アジア各国のホワイトカラー人材紹介市場の動向 2023年7月~9月
人材市場も中国経済や各国の内需が影響
【ジェイ エイ シー リクルートメント アジア各社の求人数増減一覧】
前期(4~6月)比 | 前年同期比 | |
シンガポール | 95% | 60% |
マレーシア | 111% | 69% |
タイ | 97% | 94% |
インドネシア | 64% | 103% |
ベトナム | 105% | 114% |
韓国 | 169% | 161% |
インド | 101% | 164% |
日本(日本企業の海外事業関連求人) | 88% | 106% |
注)アジア各社の求人数については、アジア各社が意図的に講じた戦略(高額帯年収の求人やスペシャリスト層求人に特化するなど)により、増減する場合もあります。
そのため、アジア各社の求人数の増減は、各社の業績を直接反映するものではありません。
全体総括:JAC Recruitment 海外進出支援室 室長 チーフアナリスト 佐原 賢治
不動産バブル崩壊や米国による半導体輸出規制などに対する懸念から、近年中国との経済的結びつきを強めているASEANなどアジア諸国における景況感に陰りが見えています。
しかしサプライチェーンリスクの回避を目的とする中国からの生産移管が進むベトナムや、日米両国が積極的な投資姿勢を明らかにしているインドでは企業の人材投資意欲も旺盛です。
また2010年代前半の進出ラッシュから約10年を迎えるタイやインドネシアでは経営現地化を目的とする幹部候補人材の募集が増えていることなど、各国の人材市場の状況はまだら模様です。
<各国ヘッドライン>
シンガポール:世界的な景気減速の影響が続くマーケット
マレーシア:失業率改善の予測も経済状況の不透明さが続く
タイ:ついにタイ新首相が決定。タイの就労ビザ・許可書の取りやすさに注目集まる
インドネシア:二輪、四輪関連会社の上半期の好調を受けサプライヤー企業も増収
ベトナム:経済成長率は鈍化も労働許可証の取得要件緩和など明るいニュースも
韓国:2023年下半期、2024年の経済成長予想は好調を予想。失業率も改善
インド:経済成長を見込み採用活動が活発化
日本:足元の景況感は改善続くも海外経済に減速懸念あり
プレスリリース(日本語)は以下リンクをご参照ください。
https://corp.jac-recruitment.jp/press/info/231017.pdf
【株式会社ジェイ エイ シー リクルートメント】
JAC Recruitment は1975年に英国で設立、日本では株式会社ジェイ エイ シー リクルートメントとして1988年設立。スペシャリストや管理職人材の紹介に特化し、コンサルテーション型の人材紹介会社としては、国内最大クラスの東証プライム市場上場企業です。国際ビジネス経験をもつ人材紹介が強みで、日本国内では外資系企業や日系企業の海外事業などのグローバル領域の売上が全体の50%以上を占めています。
海外では英国、ドイツ、アメリカおよびアジアの世界11ヵ国、33拠点で事業を展開し、人材紹介事業の他、雇用代行サービスやコンサルティング事業も行っています。その他グループ会社として、外資系企業に特化した JAC Internationalや、コンサルティング業界に特化したエグゼクティブサーチ会社のVantagePoint、
グローバル、バイリンガル人材に特化した求人サイトを運営するCareerCrossを傘下にもつグローバル企業です。
(コーポレートサイト)https://corp.jac-recruitment.jp
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