レース使用率はわずか3.1%。「男性はレースを好まない」は本当?専門レビュアーと“選択 肢”から考えたメンズショーツを共同開発
「男性はフェミニンなデザインを好まない」——そんな思い込みはなかったか。7年間で160点以上をレビューしてきた専門レビュアーと、男性が本当に欲しい下着を考えました。
下着通販の株式会社白鳩(京都市伏見区)は、メンズインナー専門レビューサイト「俺のTバック」を運営するゆう氏と共同開発したメンズショーツ「俺のTバック × SHIROHATO コラボショーツ」を、2026年10月7日に自社ECサイト「SHIROHATO」ほかで発売します。価格は5,280円(税込)、Tバックとフルバックの2型展開です。

メンズインナーの売り場は長く、「男性はフェミニンなデザインの下着を好まない」という前提のうえに組み立てられてきました。当社が取り扱う現行のショーツ品番を集計したところ、レース素材を使った商品はレディースが43.6%(31,282品番中13,647品番)を占めるのに対し、メンズはわずか3.1%(14,671品番中452品番)。一方、当社が2023年にレディースと同じデザインのメンズショーツを実際に販売してみると、想定以上の反響がありました。「男性はこうしたデザインを好まないのではないか」。今回の共同開発は、私たち自身が持っていたそんな前提を見直すところから始まりました。7年間で160点を超えるメンズインナーの着用レビューを重ねてきたゆう氏の評価基準と、当社が女性向けインナーで培ってきたデザイン・設計のノウハウを掛け合わせ、見た目だけではなく「毎日穿けること」にこだわったメンズショーツを開発しました。
1.メンズショーツのレース使用率は、わずか3.1%
当社は下着専門の通販会社として、レディース・メンズあわせて約4万6千のショーツ品番を取り扱っています。そのうちレース素材を使った品番を数えると、次のようになりました。
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区分 |
現行の取扱品番数 |
うちレース素材 |
比率 |
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レディースショーツ |
31,282品番 |
13,647品番 |
43.6% |
|
メンズショーツ類 |
14,671品番 |
452品番 |
3.1% |
※当社が取り扱う現行品番より。2026年9月時点・自社調べ。メンズショーツ類はブリーフ・ボクサー・トランクス・Tバック/ビキニ/Yバックの合計。
この3.1%という数字だけで、「男性からの需要がない」と結論づけることはできません。そもそも選択肢が少なければ、選びたくても選べない。私たちは、そこにまだ見えていないニーズがあるのではないかと考えました。ゆう氏は、自身がメンズTバックを穿き始めた2018年当時をこう振り返ります。
「どういうブランドがあるのかもわかりませんでしたし、どこに売っているのかなどの情報がほとんどなかったです。売っていても実店舗では取り扱いブランドが限られており、実物をあまり見ることができないまま購入しなければいけないところ」(ゆう氏)
この情報の不足を自分で埋めようと、ゆう氏は2019年1月にレビューサイト「俺のTバック」を開設しました。以来7年で、掲載したレビューは160点を超えます。
2.「本当に男性は好まないのか?」を考えるきっかけになった3つの出来事
(1)きっかけは、売上データではなく「出荷作業」
最初のきっかけは、売上データではなく現場でした。
「商品出荷作業の際、フェミニンなデザインのショーツをまとめて購入されている男性のお客様がいらっしゃるなと思い、男性用でこうしたフェミニンなショーツがあればいいのでは、と思ったのがきっかけでした」(当社 商品企画)
ただ、社内で分からなかったのはそのニーズの規模でした。「どれぐらいの支持があるのか全くわからなかったので、どんな方で、どれぐらいの規模感なのかは議論しました」。反対意見はありませんでしたが、当時はそれを確かめる方法もありませんでした。
(2)2023年のクリスマス、実際に販売してみた
そこで、レディース向けブランド「HIMICO」と同じデザインのメンズショーツを、2023年のクリスマスコレクション「Stella di Natale(ステラ ディ ナターレ)」として限定販売しました。Tバックとフルバックの2型、オフホワイトと濃グリーンの2色、サイズはM・L。価格は3,800円(税抜)です。前提が正しければ、選ばれることはないはずでした。
生産数は2型あわせて約1,000点。当社のメンズラインは1型ごとに生産数を決めて追加生産をしない限定生産で販売しました。

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2023年12月1日発売 |
初回納品 |
初回納品分の完売まで |
|
Stella di Natale Tバック |
142点 |
7日間 |
|
Stella di Natale フルバック |
72点 |
4日間 |
工程の都合上、商品は複数回に分けて入荷しましたが、追加納品後も完売が続き、最終的に2型あわせて約1,000点がすべて売り切れました。「男性はこうしたデザインを好まないのではないか」。私たちが持っていた前提とは異なる反応でした。以降、当社ではレディースと同じあしらいのメンズ商品を展開。その後、フェミニンなデザインのメンズ専用ブランド「FLUUM」も立ち上げました。ブランド名は、花を意味するFleurと、男性を意味するHommeを組み合わせた造語です。

FLUUM 01

FLUUM 02

FLUUM 03

FLUUM Special
(3)売れた。でも、「誰が、なぜ選んでいるのか」は分からなかった
2025年10月、ゆう氏が当社を取材してくださった際、購入層について当社はこう答えています。「正直どんな層の方が購入されているかはわからないのが現状です」。商品が売れていることは分かった。でも、誰が、どんな理由で選んでいるのかまでは分からない。そこで今回、実際に当社商品に関心のある男性51名に直接伺いました。
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どちらに近いですか(n=51) |
件数 |
比率 |
|
メンズ用で、女性らしいデザインのものを買う |
26件 |
51.0% |
|
レディース用でも好みなら買う |
22件 |
43.1% |
|
その他 |
3件 |
5.9% |
※当社商品に関心のある男性51名への調査(2025年10月・自社調べ)。
回答から見えてきたのは、「かわいい・フェミニンなデザイン」と「男性用としての設計」は、必ずしも相反するものではないということでした。アップリケのあるデザインを好む方も66.7%を占めています。
「レディース下着を好む方の中には女装に興味のある方もいらっしゃると思いますが、メンズを選ぶ方は『あくまでもメンズ』というこだわりがあると思います」(ゆう氏)
自由回答にも、こんな声がありました。
「しっかり男性用として作られてるので恥ずかしさや後ろめたさがないのが良いです」(調査回答より)
3.「特別な日の下着」ではありませんでした
同じ調査で、私たちが特に意外だったのが、着用シーンについての回答です。
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どんなお洋服と併せて着用していますか(自由回答・40件) |
件数 |
|
普通の男性用の服/普段着/スーツ/デニム などの日常着 |
40件 |
|
特別な服装 |
0件 |
※当社商品に関心のある男性51名への調査(2025年10月・自社調べ)。
自由回答40件すべてが「日常着」でした。ゆう氏自身も、普段の服装についてこう話します。
「私も一般的な男性向けの服しか着用しませんし、多くの方もそうだと思います」(ゆう氏)
では、なぜ毎日のインナーとしてこれを選ぶのか。ゆう氏が挙げたのは、デザインだけではなく「着心地」と「服との相性」でした。
「フィット感と動きやすさ、ズボンをはくときに裾が捲れないことです。また、Tならズボンにラインが透けないだろうなと期待していたのがまさにその通りだったのがうれしい変化でした。また、やっぱり気持ちが引き締まりました」(ゆう氏)
4.変える必要があったのは、型ではありませんでした
調査では、既存のメンズショーツの着用感についても自由回答をいただきました。着用経験のある31件を当社で分類したところ、言及は2か所に集中しました。
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既存のメンズショーツの着用感(自由回答31件を当社で分類) |
件数 |
比率 |
|
フロント部(ポーチ)の収まりに言及 |
10件 |
32% |
|
サイズ・タイト感に言及 |
14件 |
45% |
※当社商品に関心のある男性51名への調査(2025年10月・自社調べ)。
ゆう氏の実感も同じでした。レビュアーとして必ず確認する3項目のうち、最優先しているのが「穿き心地(収まり、締め付け、肌触り)」です。
「男性の場合、フロントにある程度の強度というかゴムによる締まりがないと、倒れたり動いてしまい、違和感を感じます。ただ、かと言って締め付けすぎると今度は窮屈になりすぎてしまうので、バランスが重要だと感じます」(ゆう氏)
この「フロント部分」が、開発でもっとも意見の分かれたポイントになりました。当初ゆう氏が構想していたのは、前側に縫い目を入れない仕様でした。
「当初はフロントにシームを作らず、レディースのようにレース1枚で仕上げた方がきれいだと思っていました。ただ前述の通りフロントが穿き心地に最も影響するためポーチがあったほうが良いということになり、シームを作りました」(ゆう氏)
見た目の美しさを優先すれば、縫い目のない一枚仕立て。一方で、一日穿いたときの安定感を考えると、男性の身体に合わせたポーチ設計が必要になる。今回は「毎日穿けること」を優先し、前側に縫い目(ポーチ)を入れる設計を採用しました。
一方で、型そのものは大きく変えていません。
「特にこれまでの型からの変更は無かったと認識しています」(ゆう氏)
男性の体型に合わせた設計は、当社がこれまでメンズラインで積み上げてきたものを活かすことができました。今回の開発で見直す必要があったのは、型ではなく、私たち自身が持っていた「男性はこうしたデザインを好まないのではないか」という前提でした。
5.素材は「かわいさ」だけでは決められませんでした
もっとも時間がかかった検討は、型でも縫製でもなく素材でした。
「ご提示いただいたレースから良さそうなものを選択しましたが、強度の点で難しそうということで差し替えざるをえなかったりと、下着づくりの難しさを感じました」(ゆう氏)
モチーフには、下着ではあまり使われてこなかったツバキの花のアップリケを採用しました。
「ツバキは振袖などではポピュラーな花なのに、下着のレースモチーフとしては比較的珍しいと思います」(ゆう氏)
配色サンプルの段階では、アップリケの色が紫からピンク寄りに仕上がっていたため、より赤い「ツバキ」の見た目に近づける修正を1度行いました。試作は2回。完成品を最初に手に取ったときのゆう氏の第一声は――
「お~!かわいい!」(ゆう氏)

6.商品の3つの特長
|
# |
特長 |
内容 |
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① |
一日穿くことを前提にしたフロント設計 |
前側に縫い目(ポーチ)を設け、支えと締め付けのバランスを調整。見た目の美しさだけでなく、一日穿いたときの安定感にもこだわりました。 |
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② |
ツバキの花をモチーフにしたアップリケ |
下着のレースモチーフとしては比較的珍しいツバキを採用。配色サンプルの段階から調整を重ね、よりツバキらしい赤に仕上げました。 |
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③ |
Tバックとフルバックの2型展開 |
調査では形の好みがTバック54.9%、ビキニ45.1%と分かれました。好みに合わせて選べるよう、2型を用意しています。 |
7.開発に携わった二人のコメント
ゆう氏(メンズインナー専門レビューサイト「俺のTバック」運営)
「ただただびっくりしたと同時に『これまで続けてきてよかったなぁ』と感じました。自分で下着を考えてみたいという漠然とした思いは以前からありましたが、それが予想外の形で実現できそうということで、とても嬉しかったです。ちょっとでも『自分の中の可愛らしさを表現したい。でも恥ずかしいし…』と思っている方には、ぜひ試していただきたいです。下着なら見えないのでひっそりと楽しむことができます。まずは気分を盛り上げていきたい時やちょっと頑張りたい時などから始めて、慣れてきたらもういつでも穿いて欲しいくらいです」
■ ゆう氏 プロフィール
メンズインナー専門レビューサイト「俺のTバック」運営。2018年にメンズTバックを穿き始めたことをきっかけに、2019年1月に同サイトを開設。以来7年間で160点を超えるメンズインナーを実際に着用し、穿き心地やフィット感、デザインなどをレビューしている。
「俺のTバック」:https://mens-tanga.love/
株式会社白鳩 商品企画
「きっかけは、出荷作業でした。フェミニンなデザインのショーツをまとめて購入されている男性のお客様が、確かにいらっしゃる。ただ、どれぐらいの支持があるのかは全く分かりませんでした。2023年のクリスマスに、レディースのHIMICOと同じデザインのメンズショーツを出してみたところ、想像を超える反響がありました。“男性はこうしたデザインを好まないはずだ”という思い込みは、私たちの側にもあったのだと思います。それでも、誰が選んでくださっているのかは分からないままでした。だから今回、お客様に直接伺いました。返ってきたのは、特別な日のためではなく、毎日のインナーとして選んでいるという声でした」
8.今後の展開
同じ調査では、今後ほしいアイテムとして「サイドリボンショーツ」を挙げた方が60.8%、「メンズブラ」を挙げた方が54.9%いました。ゆう氏も、次にやってみたいアイテムとしてサイドリボンショーツを挙げています。
「形としては、たしかにサイドリボンはやってみたいです。これまでのサイドリボンは男性の身体に合いにくいのか、穿き心地がそこまでよくないものが多いのですが、穿き心地が良くてかわいいものを作れたらいいと思っています」(ゆう氏)
※当社商品に関心のある男性51名への調査(2026年10月・自社調べ)。
当社は今後も、既存のイメージにとらわれず、お客様の声に耳を傾けながら、メンズインナーの選択肢を広げてまいります。
商品詳細
・俺のTバック × SHIROHATO コラボ ショーツ
品 番:C4426CB003MTS、C4426CB003MNS
価 格:5,280円(税込)
サイズ:M/L
カラー:オフホワイト、グリーン、ブラック
販売オンラインサイト
特設ページ:https://www.wakudoki.ne.jp/l/pc/event/orenotback_shirohato/
自社サイト:https://www.wakudoki.ne.jp/
および国内主要ショッピングモール:楽天市場(レディース店)、Yahoo!ショッピング、
Amazon.co.jp、au PAY マーケット、Qoo10、dショッピング、メルカリShops
*ニュースリリースに掲載の情報は、本日現在の情報です。
その後予告なしに変更することがございますので、あらかじめご了承ください。
「わくわく」「ドキドキ」感動するインナーライフっていいね!
株式会社 白鳩は、これからもお客様一人ひとりに質の高い商品とサービス、そして感動をお届けしていきます。

株式会社 白鳩(https://www.shirohato.co.jp/)
1965年創業。国内外のメーカーからの仕入れ商品に自社ブランド商品を加えたレディース・メンズのインナーウェア約10,000アイテムを販売。2014年4月東証JASDAQ上場。2022年4月市場区分の見直しに伴い東証スタンダード市場へ移行。2025年2月期売上高は62億円。
『「わくわく」「ドキドキ」感動するインナーライフっていいね!』という企業理念のもと、お客様のインナーライフをより豊かなものにするため、株式会社白鳩はお客様一人ひとりに質の高い商品とサービス、そして感動をお届けしています。
株式会社 白鳩
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