ジェイコブ&コー、ブガッティ、ラリックがコラボレーション テーブルクロックを発表
ウォッチメイキングの芸術性の極み

2024年に発表されたジェイコブ&コーの《ブガッティ トゥールビヨン》に引き続いて両ブランドが再びタッグを組み、ウォッチメイキングの新たなフォーマット、精巧なテーブルクロックによってコラボレーションを新たな高みへと引き上げます。《ブガッティ カランドル》は、歴史的な特徴、高度な時計作りの技術、そして繊細な芸術性の融合です。ブガッティ、ラリックとの3年に及ぶ共同開発を経てデザインされたこのテーブルクロックは、ブガッティの歴史とジェイコブ&コーのラグジュアリー・ウォッチメイキングにおける革新性を融合させた、稀有なクラフツマンシップの傑作です。
ブガッティの過去と未来を融合したデザイン
《ブガッティ カランドル》は、ブガッティが一世紀にわたって受け継いできた象徴的なデザインコードを精緻な時計として表現し、ジェイコブ&コーの卓越した才能を披露しています。ラリックのクリスタルケースとタイムレスなデザイン要素を携え、ブガッティが培ってきた芸術性へオマージュを捧げながら、伝統とこの象徴的なラグジュアリーカーブランドの先見性をシームレスに融合させています。
ジェイコブ&コーはまず、伝説的なブガッティ タイプ41ロワイヤルをモチーフに、精巧に彫刻された2頭のダンシング・エレファントをデザインしました。これはエットーレ・ブガッティの弟であり著名な彫刻家でもあるレンブラント・ブガッティの彫刻作品へのトリビュートです。2頭の優美な象はシンメトリーに寄り添う形でデザインされており、このスタイルはラリックの置時計のデザインを特徴づけるデザイン要素です。作品名の「Calandre(カランドル)」とはフランス語で「ラジエーターグリル」を意味し、ブガッティのフランスのルーツに敬意を表しつつブガッティを象徴する馬蹄形のグリルへとつながっています。グリルのディテールの上部には世界中の自動車愛好家やコレクターに「ブガッティ・マカロン」として知られるブガッティの深紅のエンブレムがセットされています。
そして馬蹄形のグリルの裏側には、ブガッティが新たに発表したハイパーカー「ブガッティ トゥールビヨン」に着想を得た垂直フライングトゥールビヨン搭載のキャリバーが装着されています。これはトゥールビヨン本来の目的である、垂直配置の時計の精度向上へのオマージュでもあります。
ジェイコブ&コーが思い描いたのは、ブガッティの華々しい歴史をコンテンポラリーなタイムピースに融合させた作品でした。《ブガッティ カランドル》は、ブガッティとブガッティ家の豊かな芸術的系譜と、世界有数のクリスタルブランドであるラリックのクラフツマンシップの体現です。これにより、高度な技術によって生み出される精緻で美しいフランスメイドのクリスタルの、他に類を見ないオブジェが誕生しました。《ブガッティ カランドル》は上質なクラフトとアーティスティックな表現のための理想的なキャンバスであり、ジェイコブ&コーにとって腕時計の世界では触れることは稀なクリスタルという素材を探求する機会となりました。

エクスクルーシブなムーブメントとジェイコブ・カットの宝石
ジェイコブ&コーは《ブガッティ カランドル》のために、垂直フライングトゥールビヨンをベースに設計された専用ムーブメントを開発しました。歴史的にはこの複雑機構は垂直に固定された時計の精度を高めるために開発されました。《ブガッティ カランドル》においてはトゥールビヨンは本来の目的、つまり重力による精度への影響をキャンセルするという役割を担いつつ、ジェイコブ&コーの卓越した技術力を表しています。このテーブルクロックは手巻きキャリバーJCAM58を搭載し、8日間のパワーリザーブを誇ります。時刻合わせと巻き上げをするための専用キーは、オブジェの美しさを保つため背面のケースに格納されています。
《ブガッティ カランドル》のヘッドには30mmのレッドストーンがセッティングされ、ジェイコブ&コーのハイジュエラーとしての側面に敬意を示しつつ、エクスクルーシブな佇まいを際立たせています。「ブガッティ・マカロン」のメインカラーに着想を得た色彩と重厚感は、カッティングによって一層特別な魅力を増しています。ジェイコブ&コーはこのストーンに288 面のほぼ円形のシェイプを特徴とする、特許取得済みのジェイコブ カットを施しました。

ラリック・クリスタルの時代を超えるクラフツマンシップ
《ブガッティ カランドル》のクリスタルケースは、フランス東部に位置するヴィンゲン=シュル=モデにあるラリックの工房において手作業で制作されています。1922年に創業したこの工房は、比類のない透明感と輝きを生み出すために長年にわたり磨き上げられてきた技術の粋が集められています。溶けた高熱のクリスタルを特殊鋼の鋳型に流し込み、冷却・凝固させ、クリスタルのオブジェへと変貌させます。クリスタルの透明感、純度、そして内からにじみ出るような輝きは、光が透過する際に細部まで際立つよう丹念に作り込まれています。クリスタルの造形の後、職人たちは数ヶ月かけてレリーフを際立たせ、上質なテクスチャーを仕込み、サテン仕上げとポリッシュ仕上げを施し、すべてのパーツを手作業で高めてゆきます。
熟練した職人による入念な鋳造、冷却、そして手作業による仕上げという工程のすべてによって、あらゆるオブジェの最高水準の品質が確保されます。サテンとポリッシュ仕上げが表面に精巧に施されたクリスタルは象の彫刻の奥行きと立体感を際立たせ、光と影のコントラストによって象たちに命を吹き込みます。
3社のパートナーの共通点
ラリックの創業者であるルネ・ラリックは、ジェイコブ・アラボと同様に貴重な作品を製作する宝石職人としてキャリアをスタートさせました。その後、現在でも使われている革新的な製造工程をいくつも発明した後、ガラス職人へと転身しました。彼は自動車のラジエーターキャップや時計を数多く制作しており、ラリックの時計のスタイルの一つは文字盤の上に互いに寄り添う2体の像を対称的に配置し、優美なラインで文字盤を縁取るデザインでした。
そしてルネ・ラリックとエットーレ・ブガッティにも多くの共通点があり、両者ともフランス最東端のアルザス地方に、わずか45kmしか離れていないこの地に工房を構えました。二人の起業家は、工業のルーツであるアルザスで特別な技術を見出しました。さらに、ルネ・ラリックとエットーレ・ブガッティは、100年以上前に創業し、後に二つ星を獲得した高級レストラン「クロ・サント・オディル」の共同経営者でもありました。
ジェイコブ&コーの《ブガッティ カランドル》はコレクターズピースにとどまらず、ラグジュアリーウォッチの世界と芸術的なクラフツマンシップの融合を目指す各ブランドの姿勢の大胆な表現です。ブガッティのインテリアのようにラグジュアリーな特注のタンレザー製トランクに収められた《カランドル》テーブルクロックは、両ブランドを象徴するラグジュアリー、デザイン、そしてイノベーションの融合を体現しています。
《ブガッティ カランドル》テーブルクロック
テクニカル仕様
キャリバー: JCAM58
巻き上げ: 手巻き
サイズ: 114 mm
高さ: 25 mm
コンポーネント数: 189
パワーリザーブ:8日間
振動数: 21'600 振動 (3 Hz)
機能: フライングトゥールビヨン(60秒で1回転)、時針・分針
ケース
サイズ: 264 x 196 mm
素材: ラリック製クリスタル
センターピース: 30-mm, 288面 ジェイコブカット・ジェム
文字盤
素材: ポリッシュ仕上げスチール、オープンワークのアルミニウム
針: オープンワークのロジウムコーティング針
限定数
99点
価格
要問合せ
お取り扱い
ジェイコブ&コー銀座
ジェイコブ&コーについて
ジェイコブ&コー(Jacob & Co.)は、2002年の時計コレクション発表以降、ラグジュアリーウォッチの世界に革新をもたらし続けているラグジュアリーウォッチブランドです。スイスの高度な時計技術と、ニューヨークにルーツを持つ独創的なデザインが融合し、他にはない唯一無二のタイムピースを生み出しています。
代表作である「アストロノミア」コレクションは、フライングトゥールビヨン、回転する地球や月、惑星のように動くジェムストーンなど、三次元の立体的なムーブメントが特徴。文字通り“宇宙”を手首に宿すこのシリーズは、時計の枠を超えた芸術作品として高い評価を得ています。
さらに近年では、フランスのハイパーカーブランド「ブガッティ」とのコラボレーションも話題に。「ブガッティ シロン トゥールビヨン」は、W16エンジンを模したムーブメント内に実際に稼働するピストンを搭載し、ブガッティのパワーとスピリットを時計という形で体現しています。2024年には、新型車「トゥールビヨン」と開発段階からデザイン・理念を共有した新モデルも登場、革新性とラグジュアリーの象徴として注目を集めました。
ジェイコブ&コーは、ただ時間を示すだけでなく、身に着ける者の感性と価値観を映し出す“動く芸術”としての時計を追求し続けています。
ラリックについて
1888年、革新的なアーティストとして名高いルネ・ラリックによって設立されたラリックは、フランスのラグジュアリーライフスタイルを代表する最高峰のクリスタルガラスメゾンです。独自のサヴォワ・フェール(伝統の職人技)を示す芸術的なスタイルを持ち、デコラティブ、インテリアデザイン、フレグランス、ジュエリー、アートピース、ホスピタリティの6つの分野に芸術的なエスプリを注ぎ、日々の生活に美をもたらしています。ラリックはまた、才能あふれるアーティストやデザイナー、様々な分野の高級ブランドとコラボレーションし、専門知識と革新性を融合させた魅力的なオブジェやコレクションを生み出しています。1922年以来すべての作品はフランス・アルザスにあるラリック唯一の工房にて手作業で作られており、それらは品質と芸術性を兼ね備えたマスターピースです。
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