Skillnote、明電舎の人材育成を支援 教育とスキルを紐づける仕組み構築
システム装置ユニットの若手社員を対象に、ベテランのノウハウを確実に引き継ぐ教育の仕組みを実現
製造業の人材課題をスキルデータで解決する株式会社Skillnote(本社:東京都港区、代表取締役 山川隆史、以下 当社)は、株式会社明電舎(本社:東京都品川区、代表取締役執行役員社長 井上晃夫、以下 明電舎)の沼津事業所 システム装置ユニットに対し、教育とスキルを紐づけ、ベテランのノウハウを若手へ確実に引き継ぐ仕組みの構築を支援しました。

当社は、従業員のスキル情報を活用した計画的な人材育成と最適配置を実現する「Skillnote スキルマネジメントシステム」(以下 Skillnote)を提供しています。明電舎は2023年1月よりSkillnoteの運用を開始し、約350名の技術者のスキル管理に取り組んできました。 このスキル管理の基盤を活かし、当社は明電舎に対して、各企業固有のスキルデータを管理・分析できるSkillnoteの活用と、250社以上の製造業支援を通じて培った知見を組み合わせたコンサルティングサービス「Skillnote 技術伝承支援」を提供しました。本支援を通じ、若手の技術習得のための教育計画から実施・成果確認までを着実に進める人材育成の仕組みを、明電舎に構築しました。
支援実施の背景
少子高齢化やベテラン技術者の退職が進む中、次世代を担う人材育成と技術伝承は製造業全体の課題です。2026年版ものづくり白書(経済産業省ほか)によると、能力開発や人材育成に問題があるとした製造業の事業所は82.9%にのぼります。問題の内訳をみると、「指導する人材が不足している」「人材育成を行う時間がない」などが上位を占めており、限られた条件の中で、効率的かつ確実に伝承を行う仕組みの構築が急がれています。
こうした課題は、配電盤・制御盤の開発から試運転調整までを手掛ける明電舎のシステム装置ユニットにおいても同様でした。同ユニットでは、ベテランが持つ設計上の勘所やノウハウが若手に十分に伝わらず、業務の品質や立ち上がりの速度に影響が生じていました。その背景には、案件ごとに仕様が異なる個別設計型のビジネスモデルのため、教育が案件ごとのOJT(実務を通じて学ぶ育成方法)中心となりやすい点や、基礎教材は存在するものの活用が各自に委ねられている点など、体系的な基礎教育の仕組みが不十分であったことがありました。加えて、製造部門と異なり設計などの技術部門においては「何を学べばどのスキルが伸びるのか」が見えにくく、教育とスキル習得のつながりが不明確なことも課題でした。こうした課題の解消に向け、明電舎は当社と連携し、教育とスキル習得を紐づけながら、優先度の高いスキルを確実に引き継ぐ仕組みづくりに取り組みました。
支援の具体的取り組み

今回は、他部門への仕組みの展開を見据えたモデルケースとして、沼津事業所 システム装置ユニット 電気設計部 変電設計課(支援実施当時)の若手社員約10名を対象にした技術伝承の支援を実施しました。 はじめに、ベテランの退職によって失われるリスクや業務への影響度をもとに検討した結果、明電舎が独自に整備した基礎教材の内容を、優先的に伝承すべきスキルとして特定しました。伝承の対象は入社1〜3年目の若手社員とし、定期的に講義を実施するとともに、講師にはベテランではなく中堅の主任層を起用することで、教える側の知識強化も仕組みに組み込みました。講義後はSkillnoteの機能を使って講師が問題を登録、受講者が回答を返す形式で理解度を確認し、正答した際にその内容を習得済みとして記録することで、教育の受講がスキルの習得として認められる仕組みを実現しました。さらに、Skillnoteで教育の進捗状況を継続的にモニタリングし、遅延や漏れなく教育が実施される環境を整えました。
支援成果
本支援を通じて、技術伝承すべきスキルの特定から伝承計画の立案、進捗や成果の可視化までを一貫して運用できる仕組みを構築しました。これまで自習に委ねられていた基礎教育の実施状況と理解度が初めて数値で可視化され、教育の実施をスキルと紐づける体制が整いました。さらに、これまで案件ごとのOJTが中心だった教育に加え、幅広い基礎知識を題材とした講義の場を新たに設けたことで、ベテランが経験や知見を語る機会が増加し、これまで言葉にされてこなかったノウハウの共有に向けた取り組みが進みました。
今後の展望
今回の取り組みを契機に明電舎では、基礎にとどまらず、現場で実際に使われている実務資料を教材とした、より実践的な教育を行うことも検討しています。また、今回構築した教育の仕組みを他部門へも展開することも想定されています。当社は引き続き明電舎に伴走するとともに、「つくる人が、いきる世界へ」の実現に向け、製造業における人材育成の支援に取り組んでまいります。
関連事例
あわせて、明電舎が350名のスキルデータを根拠とした配置と育成の基盤構築に取り組んでいる事例をインタビュー記事として公開いたしました。
記事はこちら: https://skillnote.jp/case/270729-2/
「Skillnote 技術伝承支援」について
製造業における技術伝承の仕組みを構築するコンサルティングサービスです。「Skillnote スキルマネジメントシステム」に蓄積された従業員のスキルデータを活用し、伝承すべきスキルの特定から伝承計画の立案・実施・効果確認までのサイクルを、製造業のスキル管理に特化した専任担当者が伴走しながら支援します。250社以上の製造業支援を通じて培った知見と、技術伝承を戦略的に推進するための専門機能群を備えたSkillnoteを組み合わせることで、支援終了後も組織が自走できる仕組みの定着を目指します。
「Skillnote スキルマネジメントシステム」について
製造業において従来Excel等で管理されてきたスキルマップ(力量管理表)を一元的に管理・運用することのできるクラウドサービスです。現場のスキル/教育データがクラウドに登録され見える化が進むことで、スキルデータを活用した計画的な人材育成・人材配置を実現し、技能伝承、多能工育成、即戦力化といったものづくり企業の人材管理に関する課題解決に貢献します。
株式会社 明電舎について
会社名:株式会社 明電舎
所在地:東京都品川区大崎二丁目1番1号 ThinkPark Tower
設立:1917年6月1日
資本金:170億7000万円(2025年3月31日現在)
代表者:代表取締役 執行役員社長 井上 晃夫
事業内容:社会インフラ、各種産業向けの製品・システム、メンテナンス・サービスの提供
HP: https://www.meidensha.co.jp/
株式会社Skillnoteについて
「つくる人が、いきる世界へ」というビジョンのもとに、ものづくりにおける人の成長を科学し、ものづくりに関わる全ての人がいきいきと働く社会の実現を目指しています。
会社名:株式会社Skillnote
所在地:東京都港区芝5-29-19 7階
設 立:2016年1月
資本金:9億2,476万円(資本準備金を含む)
代表者:山川 隆史
事業内容:スキルデータの活用で、ものづくりに関わる人と組織の力を引き出す各種クラウドサービスの開発・販売
HP:https://skillnote.jp/
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