【神奈川県小田原市】NHK連続テレビ小説『虎に翼』の主人公モデル・三淵嘉子氏を学ぶ
明治大学による出張講義が行われました
9月9日に小田原市立城南中学校(校長:加藤直樹、生徒数:150人)にて、NHK連続テレビ小説『虎に翼』の主人公モデルである三淵嘉子氏について、明治大学による出張講義が行われました。
講師は、三淵嘉子氏を研究しており、明治大学史資料センター所長で同ドラマにて法律考証を担当している村上一博法学部教授などです。
体育館で行われた出前授業には、全校生徒約150名が参加しました。
まず、明治大学史資料センター所長・村上一博法学部教授から、三淵嘉子氏の業績や社会背景などが説明され、時代を切り拓き、懸命な努力を重ねてきた女性法曹の先駆者である姿を伝えました。
次いで、三淵邸・甘柑荘保存会の上谷玲子代表理事から、数寄屋家屋の甘柑荘を保存する意義などが説明され、板橋地区の歴史的文化的価値と自然の恵みを継承しつつ、地区として活用する意義を語りました。
最後に、明治大学博物館学生広報アンバサダーの村松遥香さん(文学部3年)と中野陽登さん(商学部2年)から、博物館で開催中の企画展「女性法曹養成機関のパイオニアー明治大学法学部と女子部ー」に併せて企画した、「明治大学博物館×三淵邸・甘柑荘スタンプラリー」と「三淵嘉子さんが学んだ千代田区マップ」を説明し、両施設への訪問を促しました。
■講義概要
【日時】
9月9日(月)午後1時15分~2時
【場所】
城南中学校 体育館(板橋875-1)
【対象】
城南中学校生徒1~3年生と、希望するその保護者
【内容】
<明治大学史資料センター所長・村上一博法学部教授による講義(30分)>
・NHK朝ドラ『虎に翼』主人公モデル三淵嘉子さんとは
・三淵嘉子さんと三淵邸・甘柑荘
<三淵邸・甘柑荘保存会代表理事・上谷玲子氏による講義(10分)>
・三淵邸・甘柑荘の歴史的文化価値
・街の資源としての三淵邸・甘柑荘など
<明治大学博物館学生広報アンバサダーによる講義(5分)>
・三淵邸・甘柑荘と明治大学博物館の見どころなど
(明治大学博物館学生広報アンバサダー:文学部3年・村松遥香さん、
商学部2年・中野陽登さん)
◆講義の目的
本市板橋地区に所在する「三淵邸・甘柑荘」を題材として、この邸宅で過ごした初代最高裁判所長・三淵忠彦氏、日本初の女性弁護士の一人である三淵嘉子氏の功績をたどり、生徒に対する郷土学習や人権教育を目的とします。
◆三淵嘉子氏
日本初の女性弁護士の一人。明治大学専門部女子部及び法学部を卒業。
女性への門戸が閉ざされていた裁判官を目指し、司法省で立法や法改正、家庭裁判所の設立に携わりました。晴れて、裁判官として任用されると、女性初の裁判所判事、裁判所長となり、さまざまな事件を扱っていきました。
退官した後は、旧労働省の諮問機関である男女平等問題専門家会議で座長を務め、雇用における男女平等について調査研究や議論を重ねるなど、後年の男女雇用機会均等法の成立に大きく貢献しました。
【問い合わせ先】
小田原市教育部教育総務課(電話:0465-33-1670)
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