長久手市での糖尿病重症化予防事業が、経団連の「地域協創事例集」に掲載
「カロミルアドバイス」で行動変容や連携をサポート
◎「地域協創事例集」について
経団連会員企業・団体が地方創生の実現に向けて全国の各地域で取り組む協創事例(公表時点で135事例)が、経団連の取り組み方針とともに具体的な連携先を掲げている「地域協創アクションプログラム」の10項目に沿って収録されています。事例集には航空会社が主催するワーケーションプログラムや、通信会社のeスポーツの取り組みなど多岐にわたる事例が掲載されており、長久手市の取り組みは9項目目の「医療・育児・介護・移動など健やかで快適な暮らしの基盤を協創する」で紹介されています。
〇「透析・虚血性心疾患予防における医療連携プログラム」とは
本プログラムは、JMDCが提供している疾患発症予測AIを用い、糖尿病患者の中でも重症化による透析や心疾患発症リスクの高い患者を対象に、専門医やかかりつけ医、薬局薬剤師や管理栄養士(スギ薬局)が連携し、対象者にとってより最適なアドバイスや治療、生活習慣改善の行動変容を促し、重症化を予防することを目指します。地域医療連携では、アステラス製薬が懸け橋となり、専門医とかかりつけ医、薬局薬剤師の連携をサポートします。当社は、対象者に食事や運動内容を記録する健康管理アプリ「カロミル」、医師、薬局薬剤師、管理栄養士などが対象者に指導する際のサポートツールとして、オンライン健康管理ツール「カロミルアドバイス」を提供しています。
〇プログラムの実施背景
従来の重症化予防における課題として、多くのマンパワーやコストが莫大にかかっていたことが挙げられます。というのも、かつての重症化予防は患者の具体的な疾患リスクや、そのレベルが不明であったため、そこをクリアにするためのコストがかかっていました。実際に2017年度に健康保険組合連合会が実施した「生活習慣関連10疾患の動向に関する調査※」では、生活習慣病のうち糖尿病が占める医療費(入院外)の割合は29%と最も高く、1人の患者が1年にかかる人工透析の費用は500万円を超え、糖尿病の進行による重症化は、患者自身のQOLだけでなく、国の医療費に大きく影響することが分かっています。
また、糖尿病の進行により、人工透析や心疾患をはじめとする循環器系疾患の罹患リスクや脳血管性認知症の合併リスクが高まるというデータもあり、これらは国の医療費や身体への負担だけでなく、QOL(Quality of Life:生活の質)の低下にも繋がると言われています。
この状況を踏まえ、健康寿命の延伸や医療費の抑制をするべく、行動変容をサポートする本プログラムが開始されました。
※「平成29年度 生活習慣関連10疾患の動向に関する調査」
https://www.kenporen.com/toukei_data/pdf/chosa_r01_06_01.pdf
◎「疾患発症予測AIによる地域医療のDX推進」~地域協創事例集の掲載内容
ライフログテクノロジーは、「カロミル」や「カロミルアドバイス」を活用し、以下の点でプログラムに貢献したと紹介されました。
・専門医やかかりつけ医、薬局薬剤師や管理栄養士(スギ薬局)が連携し、対象者にとって最適なアドバイスや治療、生活習慣改善の行動変容を促進
・患者、医師、薬剤師、管理栄養士の情報共有のためのコミュニケーションツール
このように発症予測AIの活用や医師と薬剤師の連携サポート、アプリによる行動変容の促進など、各企業が得意分野を発揮して協力することで、長久手市民の健康増進に寄与することができました。
- 株式会社JMDCについて
https://www.jmdc.co.jp/
個人の健康な生活、持続可能な国民医療制度の実現のため、「医療費の増大」「医療の地域格差」「生活習慣病の増大」「労働力不足」などの課題に対し、人材やテクノロジーに積極的に投資することで、医療ビッグデータを活用した新しい取組みやサービスを開発しています。
- アステラス製薬株式会社について
https://www.astellas.com/jp/
2005年4月に、山之内製薬と藤沢薬品工業が合併して誕生した医療用医薬品を中核事業とするグローバル製薬企業。「先端・信頼の医薬で、世界の人々の健康に貢献する」を理念に掲げ、がん治療や臓器移植の際に使用する薬剤を取り扱っています。
- スギ薬局について
https://www.drug-sugi.co.jp/
1976年に創業して以来、「あらゆる人々の幸福を願い、笑顔を増やします」という理念の元、地域住民の”健康・キレイ・快適・安心”をサポートしています。現在は全国で1100店舗を展開し、調剤事業、在宅医療、医療総合情報システムなどの事業に取り組んでいます。
- カロミルについて
食事・運動・体重管理アプリです。食事記録に関しては、写真1枚で毎日の食事を記録し、AI(人工知能)の画像解析技術によって栄養素を割り出し自動で登録します。カロリーだけでなく、たんぱく質、脂質、炭水化物、塩分、糖質、食物繊維、ビタミン、ミネラルの計算・記録もできるので、ダイエットのみならず、栄養バランスをみた健康管理が可能です。料理解析品目数・解析精度は業界NO.1(当社調べ)。また、食事記録だけでなく運動・バイタルの管理機能もそなえ、「健康のトータルマネジメント」を実現しています。新規登録数も昨年と比較して約3倍のペースで伸び、会員数は120万人を超えました(2021年11月時点)。
- カロミルアドバイスについて
https://advice.calomeal.com/
指導対象者(顧客)の「カロミル」アプリと連携し、食事や栄養指導がすべてオンライン上で完結できる、指導者向けのウェブツールです。指導対象者(顧客)の食事データの記録・蓄積が自動化されるだけでなく、AIが食事内容を自動で解析・栄養計算し、指導者の栄養計算など食事指導にかかる手間が大幅に削減されます。
- ライフログテクノロジー株式会社について
https://calomeal.com/
当社は管理栄養士、エンジニア、データサイエンティスト、人工知能の研究者で構成されたヘルスケア関連のテクノロジー企業です。2016年2月に創業し、東京本社のほか、宮崎など全国に拠点があります。主な事業はヘルスケアアプリ「カロミル」の開発・運営ですが、大学や企業、医療研究機関などと健康管理や食生活に関する共同研究も行っています。
◆サービスに関するお問い合わせ先◆
ライフログテクノロジー株式会社
info@calomeal.com
社 名: ライフログテクノロジー株式会社(Life Log Technology, Inc) 所在地: 〒103-0027 東京都中央区日本橋三丁目2番14号 新槇町ビル別館第一 1階 設 立: 2016年2月 資本金: 6億1,956万円(資本準備金含む) 代表者: 代表取締役 棚橋繁行 |
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