MSC認証水産物の普及に貢献いただいた事業者を表彰する「MSCジャパン・アワード 2024」授賞式を開催
~受賞事業者はイオン、ニッスイ、日本マクドナルドの3社~
持続可能な漁業を推進するMSCジャパンはMSC認証水産物の普及に貢献いただいた事業者を表彰する「MSCジャパン・アワード」を開設し、8月21日(水)に第26回「ジャパン・インターナショナル・シーフードショー」の会場内で授賞式を行いました。
2007年のMSCジャパン設立以来、日本国内でMSC認証水産物を扱うMSC CoC認証取得事業者の数は増え続け、現在では377件となりました。国内で2023年度に販売されたMSC「海のエコラベル」付き消費者向け製品の重量は約2万トンとなり、スーパーやコンビニ、レストランなど身近なところでMSCラベルの付いた水産物を購入・注文できるようになりました。「MSCジャパン・アワード」は、MSC認証水産物を国内に広めることに貢献いただいた事業者を称えるための賞となります。
「MSCジャパン・アワード 2024」では小売部門、メーカー部門、フードサービス部門の3つのカテゴリーを設け、それぞれのカテゴリーにおいて2023年度の消費者向けMSCラベル付き製品の販売重量が最も多かった事業者を受賞事業者に選定しました。小売り部門はイオン株式会社、メーカー部門は株式会社ニッスイ、フードサービス部門は日本マクドナルド株式会社が受賞しました。
授賞式では、MSCアジア太平洋地域ディレクターのパトリック・カレオが開会の挨拶を行い、受賞企業にトロフィーを授与しました。このトロフィーはリサイクルガラスを使用し、波をモチーフにした特製品です。MSCジャパンのプログラム・ディレクター、石井幸造はMSC認証の普及状況について説明しました。
続いて受賞企業によるMSC認証への取り組みについてのプレゼンテーションが行われました。イオン株式会社の発表では、イオンリテール株式会社水産商品部部長の松本金蔵氏が、2006年に初めてMSC「海のエコラベル」付き製品を販売して以降の、認証魚種の拡大や消費者に伝えていくことの大切さについて述べました。株式会社ニッスイのサステナビリティ推進部部長西昭彦氏からは、「人にも地球にもやさしい食を世界にお届けするリーディングカンパニー」という長期ビジョンのもと、グループ会社によるMSC漁業認証の取得や、今後もMSC認証製品の取扱いを増やす方向にあることについて説明しました。日本マクドナルド株式会社サステナビリティ&ESG部部長、牧陽子氏は、2019年10月にMSC CoC認証を取得し、全国約3,000店舗すべてでMSC認証のスケトウダラを使用したフィレオフィッシュ®を提供していること、また、MSC認証取得がもたらすポジティブな側面として、お客様とともに環境・社会問題解決に取り組むことができることを挙げました。
MSC(海洋管理協議会)について
将来の世代まで水産資源を残していくために、認証制度と水産エコラベルを通じて、持続可能で適切に管理された漁業の普及に努める国際的な非営利団体です。本部をロンドンとし1997年に設立され、現在は約20カ国に事務所を置き世界中で活動しています。MSCジャパンは2007年に設立。MSC「海のエコラベル」の付いた水産品は、2022年度には世界66カ国で20,000品目以上、日本では700品目以上が販売されました。国内ではイオングループ、生協・コープ、セブン&アイグループ、マクドナルドなどで購入できます。
持続可能で適切に管理された漁業のためのMSC漁業認証規格は世界で広く認知されており、最新の科学的根拠に基づき策定されたものです。FAO(国連食糧農業機関)とISEAL(国際社会環境認定表示連合)双方の要求事項を満たした世界で唯一の漁業認証プログラムでもあります。漁業がこの規格を満たすためには、(1)水産資源が持続可能なレベルにあり、(2)漁業による環境への負荷が最小限に抑えられており、(3)長期的な持続可能性を確実なものにする管理システムが機能していることを、第三者審査機関による審査を通じて実証することが求められます。
詳しくはMSCウェブサイトをご覧ください:https://www.msc.org/jp
MSC「海のエコラベル」について
MSCの厳格な認証規格に適合した持続可能な漁業で獲られた水産物にのみ認められる証、それがMSC「海のエコラベル」です。
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