博報堂DYホールディングス、博報堂テクノロジーズ 統合マーケティングプラットフォームBLOOMにて「CREATIVE BLOOM PLANNING」を開発
―博報堂DYグループのデジタル広告プラニングノウハウを生成AIで再現し、 効率化・高度化を推進―
株式会社博報堂DYホールディングス(東京都港区、代表取締役社長:水島正幸、以下 博報堂DYホールディングス)と株式会社博報堂テクノロジーズ(東京都港区、代表取締役社長:米谷 修)は、統合マーケティングプラットフォーム「CREATIVITY ENGINE BLOOM (クリエイティビティ エンジン ブルーム)」に、デジタルクリエイティブ制作における戦略や企画の効率化、高度化を行う「CREATIVE BLOOM PLANNING」を開発し、社内での利用を開始しました。博報堂DYグループのマーケティングノウハウを活用しながら、商品のウェブサイトや独自資料の情報を読み込んだ生成AIによる訴求軸やペルソナ設定を経た、豊富で高品質なコピー作成が可能になります。
◆背景/課題
デジタルマーケティングにおいて広告の成果を最大化するためには、適切なプラニングを踏まえて広告クリエイティブを制作することが重要です。3C分析をベースとした商材の理解、ターゲットの理解、ターゲットのインサイトへの洞察を踏まえた訴求軸を設定したうえで、バリエーション豊富なコピーを制作することが必要です。
しかし、多種多様な広告クリエイティブを、以前にも増して早く制作することが求められる現在において、プラニングに十分な時間を割くことが難しくなっています。
◆プロダクト概要
このたび開発したCREATIVE BLOOM PLANNINGは、生成AIを活用して「市場/商材理解」「顧客セグメント/ペルソナ生成」「訴求軸生成」を高速で行ったうえで、それらを踏まえた広告コピーの原案を生成AIを用いて多数生成します。プラナーやクリエイターはCREATIVE BLOOM PLANNINGで高速で生成されたコピー候補の中から、適切なものを見極め、ブラッシュアップすることで、業務プロセスの効率化/高度化を目指します。
①市場/商材理解
商品のウェブサイトのURLや自社が独自に持っている商材や市場に関する情報を入力することで、AIが商品の基本情報や顧客ニーズ、SWOT分析、ビジネス概況や顧客のライフスタイルといった複数の情報を整理し、表示します。
②顧客セグメント/ペルソナ生成
例えば「より新しい体験を求める社交的な層」や「日常の疲れをリフレッシュしたい層」など商材の特性に基づいた3つの顧客セグメントを提示し、さらにそのセグメントに存在する想定される具体的なユーザー像=ペルソナも生成します。
③訴求軸・コピーの生成
「市場/商材理解」「顧客セグメント/ペルソナ生成」を経たうえで、ペルソナごとに複数の訴求軸を提示します。ペルソナ・訴求軸を選択し、さらに「数字で納得させる」や「五感を刺激する」といったコピー表現のテクニックを指定すると、最終的に10程度のコピー案を生成することができます。
◆ベネフィット
AI機能を利用した「市場/商材理解」「顧客セグメント/ペルソナ生成」「訴求軸生成」を行うことで、クリエイティブプラニングの初期の戦略立案の工数を大幅に短縮します。さらに博報堂DYグループが長年培ってきたマーケティング戦略立案の知見を活かしたAIによる提案をベースに、最終的にはプラナーやクリエイターの目でより良いコピーへと仕上げることにより、今までより圧倒的に少ない工数で、クオリティが高く幅広い訴求のプラニングが期待できます。
◆今後の展望
CREATIVE BLOOM PLANNINGは今後、CREATIVE BLOOMモジュール内に別途搭載されている過去の出稿データを基に効果的なバナー広告のクリエイティブやリスティング広告を制作することができる複数のプロダクトと連携してまいります。これにより、迅速に商品の特徴や顧客インサイトを反映した、広告クリエイティブを生成し、広告効果の最大化を目指します。
また、別途開発を推進しているSTRATEGY BLOOMやMEDIA BLOOMとシームレスに連携していくことで、マーケティング戦略、メディア戦略、クリエイティブ戦略を統合し、統合マーケティング業務の効率化と高度化に貢献していきます。
◆参考)CREATIVITY ENGINE BLOOMとは
2024年6月4日、博報堂DYホールディングスは統合マーケティングプラットフォーム「CREATIVITY ENGINE BLOOM」の開発を発表しました。
「CREATIVITY ENGINE BLOOM」は、メディアビジネスやデジタルマーケティングなどのマーケティング領域での活用はもちろん、クリエイティブ制作、販促・CRMなどコマース、流通領域までをワンストップで統合・管理できる統合マーケティングプラットフォームです。博報堂DYグループが保有する生活者DATA PLATFORMをベースにAI技術を活用することで、利用者のクリエイティビティを拡張し、新しいコミュニケーションサービスやビジネス創造を支援します。まずは当社グループ社員での利用を開始し、スピーディーに高度な統合マーケティングサービスの効率化と高度化を実現することでマーケティングビジネスのOM率向上、売上総利益率の成長に貢献します。
「CREATIVITY ENGINE BLOOM」は以下の5つの主要モジュールから構成されています。
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STRATEGY BLOOM:マーケティング戦略の策定を支援するモジュールで、生活者データとクライアント企業のデータを統合し、AI技術を用いて市場構造の可視化やターゲット設定、KPI策定の業務効率化を行います。
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MEDIA BLOOM:AaaSと連携し、KPI達成のためのメディア効果を最大化するモジュール。テレビとデジタルを組み合わせたメディア最適化やアロケーションを効率的に策定します。
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CREATIVE BLOOM:クリエイティブ制作を支援するモジュールで、AIを活用してクリエイティブの評価、自動生成を行い、業務の効率化と高度化を実現します。
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COMMERCE BLOOM:購買データとECプラットフォームと連携し、リアル、ECを統合したマーケティング戦略立案を支援します。
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ENGAGEMENT BLOOM:顧客との良質な関係性を構築するモジュールで、大手SFAやMAツールと生活者データプラットフォームを連携し、顧客のLTV向上やOne to Oneマーケティングサービスを提供します。
<CREATIVITY ENGINE BLOOMの強み>
1 マーケティング業務の統合・デファクトスタンダード化
STRATEGY、MEDIA、CREATIVE各業務を一元管理し、業務プロセスを統合・標準化することで、労働生産性を向上させます。
2 生成AI機能を用いた業務の効率化と高度化
生活者発想で培ったマーケティング業務のノウハウを生成AIにインストールし、生活者のより深い洞察を支援することで、ターゲットプロファイルやコンセプト、クリエイティブアイデアなどのクリエイティブワーク業務において生成AIと人間が協調するサービスを提供し、社員の創造性を高めます。
3 統合マーケティング効果の可視化
生活者DATAPLATFORMデータを活用し、統計技術やAI技術(BLOOM HUB AI)を駆使して、統合マーケティング効果を測定可能な独自指標を提供します。また指標を向上させるための戦略策定や施策開発を支援するマーケティングインテリジェンス機能も提供し、得意先の事業成長へ貢献します。
BLOOMは中長期的にはパートナーのマーケティング環境との連携を目指し、得意先のマーケティングを進化するプロダクト・サービスを提供していきます。また、異なるクリエイティビティを持つ人材やスキル、ナレッジを統合する機能の追加も準備中で、クライアント企業の事業創造や新市場へのチャレンジを支援します。
博報堂DYグループのクリエイティビティあふれる社員の個性をかけ合わせ、新しいマーケティングやビジネスを花開く、そんなプラットフォームを目指して開発・導入推進を目指して行きます。
【「CREATIVITY ENGINE BLOOM」のサービス体系】
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