【新刊】平成令和の「個性」信仰を打ち砕く! 水野しずによる電撃哲学書、『正直個性論』が5月下旬発売
水野しず『正直個性論』(左右社)
ミスiD2015グランプリを受賞後、文筆やイラストを中心にマルチに活躍する水野しず。2023年4月に初の論考集『親切人間論』を発表し、生活の些細な瞬間に根ざしたオリジナルな問いを深め、饒舌かつ鋭く切り込む無二の書き手として注目を集めています。
今回テーマとするのは「個性」。noteでの連載マガジン「おしゃべりダイダロス」で好評を集めたエッセイに大幅な加筆修正を加え、『正直個性論』として5月末に刊行します。
序文(今から常識では考えられないほど正直な個性の話をします)より
正直なことを言います。というか、この本は徹頭徹尾「個性」に関して正直なことしか言うつもりがありません。と、前置きしたところで、本書も市場に流通している商品の一端ですから、読者としてはある程度の手心や手加減が加えられているものだろうという含みを抱いたままページをめくるのかも知れません。
ぜんぜんそれで構わないのですが、その場合電撃を浴び続ける感じになるかもしれません。そうなった場合、それは浴びた方がいい電撃ですからどんどん浴びてください。歯医者さんが治療中に言う「これは出した方がいい血ですから」と同じジャンルの話です。
●内容紹介
バブル経済崩壊、平成のゆとり教育、蔓延る自己責任論、SNS社会——
平成から令和にかけて膨らんだ「個性」の幻想を、明快な文章で打ち砕く、POP思想家・水野しずの論考集第二弾!
「好きなことで生きていきたい」
「バイトしてる自分なんて、本当の自分じゃない」
「とにかく、特別な人になりたい」
「個性」に振り回される人々に向けてよりマシな道を提示する。
生き方を揺さぶる、電撃哲学書!
●最果タヒさん、絶賛!
絶対に「あなた」から目を逸らさず、見つめ続け、
語りかけ続けるこの本を読み終わったら、
少なくとも私は、人間には絶望しない。
●目次
序文(今から常識では考えられないほど正直な個性の話をします)
「個性」
「好きなことで生きていく」という脅迫
鬼滅の刃はなぜあんなにヒットしたのか
個性=平凡
それでも個性がほしい!
共感という誤解
個性とうまさ
正直
心の負債総額算出方法
巻末
面白さの判断 ~心の隠蔽テクニックを分析してアプローチする、主体性回復マニュアル~
個性ではないもの一覧表
「正直個性論」Q&Aコーナー
■書籍概要
『正直個性論』
著者:水野しず
定価:1,800円+税
ISBN:978-4-86528-412-6
装幀:森敬太(合同会社飛ぶ教室)
写真:北圃莉奈子
発行・販売:株式会社左右社
■商品詳細ページ
左右社HP:https://sayusha.com/books/-/isbn9784865284126
Amazon:https://amzn.asia/d/3J7dj1y
■特別試し読みURL
https://note.com/sayusha/n/nb71c90af2965
■著者プロフィール
水野しず(みずの・しず)
コンセプトクリエイター/イラストレーター/POP思想家
1988年、岐阜県多治見市生まれ。武蔵野美術大学造形学部映像学科中退。ミスiD2015グランプリ受賞後、イラストや文筆を中心に活動。noteで連載中のマガジン『おしゃべりダイダロス』は、誰も言ってくれないことを鋭く言い当てながらも、軽快に読める気さくな文体で評判に。近年は短歌でも独自の表現を追求し、私家版歌集『見て見ぬフリをされるのに失敗』『試着室から出てきた人みたいな雰囲気で生きる以外のやり方を私はまだ知らない』を発表。著書に『きんげんだもの』(幻冬舎)、『親切人間論』(講談社)。
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