ギャルリーためなが京都 ❀《 桜満載 Merry Cherry Blossom 》開催のご案内
会期:3 月 29 日 ( 土 ) ー 4 月 27 日 ( 日 )
桜満載 Merry Cherry Blossom
3月29日(土) − 4月27日(日)
—京都の春、桜の下で感じるアートの花便り—
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ギャルリーためなが京都では、 3 月 29 日(土) から 4 月 27 日(日) まで「桜満載 Merry Cherry Blossom」展を開催致します。桜をテーマとした本展は、智内兄助や菅原健彦をはじめに新進気鋭の若手作家まで、総勢13名の多様なアーティストによる、本展のために制作された作品を含む約40点の桜が皆さまをお迎え致します。
冬至が過ぎ立春を迎える頃、桜が咲く季節を恋しく思う気持ちは日本人なら誰しもが抱く深い感性ではないでしょうか。長く寒い冬が終わり、桜の蕾が開く瞬間に、人々は穏やかな春の到来を実感することでしょう。そうして桜前線として何処其処の桜が開花したとの花便りに日本中の人々は耳を傾け、其の地に足を運びます。特に此処京都では、古都の風情と相まって、淡いピンク色に染まる風景が年々多くの人々を魅了し続けています。
本展は桜が咲き誇るこの時期に、アーティストと云うフィルターを通して桜を感じて戴こうという思いからスタートし、一昨年の初開催以来、多くの方々からご好評をいただき、今年で第三回目を迎える運びとなりました。春を待ち望む心、桜を愛でる思いが交錯するこの展覧会で、桜が持つ儚さと美しさを、そしてそれに込められた作家たちの深い思いを感じていただけましたら幸いです。
出品作家
江上 里絵子 / Rieko EGAMI
1989年奈良県に生まれる。京都市立芸術大学大学院美術研究科修士課程絵画専攻油画修了。モチーフを取り巻く何も無い「空間そのもの」を絵画で表現しようと試みている。架空の人工的な構造物や植物などが混在する空間の、カラ(空)の見えない部分に意識を向け、絵の具の盛り上がり、かすれ、染めなどのランダムな筆跡から、空間を組み上げるように描いている。具象画でも抽象画でもない「空間画」という表現になることを目指している。
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小津 航 / Wataru OZU
1991年東京都生まれ。東京藝術大学大学院美術研究科絵画専攻修了。淡く明るい色彩とシンプルで優しい筆遣いによって表現される作品は、ゆったりとした画面構成とも相まって見る者に癒しと安らぎを与える。西洋と東洋で異なる美的感覚や表現方法に着目し、両者を掛け合わせることで全く新しい絵画のあり方を模索している。身近なモチーフをアトリエの床上に配置した〈on the ground〉シリーズでは、西洋の静物画において卓上という限られた空間に存在していたモチーフを、日本的なゆったりとした“間”の中に表現することに成功している。2021年にパリで開催された展覧会でさらに好評を博し、国内外から注目を集める期待の若手作家である。
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川上 幸子 / Sachiko KAWAKAMI
1984年愛媛県に生まれる。京都造形芸術大学大学院芸術研究科芸術表現専攻修了。人間がかたちを感じ取る/創り出す瞬間に関心を持ち、造形をめぐる知覚と認識をテーマに、認知と造形の根源を探求する作品制作を行なっている。緻密な線はすべて手で描かれており、無機質なようでありながら生き物のようなうねりも感じさせる。2010年SICF11スパイラル奨励賞受賞、2016年サンワカンパニーデザインアワード優秀賞受賞、同年第20回岡本太郎現代芸術賞展入選など、入賞選多数。企業との連携や協働も手がけている。
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木下 友梨香 / Yurika KINOSHITA
1988年佐賀県に生まれる。京都造形芸術大学、武蔵野美術大学にて空間演出デザインを学び、現在は東京を拠点に活動を行っている。花農家で育った生い立ちを元に、幼少期に見た記憶の中の花や植物を抽象表現した作品を制作。抽象表現主義に影響を受けながら、日々生きていくなかで霞んでいく視覚的な記憶の印象を絵に落とし込み、過去から現代を表現している。ペンキを使い手で描くスタイルによって植物の動きを表現すると共に、自身の身体を拡張し記憶を再現している。
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菅原 健彦 / Takehiko SUGAWARA
1962年東京に生まれる。多摩美術大学にて日本画を専攻。1996年山梨にて樹齢千年を超える神代桜との運命的な出会いがあり、それを機に菅原芸術の扉が開かれる。古木の幹から放たれる生々流転する生命のダイナミズムに衝撃を受け、その生命力を極めて独創性高い表現で描く。現在では淡墨桜や滝桜、臥龍の松、霧降の滝など幅広く題材を求め制作。越前の手すき和紙の裏から墨をにじませるなど日本画の伝統技法を用いながら、日本最古の墨として知られる松煙墨でひび割れを敢えて作るなど、新たな表現方法を常に探求し、壮麗な世界を築いている。2012年パリにて開催された個展の成功を皮切りに世界の舞台へ躍進。シンフォニーホールのエントランスをはじめとする世界有数のホテルや公共施設の壁面を豊かな生命の息吹で飾っている。
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田口 涼一 / Ryoichi TAGUCHI
1981年大阪市に生まれる。 京都精華大学大学院技術研究科博士後期課程修了 博士号取得。銀箔を硫黄で硫化させる、古く江戸中期の頃より深秘である「箔焼き」という技法により、銀箔の色を変色させた焼箔を用いて作品を制作する。作家は独学で技法を試行錯誤して身につけ、現在も独自に研究を続けながら、独特な風合いや空気感を作品の中で表現している。
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田中 梢 / Kozue TANAKA
1986年大阪府に生まれる。京都造形芸術大学大学院修士課程修了。旅先や身近な風景など様々な所で撮影した写真を元に、そこに写り込んだ見知らぬ人々の肖像を描く。田中の作品は、ただ美しさを追求するだけでなく、無名の人々がその場に確かに存在していたという記録を残し、自らの記憶とも深く結びつけている。作品には独特な静けさが漂い、どこか懐かしく郷愁に駆られる雰囲気がある。見る者を引き込む田中の風景画は、一瞬の時間をとらえ普遍的な人間の存在を問いかけるものであり、鑑賞者に心の中の思い出や想像の世界を呼び起こさせる。
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智内 兄助 / Kyosuke TCHINAI
1948年愛媛県に生まれる。東京藝術大学大学院修了。1980年代初めから和紙にアクリル絵具という独特な画法を確立し、日本画と洋画との境界を越えた革新的な表現方法に到達。日本の伝統美である衣装文様や花鳥風月を用いた「もののあはれ」を基調としたその作風は、独特の技法とあいまって智内独自の幻想世界を創り上げている。
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中村 ケンゴ / Kengo NAKAMURA
1969年大阪生まれ。多摩美術大学大学院修了。日本画専攻。マンガの吹き出しやキャラクターのシルエット、そしてワンルームマンションの間取り図、など、現代社会を表象するモチーフを用いたユニークな絵画を制作。近年ではEメールで使われる顔文字を解体したり、組み合わせたりして描く「Emoticon(Emoji+Icon)」と題されたシリーズを制作している。技術的には、粗い岩絵具を細かい岩絵具と混ぜ合わせる日本画の技法で制作する。何層にも丁寧に塗り重ねられた画面は光に反射すると、、他の画材では実現できない実に豊かな表情が現れ、独創的な世界観を展開させる。
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樋口 新 / Arata HIGUCHI
1988年三重県に生まれる。京都造形芸術大学大学院にて芸術表現を学ぶ。岩絵具の発色を活かした緻密な点描で自然界の動植物をテーマに独自の世界を展開させている。ラピスラズリ、孔雀石、ターコイズなど色鮮やかな点描は、それぞれの色調が互いに引き立てあうよう巧妙に配置され、画面は画家独特の瑞々しさにあふれる。主題に多く登場するカメレオンは環境によって七色に変化するが、その特徴を人間の複雑な感情の象徴として捉え好んで描いている。樋口は伊藤若沖の生き方や表現方法に多く影響を受けているが、特に輪郭線を描かずモチーフを表現する技法を巨匠に学ぶ。鮮烈な色彩、賑やかなモチーフ、そしてリズミカルな構図など若沖と世界観を分かち合いながら、画家独自の個性あふれる作風を確立している。
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水野 悠衣 / Yui MIZUNO
1982年大阪府に生まれる。京都造形芸術大学美術工芸学科日本画コースを卒業。自分自身が惹かれるものや興味をもったものをテーマやモチーフとしており、そこから色を抽出し、組み合わせ再構築しながら元となるものに近づけつつ、新たな世界観を作り出そうとしている。主に写真や画像から着想を得ることが多く、「The Inside」は人物の写真をモチーフとしてモデルの表面の色を抽出し、内面についても思考しながら色をキャンバスに載せている。「Plants」は植物園に足を運び、撮影した写真から植物の色彩を再現した。「Lights」は暗闇に走る光を白い線によって表現している。
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吉川 民仁 / Tamihito YOSHIKAWA
1965年千葉県に生まれる。武蔵野美術大学にて学ぶ。学内の風潮は具象絵画が中心であったが、吉川はやがて抽象絵画へと進んでいく。四季折々に変化する自然、ことに風や光の様相に触発され吉川は絵筆をとり、自身の眼差しを画面に注ぎこみ詩情豊かな絵画空間を創りだしている。
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吉田 眞理子 / Mariko YOSHIDA
1969年京都市に生まれる。京都精華大学大学院美術研究科日本画修了。主に植物を画題としており、自然を愛で季節を感じること、自然の中で生きていくことを自覚し、畏怖の念を持ちその恵みに感謝すること、その日々から作品が生まれていくと考えている。モチーフとする植物はすべてデッサンに足を運び、そのため数年がかりで描かれる作品も多い。平面の作品として、すべてのパーツが正面から同じように見えるように描かれている。 精力的に個展を行う他、グループ展への参加、寺院の襖絵や曼荼羅の制作、奉納も行っており、2019年にはJR西日本嵯峨野線のポスターを手がけ、2020年NHKドラマ「ライジング若冲」での日本画指導、作品の制作や2021年WOWOWドラマ「異邦人」への作品提供など、幅広い分野で活躍している。
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《 展覧会開催概要 》
『桜満載 Merry Cherry Blossom』
【会期】3月29日(土) ー 4月27日(日)
【会場】ギャルリーためなが京都
京都市東山区上堀詰町265-7
TEL 075-532-3001
【時間】11:00〜19:00 (会期中無休)
【 HP 】www.tamenaga.com
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ギャルリーためなが京都
1969年銀座にて印象派から現代美術を扱う画廊として創業。
銀座の他はパリ、大阪にも画廊を構えるギャルリーためながは、2021年春、千年後にも残るべく才能溢れる日本の現代作家を紹介すべく、京都七条鴨川沿いに位置する築百年を超える町屋を改装し、京都店をオープンいたしました。
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