FromプラネットVol.157<銭湯・スパに関する意識調査>
国内1,400社超が利用する日用品流通の情報基盤を運営する株式会社プラネット(所在地:東京都港区、代表取締役社長:田上正勝)は消費財や暮らしにまつわるトピックスをお届けする 『Fromプラネット』 の第157号として、銭湯・スパに関する意識調査の結果をご紹介します。未掲載のデータもご提供できますのでお気軽にお問い合わせください。
- 4分の3が入浴施設“利用経験あり”、“自宅周辺”の施設利用が主流
まず入浴施設を利用したことがあるかを聞いたところ(図表1)76.2%が「利用したことがある」とし、このうち58.4%は「今後も利用するつもり」となりました。一方、「利用したことがない」は23.8%ですが、このうち7%強の人は「今後利用してみたい」と回答。以上から、3分の2の人が「今後も利用したい・してみたい」と考えていることがわかりました。性別では、「利用経験あり」が男性78.6%・女性73.9%、「今後も利用したい・してみたい」同68.2%・63.6%と、ともに男性のほうが高い結果となりました。(「利用する/利用したくない理由」の結果は、図表8に掲載)
利用する・してみたい施設の立地を聞いたところ(図表2)、過半数が「自宅周辺(30分程度)の施設」と回答。「徒歩圏内の施設」も2割であることを考え合わせると、「自宅近くで非日常を味わえる」のが入浴施設、と言えそうです。“プチ旅行気分”で「自宅から日帰り可能な施設」に行く人が4割、「旅行先・出張先」で施設を利用する人も3割にのぼりました。
- 4人に1人は“月1回以上”利用、入浴施設好きは若年男性と高齢女性
- 若年男性は“1人で”、女性は“家族や友人と”利用
“入浴施設に行ったからには、いろんなお風呂に入りたい”と思うのが人情というもの。そうなると、自然と滞在時間は長くなりそうです。そこで、1回あたりの平均滞在時間をたずねた結果が図表5です。最多となったのは30%の「30分以上1時間未満」で、以下「1時間以上1時間半未満」「1時間半以上2時間未満」と続き、これらで全体の約4分の3を占めました。性別の最頻値をみると、男性「30分以上1時間未満」、女性は「1時間以上1時間半未満」に。2時間以上の比率をみると男性16.8%に対し女性28.3%と、女性のほうが長い間滞在する傾向が見て取れます。男性は若年層を中心に「1人で行ってお風呂に入ってサッと帰る」、一方で女性は「家族や友人と行って、入浴後もゆっくり過ごす」人が多いと推察できます。
- 女性はお風呂グッズにもこだわり!
性別でみると、“タオル”は男女差がありませんが、“石鹸”と“シャンプー類”では少し様相が異なります。両項目で「持参する」は各13.6ポイント・21.0ポイント女性が上回ります。さらに女性の「持参する」と「備え付けのものを使う」の差は“石鹸” 18ポイント、“シャンプー類”3ポイントと、「備え付けのものを使う」が多いとはいえ全体・男性に比べ差は縮小。お風呂グッズへの“こだわり”が感じられます。
- 6割以上が“天然温泉”と“露天風呂”を利用、“サウナ”は働き盛りの男性に人気
性別でみると、全般的に女性のほうが利用率が高いなか、目を引くのが最近ブームの「サウナ」。男性で48.4%と3位ですが、女性では32.5%と男女間で約16ポイントの差がつきました。同じく発汗効果が高い「岩盤浴」は女性のほうが20ポイント超上回っており、「男性はサウナ、女性は岩盤浴で汗を流す」という図式がみえてきます。
両項目を性年代別で詳しくみてみると、サウナは男性の30~50代と70代以上で高値を示しており、この年代がブームをけん引しているようです。一方で岩盤浴は、70代以上を除く女性の全年代で全体値を大きく上回っており、幅広い年代で人気を集めていることがわかります。
- “リラックス” ”広い湯船“を求めて銭湯・スパへ
反対に、利用経験にかかわらず「入浴施設を利用するつもりがない」人も3分の1います(図表1参照)。 これらの人にその理由を聞いたところ、「利用する必要性を感じない」が49.7%と最多に。2位はご時世を反映し「新型コロナウイルスの感染が心配」、以下「施設まで行くのが面倒」が続きました。女性では新型コロナや衛生面への不安、他人と入浴することへの抵抗感を挙げる人が男性より高いのが目を引きます。
- コロナ下のリフレッシュに強い味方
● 毎週末に日帰り温泉に行って、垢すりマッサージを受けることが習慣化されている。それを行わないと1週間の疲れが取れない感じがする (男性・50代) ● 日帰り入浴施設が地元にたくさんあり、たまに行きます。近所の方は自宅のお風呂に入らず年間パスで毎日のように温泉に行っているようで羨ましいです。湯船につかって周りの人の話を聞くのが面白いですよ(女性・50代) ● ゆっくり入浴した後、休憩所で飲み物を飲みながらマンガを読むのが楽しみです。つい時間を忘れてしまいます(男性・40代) ● 旅先や登山、スポーツの後に利用できると最高にリラックスできて楽しい。日本の入浴習慣に幸せを感じる(男性・60代) ● 休日の息抜きで家族で出かける。行く先がマンネリ化すると違うところを探すが、思いもよらずいい施設に巡りあうことがある(男性・40代) 【1人派? 家族・友人などと一緒?】 ● 家族旅行も現在は特に行けない状況(プライベートや感染対策等含む)ですが、唯一1人で寛げる聖地です。家で味わえない風呂の種類があり、組合せによっては様々なバリエーションで寛げます。文章を打っていて滅茶苦茶行きたくなりました(男性・40代) ● 気分的に元気がない時や旅行に行けない時に、1人で露天風呂のある銭湯でのんびりすると、気分がさわやか、元気で幸せになれる。お安くてお気軽な楽しみ(女性・70代以上) ● 友達と熱い湯に浸かりゆっくりのびのびするのが楽しい。そのあとのコーヒー牛乳は定番で好き(男性・30代) ● 子供が産まれる前は年始に実家に帰った際、1年に1回しか会えないイトコと一緒に温泉施設へ行き、湯船に浸かりながら近況報告を含めた話ができた!(女性・30代) 【こんな設備・サービスが欲しい!】 ● マッサージを受けたいけれど、現金払いのみしか受け付けないケースが多く使い勝手が良くないので、電子決済導入を促進して欲しい (男性・50代) ● 家族と愛犬を連れて温泉へ行く機会が多いので、犬と一緒に休める公園や休憩場所。あと足湯で靴下を脱ぐのが面倒な人のために手湯があるといいなと思う(女性・40代) ● 小さい子供を入浴中だけ預かってくれるプランがあったら利用したい(女性・30代) |
調査機関:株式会社プラネットによる調査企画をもとに、株式会社ネオマーケティングにて「銭湯・スパ」に関する意識調査を実施。
期間:2021年4月13日~16日、インターネットで4,000人から回答を得ています。
株式会社プラネットとは https://www.planet-van.co.jp/
メーカー、卸売業、小売業がサプライチェーンとして連携し、生活者へのサービス向上を目指して進化を続ける日本の消費財流通を、情報インフラ運営で支えている上場企業(証券コード2391)です。
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