広告配信プラットフォーム「TimeTree Ads」において、大規模DMP「di-PiNK」のデータを含む「ドコモデータクリーンルーム」活用に関する連携を開始

初期分析では、「予定データ」と「実行動データ」の間に有意な相関関係があることを実証

株式会社TimeTree

2025年3月11日 11時00分

株式会社TimeTree（本社：東京都新宿区、代表取締役社長：深川泰斗、以下TimeTree）と株式会社ドコモ・インサイトマーケティング（本社：東京都豊島区、代表取締役社長：伊丹亨、以下、DIM）と株式会社インテージ（本社：東京都千代田区、代表取締役社長：檜垣歩、以下、インテージ）は、このたび広告配信プラットフォーム「TimeTree Ads」において、インテージと株式会社NTTドコモ（以下、ドコモ）が共同で推進するワンID×フルファネルデータを介したコミュニケーション最適化支援の枠組みで、DIMが提供する「ドコモデータクリーンルーム（以下、ドコモ DCR）」の活用に関する連携を開始しました。

これにより、TimeTreeの持つ予定データ（1st Partyデータ）とドコモおよびインテージが保有するdi-PiNK DMPデータやアンケート回答データを、プライバシーに配慮したセキュアな環境でかけ合わせ、これまで以上に深いユーザーインサイトに基づく顧客分析が可能になります。

取り組み実施の背景

近年、3rd Party Cookie規制の強化に伴い、従来多く行われていた3rd Party Cookieを活用した広告配信や効果測定が難しくなっております。TimeTreeではこれまで、広告配信プラットフォーム「TimeTree Ads」において、グローバルで6000万を超えるユーザーが登録する累計100億超の予定という1st Partyデータを活用し、ライフイベントや実行動に基づくオリジナリティーの高い広告配信を実現してきました。

今回の「ドコモ DCR」活用の取り組みは、TimeTreeが保有する「予定データ」と、ドコモが保有する1億を超えるdポイントクラブ会員の属性情報、位置情報などの各種データや、インテージおよびインテージ子会社が保有する「SCI®」「買いログ®(CODE)」「di-PiNK DMP」といった消費者の購買行動分析に強みを持つ各種データを掛け合わせることで、広告主や媒体社に対し、顧客に関する深い洞察を提供可能にするものです。

ドコモ DCRとの連携により、例えばTimeTree内の広告に接触もしくはクリックしたユーザー群を深掘りして広告主の顧客理解を促進したり、TimeTree内の広告に接触したユーザー群がイベント会場、商業施設といった特定の場所に訪問したかといったデータを分析したりといったことが可能になります。

データの取り扱いについて

外部企業とのデータ連携にあたっては、TimeTreeのプライバシーポリシー（https://timetreeapp.com/intl/ja/terms/privacy）に則り、個人情報保護法をはじめとする関係法令を厳格に遵守しております。

本取り組みにおけるデータの紐づけは、個人の特定ができない匿名化された項目(以下、「突合キー」)を使用しており、ドコモDCRに対しTimeTreeに登録されている予定データ自体の提供は行っておりません。

ドコモ DCRを活用した初期分析により、予定データが生活者の実行動に繋がる重要な指標であることを実証

「TimeTree Ads」においてドコモDCRを導入し始めるにあたっての初期分析として、TimeTree内で「国内大手テーマパーク」の予定を登録しているユーザーデータと、ドコモ DCR上で同テーマパークの位置情報を持つユーザーデータをそれぞれ日別に集計し分析した結果、「予定数」と「来訪者数」の間には相関係数が「0.896」となる高い相関関係が確認されました。

また、予定データが行動にどの程度影響を与えるかを測定するため、TimeTree内でテーマパークの予定を登録しているユーザーデータとドコモDCR上で同所の位置情報を持つユーザーデータを掛け合わせ、予定からの行動転換率の分析も行ったところ、TimeTree内で同所の予定を登録しているユーザーが実際に同所に足を運んでいた割合は94.5%となり、予定からの行動転換率はきわめて高くなっていました。

未来の行動を予測するには、これまで過去の「検索」や「閲覧」といったデータを用いることが一般的でしたが、今回の初期分析結果からは「予定データ」が未来の行動と密接な関係にあることが立証されました。

「TimeTree Ads」では今後、ドコモDCRを活用したさらなる分析を通じて、企業の顧客理解やマーケティング活動に貢献するとともに、予定データという「未来の行動」に密接に結び付いたTimeTree独自の資産を活用し、広告ソリューションの提供価値を一層高めてまいります。

TimeTree Adsについて

TimeTree Adsは、「予定」へのターゲティングとカレンダーサービスならではのUI・UXを活かしたプロモーションを特徴とする広告ソリューションです。

グローバル6000万以上のユーザーが利用する「TimeTree」に毎日登録されるさまざまな「予定」。TimeTree Adsはカレンダーサービスならではのデータを活用して、ユーザーのこれからの予定や行動にあわせた最適なターゲティングを実現します。

「TimeTree Ads」公式サイト：https://timetreeapp.com/intl/ja/ads

ドコモデータクリーンルームについて

「ドコモ　データクリーンルーム」は、ドコモが保有する1億を超えるdポイントクラブ会員の属性情報や位置情報などの各種データや、インテージおよびインテージ子会社が保有する消費者の購買行動分析に強みを持つ「SCI」や「買いログ（CODE）」などの各種データのうち、顧客から必要な同意を得られているデータを活用し、クライアント企業自身でドコモデータやインテージデータを掛け合わせて顧客データを分析することができるSaaSサービスです。ドコモが発表(※)したプロファイリングデータ含めた搭載データの拡充、非分析者でも簡単に活用可能な簡易分析ツールの提供などを予定しています。

https://www.docomo.ne.jp/binary/pdf/info/news_release/topics_250120_00.pdf

【株式会社TimeTree】

所在地：東京都新宿区西新宿6-6-3 新宿国際ビルディング新館503

代表者：代表取締役社長　深川泰斗

営業開始日：2014年9月1日

URL：https://timetreeapp.com/intl/ja

主な事業内容：株式会社TimeTreeは「誘おうをつくる」をミッションにかかげ、世の中の人々のよりスムーズな予定管理を可能にするためにカレンダーシェアアプリ「TimeTree」を開発運営しています。

カレンダーシェアアプリ「TimeTree」は、共有とコミュニケーションを前提にしたカレンダーサービスです。家族、パートナー、サークル、職場など複数人数の予定共有が簡単にできて、目的に応じたカレンダーを複数つくることができます。2015年3月24日よりサービスの提供を開始、2024年10月には全世界で登録ユーザー数が6,000万を突破しました。「スマホの中の壁掛けカレンダー」として、ユーザーのみなさまの毎日の生活の中で幅広くご利用いただいています。

【株式会社ドコモ・インサイトマーケティング】

所在地：東京都豊島区東池袋一丁目18番1号Hareza Tower 17階

代表者：代表取締役社長　伊丹亨

営業開始日：2012年4月2日

URL： https://www.dcm-im.com

主な事業内容：ドコモ・インサイトマーケティングは、株式会社NTTドコモと株式会社インテージホールディングスのジョイントベンチャーとして設立され、ドコモの携帯電話ネットワークのしくみを活用し、人流把握を行う人口統計情報「モバイル空間統計」や、顧客基盤や行動データなどのドコモが保有するデータとインテージのリサーチデータなどを統合して利用できるプラットフォーム「di-PiNK」、見込み顧客蓄積型プロモーションパッケージサービス「di-SCHOP」、自社データを外部に出すことなくドコモ、インテージのデータと掛け合わせた顧客分析を可能にする「ドコモデータクリーンルーム」など、両社の特長を活かした独自のマーケティングサービスを提供しています。データから新しい価値を生み出し、データの力で生活者一人ひとりを幸せにし、より豊かな社会の実現に貢献していきます。

【株式会社インテージ】

所在地：東京都千代田区神田練塀町3番地インテージ秋葉原ビル

代表者：代表取締役社長　檜垣歩

営業開始日：1960年3月2日設立

URL： https://www.intage.co.jp/

主な事業内容：株式会社インテージは1960年に創業。インテージグループとしてアジアNo.1*であるマーケティングリサーチ／インサイト事業に加えてマーケティングソリューション事業を展開し、9か国の海外拠点とともに国内外の企業・団体のマーケティング活動を総合的に支援しています。事業ビジョンとして"Create Consumer-centric Values "を掲げ、深い生活者理解とデータ活用の高度化による顧客企業支援を通じ、生活者の幸せの実現を目指しています。

*「ESOMAR's Global Top-50 Insights Companies 2024」に基づく（グループ連結売上高ベース）

****** 使用されている用語に関する注釈 *******　

※　データクリーンルームとは、プライバシーに配慮したセキュアな環境で、パートナー企業が保有する顧客データの分析ができるクラウド環境のことをさします。

※　本サービスにより得られる分析結果はあくまで統計情報に限られ、分析結果から直接特定の個人を識別することはできません。

※　位置情報については、利用に関する同意をいただいているお客さまのデータのみ使用します。同意の状態はパーソナルデータダッシュボードでご確認いただけます。また、位置情報そのものを本サービス上で提供するものではなく、趣味嗜好等、マーケティングに有用なデータに変換してご提供いたします。

※ 「SCI」とは、インテージが提供する、全国15歳～79歳の男女53,600人の消費者から継続的に収集している日々の買い物データです。食品、飲料、日用雑貨品、化粧品、医薬品、タバコなど、バーコードが付与された商品について、「誰が・いつ・どこで・何を・いくつ・いくらで、購入したのか」という消費者の購買状況を知ることができます。

https://www.intage.co.jp/service/platform/sci/

※　「買いログ（CODE）」とは、インテージ子会社の株式会社リサーチ・アンド・イノベーションが提供する、買い物情報や商品評価情報が登録できるスマホアプリです。「買いログ（CODE）」の購買データは、レシートとバーコード単位で捉えられ、買い物登録MAU31万人、月間4,400万件のお買い物情報や累計1.1億件の商品評価情報を保持します。

https://code.r-n-i.jp/