪酪農組合と基本協定書を締結しました。3者共同で国産飼料の製造から乳牛の飼育、そして牛乳の製造まで一貫して行える体制をこの夏、新たに構築します。
この協定に基づき、グリーンコープは下郷農業協同組合、耶馬溪酪農組合と共同で「1000頭の乳牛と酪農場、年間8000トンの生乳、年間700万本の牛乳、年間2万2000トンの堆肥、195ヘクタールの農地」の規模でカタチにする日本最大級の取り組みです。
具体的には「1. 1000頭規模の酪農場」「2. 年間15000トン規模の国産飼料をつくるためのTMR(注:Total Mixed Ration の頭文字・「混合飼料」の意味)センター」「3. 年間700万本のびん牛乳工場」を建設します。そして来月から、ついに「TMRセンター」の稼働がスタートします。
それぞれの経営は3者共同で出資、設立した会社が担います。生産者が酪農場、そして、びん牛乳工場、TMRセンターに出資し、経営にまで携わるのは極めて珍しい事例です。生産と流通が一体となって経営まで担う「新しい産直」を目指しています。
収穫実施概要
佐賀県
日時:7月22日(月)10:30~12:00
集合場所:株式会社BMファームライスセンター(唐津市神田穴釜427−62)
日時:7月25日(木)10:30~12:00
集合場所:株式会社フェルマ木須(伊万里市木須町4938)
日時:7月29日(月)10:30~12:00
集合場所:(株)永石農産(多久市北多久町大字多久原3530)
熊本県
日時:7月25日(木)10:30~12:00
集合場所:阿蘇くまもと空港駐車場<P2駐車場>(菊池郡菊陽町戸次1354)
鹿児島県
日時:8月1日(木)10:30~12:00
集合場所:株式会社さかうえ(志布志市志布志町安楽2873−4)
一般社団法人グリーンコープ共同体
一般社団法人グリーンコープ共同体
福岡市博多区博多駅前一丁目5番1号
代表理事 日高 容子
https://www.greencoop.or.jp/
2018年、グリーンコープ生活協同組合連合会や、社会福祉法人グリーンコープ、労働協同組合など、九州(福岡、佐賀、長崎、大分、熊本、宮崎、鹿児島)、近畿(大阪、兵庫、滋賀)、中国(鳥取、岡山、島根、広島、山口)、そして福島の16の生協、各種団体とともに「一般社団法人グリーンコープ共同体」を設立。ひとつのグリーンコープのように持てるものを共有・連帯しながら、それぞれの地域に根ざした生活協同組合として活動してきました。「安心・安全な食べものを子どもたちに食べさせたい」という母親の想いからはじまって、それぞれの地域を豊かにしていくことを目指しています。
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