「臨時危機対策本部地震BCP(事業継続計画)訓練」の実施について
今回の訓練は「首都直下大地震」により当社グループの本社機能が麻痺した状況を想定し、危機対策本部を東京本社ではなくCOC堺製油所およびCOM大阪オフィスに設置、災害対応に関する意思決定の権限を移譲するという前提で、持続可能な危機対応力の醸成、強化を目的に行われました。地震発災直後の関係各部署の連携確認など、訓練の実効性を高めるためにシナリオは非開示とし、臨時危機対策本部の自動設置、COC堺製油所とCOM大阪オフィスによる合同会議の開催、被害状況の情報収集、石油製品の供給方針、販売方針の策定等に関する訓練を実施いたしました。今年は対面での訓練とする一方、WEB会議システム等を活用しオンラインでの情報連携や共有も行い、BCP対応の実効性や課題を確認することができました。また、従来発災から2時間だった演習対象を、発災から24時間に拡大し、より意思決定に重点を置いた訓練を実施しました。
今回の訓練によって得られた知見を今後のBCPに反映させ、より実践的な災害対応力の強化に努めてまいります。
<訓練の概要>
1.開催日時・場所
2023年11月8日(水)13:00~15:00
コスモ石油株式会社 堺製油所 大阪府堺市西区築港新町3-16
コスモ石油マーケティング株式会社 大阪オフィス
大阪府大阪市中央区本町2-1-6 堺筋本町センタービル10階
2.訓練参加者 計78名(リモート参加者含む)
(1)コスモ石油株式会社堺製油所 髙田所長(臨時危機対策本部長)他
臨時危機対策本部事務局員および各班員 41名
(2)コスモ石油マーケティング株式会社
大阪オフィス 前田担当部長(臨時危機対策本部長)他
臨時危機対策本部事務局員および各班員 19名
(3)コスモエネルギーグループ及び外部訓練協力者 18名
3.訓練目的
(1)災害発生確認後直ちに各社にて臨時危機対策本部を設置し、従業員の安否確認を含めた効率的な災害対応を実施すること
(2)各社が訓練経験者と訓練未経験者を交えて情報収集を行い、随時連携、協力し早期の出荷再開に向けた判断・対応を速やかに行う
(3)WEB会議などを通してオンラインツールの習熟度向上を図ること
4.訓練シナリオ内容
(1)訓練当日に「首都直下大地震」が発生する。
(2)情報入手後、COC堺製油所、COM大阪オフィスそれぞれが臨時危機対策本部を自発的に立ち上げ、陸上出荷の再開および石油4品目(ガソリン・軽油・灯油・A重油)の販売、危機対策本部(東京本社)から権限移譲された災害対応に関する意思決定を実施する
(3)COC堺製油所では安否確認、各製油所・油槽所から、COM大阪オフィスでは各オフィス、運送会社、特約店、サービスステーションなどから被害状況、被害情報を収集、整理し、供給方針、販売方針を検討する。また、石油連盟他外部への対応を行う
(4)当社グループが事業継続目標として掲げる発災24時間以内に被災地エリアの製油所から石油4品目 (ガソリン・軽油・灯油・A重油)の平時需要の1/2以上の陸上出荷能力を確保する。併せて、24時間以内に被災地への平時と同程度の出荷能力を回復させる。
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