quantum、話した声が高い声に変換される防災用ランタンメガホンのコンセプトモデルを株式会社ヤッホーブルーイングほか3社と共同開発

株式会社quantum(本社：東京都港区、代表取締役社長兼CEO：川下和彦、以下quantum、読み方：クオンタム)は株式会社ヤッホーブルーイング（本社：長野県軽井沢町、代表取締役社長：井手直行、以下ヤッホーブルーイング）、有限会社日本音響研究所（本社：東京都渋谷区、代表取締役 鈴木創、以下日本音響研究所）、株式会社ノボル電機（本社：大阪府枚方、代表取締役社長：猪奥元基、以下ノボル電機）、株式会社TBWA HAKUHODO(本社：東京都港区、代表取締役社長兼CEO：内田渉)とともに、話した声が高い声に変換される防災用ランタンメガホンのコンセプトモデル*を開発しました。

今回開発したのは、災害発生時に居酒屋やバーなどのお酒を提供する飲食店の騒がしい環境下でも、安全確保の声かけ（身を守る行動の呼びかけ・避難誘導、指示など）が飲酒者にも届きやすいとされる“高い声”で出力されるメガホンです。

 

本プロダクトは、ヤッホーブルーイングによる飲酒者向け防災啓発プロジェクト「お酒好きのための防災プロジェクト」の一環として開発したものです。同社が行ったお酒を提供している飲食店への調査により、店側が災害時等における飲酒した利用客の安全確保（声かけ・誘導）に課題や不安を感じていることが明らかになった事を受けてうまれたプロダクトです。

quantumのインハウスデザインスタジオのMEDUMが、デザインコンセプト、プロダクトデザイン、コンセプトモデル設計を担当しました。

* 技術や未来の可能性を探る位置づけのため、実用性や耐久性、耐火性などは考慮していません

■今回開発した防災用ランタンメガホンについて

本プロダクトは、quantumとヤッホーブルーイング、日本音響研究所、ノボル電機、TBWA HAKUHODOが共同で開発した、災害発生時に居酒屋やバーなどのお酒を提供する飲食店（以下、酒場）の騒がしい環境下でも、安全確保の声かけ（身を守る行動の呼びかけ・避難誘導、指示など）が飲酒者にも届きやすいとされる“高い声”で出力されるメガホンです。

日本音響研究所が実施したBGMや会話で騒がしい店内の音の分析により、同一環境下で災害時に利用客に安全確保の声かけを届けるには、大きい音を出すことを前提に、3,500〜5,000Hz（ヘルツ）の周波数成分が強い声が有効と判明しました。男性・女性に関わらずなるべく高い声を発声することで、3500ヘルツ～5000ヘルツの周波数成分を有する倍音（高調波成分）が強くなります。

しかし、声の性質は人それぞれ異なるだけでなく、地声で出せる声の大きさや高さにも限界があるため、発声した声が高い声に変換される酒場のための防災声かけメガホンの開発に至りました。

また店の奥にしまわれがちな防災グッズを、いざという時にも使っていただけるよう、平時は店内にも

馴染むランタンのような照明として利用できる設計にしています。 

現時点での販売予定はありませんが、飲食店の方に実際に体験いただく機会として飲食店向けのセミナー兼体験会の実施や貸し出しを予定しています。

●MEDUMについて（ https://medum.jp/ ）

MEDUM（メデュウム）は、本質的な価値を形にし、プロダクトイノベーションを生み出すデザイン

スタジオです。人と人を取り巻くモノゴトの間に最適な関係性を作ることで、プロダクトをデザインし、生活の質を高め、より良い社会を創造します。

スタートアップスタジオquantumの中で事業開発の上流から携わることで培った、本質的な課題解決力を活かし、顧客の課題発見から、検証プロトタイピング、プロダクトデザイン、ブランド構築までを一貫して行うチームで構成されています。ハードウェア、ソフトウェアを問わずあらゆるプロダクト開発をデザインの力でドライブし、クライアントの事業成長をサポートします。

これまでスタジオが手がけたプロダクトは、iF Design Gold、Cannes Lions Goldなど、数多くのアワードを受賞しているほか、Pinakothek der Moderne（独）をはじめとする欧州諸国のミュージアムコレクションにも選定されるなど、国内外から高い評価を集めています。

●quantumについて ( https://www.quantum.ne.jp )

quantum は、クリエイティビティを軸にしたインキュベーション⼒で、新規事業開発、ベンチャー

クリエーション、ハンズオン投資によるグロース⽀援を⾏うスタートアップスタジオです。2016 年の

創業以来、100 社を超える企業、⼤学などとインキュベーションを実践しています。

これからも venture builders として、①新規事業のインキュベーション、②ベンチャークリエーションとグロース⽀援、③デザイン＆エンジニアリングの 3 つの事業セグメントを重ね合わせて、「世界を

 変えるインパクトのある新規事業の創造」に挑戦していきます。