身近なもので防災に備える体験型ワークショップ【イベントレポート】和歌山県「絆づくり事業」に、キャンプギアメーカーVASTLAND社が協力

～参加した子供たち全員が「防災に役立つと思う」とアンケートで回答～

VASTLAND株式会社

2024年9月6日 11時30分

キャンプギアブランド「VASTLAND（ヴァストランド）」を展開するVASTLAND株式会社（本社：兵庫県姫路市／代表：田中悠貴）は、和歌山県教育庁紀南教育事務所社会教育課が主催する絆づくり事業に協力し、身近なもので防災に備える体験型ワークショップ「アルミ缶でガスコンロを作って、ついでにカレーも食べちゃおう。」を8月24日（土）に開催しました。

このワークショップは、身近にあるもので防災に備える大切さを、楽しく学ぶことを目的に、企画されました。日本キャンプ協会公認キャンプインストラクターの資格を持つVASTLAND社のスタッフが講師として参加し、キャンプの知識を活かした防災スキルをレクチャーしました。

ワークショップに参加したのは、和歌山県西牟婁地方に在住の小学生９名。各々は自宅にあった廃棄アルミ缶を持参し、ガスコンロ作りに奮闘。完成後は、実際に自分たちで作ったガスコンロを使って飯盒でご飯を炊き、カレーを温めて食べました。

子供たちからは「アルミ缶を切ったりはめ込んだりするのが難しかったが、スタッフの人が手伝ってくれたので、楽しくできた」「家でも使ってみたい」という声が上がっていました。

また、体験後に実施したアンケートでは、参加した全員が「楽しかった」「キャンプの知識を活かしたこのワークショップは、防災に役立つと思った」「実際にキャンプをしてみたいと思った」と回答しました。

■ワークショップ講師からのコメント

山本　直也

VASTLAND株式会社

日本キャンプ協会公認キャンプインストラクター

【コメント】

大きな災害をまだ経験していない子供たちに、「防災」について関心を持ってもらうのは難しいです。関心を持ってもらうために、まず「楽しんでもらう」体験を考え、結果的に防災の知識を得るような仕組みが重要だと思います。楽しい体験のインパクトは大きく、どんな防災研修よりも記憶に残りやすいです。そういった意味で、今回のキャンプの知識を活かしたワークショップは、とても効果的だったと感じました。

■ワークショップの概要

「アルミ缶でガスコンロを作って、ついでにカレーも食べちゃおう。」

日時：2024年8月24日（土）　10時～14時

対象：西牟婁地方に在住の小学生

場所：すさみ町多世代交流施設イコラ

主催：和歌山県教育庁紀南教育事務所社会教育課

共催：すさみ町教育委員会社会教育課

協力：VASTLAND株式会社

内容：キャンプの知識で災害に備えよう！

・身近にあるもので「ガスコンロ」を作ってみよう

・作ったガスコンロで、実際にご飯を炊く・カレーを温めてみよう

■ワークショップの様子

キャンプから学ぶ防災

日本では、毎年のように水害・土砂災害、地震・津波等の自然災害が発生しています。※1

過去の災害をみると、地域によって支援物資が一週間以上届かないという問題がありました。大規模災害では、救援物資だけではなく、避難所の不足も懸念されています。※２　災害が発生し、救援物資もなく、避難所にも入れないとき、身近なもので自身を守る力が必要になってきます。そのヒントになるのがキャンプです。

キャンプで使われるアウトドアグッズは、防災時に活躍するアイテムが多数あります。また、キャンプには自然に触れ非日常の体験を楽しむという魅力だけでなく、屋外での調理や寝床の確保方法など、災害時に役立つ知識やスキルを学ぶことができます。近年、その特性に注目が集まり、自治体が開催する「防災キャンプ」も広がりを見せつつあります。

当社も「キャンプから学ぶ防災」に関する取り組みを行っています。一例としては、和歌山県紀美野町との「災害時における物質供給に関する協定※３」の締結や、「キャンプから学ぶ防災」の考え方を広めるワークショップやセミナーの実施です。当社は、今後もこのような取り組みを積極的に行うことで、防災への意識を高めていく活動に貢献していきたいと考えています。

※１　参考資料：内閣府「令和５年版防災白書」

※２　参考資料：平成23年度国土政策関係研究支援事業　研究成果報告書　東日本大震災における緊急支援物資の流動実態の定量的把握

※３　VASTLAND株式会社　紀美野町と「災害時における物資供給に関する協定」を締結しました