プロロジス、米国イリノイ州シカゴの物流施設を32メガワットの大容量データセンターに転換
世界最大の物流不動産プラットフォームからコンバージョンし売却
物流不動産の所有・運営・開発のリーディング・グローバル企業であるプロロジス(NYSE:PLD、日本本社:東京都千代田区丸の内)は、シカゴ市場におけるデータセンター開発プロジェクトをHMC Capital(ASX: HMC)に売却したことを発表しました。
プロロジスは、Skybox Datacenters社(以下、Skybox社)との提携により、所有する物流施設を、32メガワット(MW)の容量を備えたターンキー型*データセンターに転換中です。同物流施設は現時点では、コンバージョン(建物の用途変更)案件等の高付加価値物流不動産を投資対象としたプロロジスの共同投資ファンド「U.S. Logistics Fund(USLF)」が保有しています。
データセンター業界は、デジタル経済の需要拡大により前例のない成長を遂げており、プロロジスの所有する物流施設・開発用地におけるコンバージョンには多大な可能性があります。プロロジスが一元管理する世界最大規模の物流不動産プラットフォームを活用することで、物流施設開発に加えて、データセンターの新規開発や物流施設からのコンバージョンを手掛けることができます。これにより事業成長機会を最大化し、投資家に高いリターンを提供すると同時に、カスタマーのデジタルインフラ整備の需要に応えることが可能となります。
■ データセンター開発状況とコンバージョン実績
プロロジスは新たなデータセンター開発への需要に応えるため、電力調達を迅速に拡大しています。現在、世界中で1.6ギガワット(GW)の電力を確保し、さらに1.4 GWの調達が最終段階にあります。また、2024年には社内のデータセンターチームを強化しました。現在490 MWのデータセンターを開発中であり、プロロジスは業界をリードするデータセンター開発企業の一つとなっています。さらに、世界のハイパースケーラーや、生成AI分野の先駆的リーダーと連携し、拡大するデータセンター需要に対応しています。
プロロジスの物流不動産ポートフォリオは世界最大規模であり、約5,600棟の物流施設と12,400エーカー(約5,020万㎡)の開発用地を有しています。この中から、コンバージョンによってより高い付加価値をもたらす資産をプロロジスの専門チームが特定することで、1999年以降、29件のコンバージョンプロジェクトを完了させています。
■ Skybox Datacenters社との提携
Skybox社は世界の主要企業に大規模データセンター向けソリューションを提供しています。豊富な実績を有するSkybox社とのパートナーシップと、電力会社との緊密な関係性を活用し、イリノイ州に世界クラスの施設を提供することが可能となりました。
■ 今後のデータセンタープロジェクト投資
プロロジスは、今後4年間で約20件のデータセンタープロジェクトを手掛け、70~80億ドル(約1.1兆~1.2兆円)の追加投資を予定しています。
*必要な設備・システム等を備え、すぐに稼働開始できる状態でカスタマーに引き渡す施設形態
※ 本資料は2024年12月11日(現地時間)に世界本社で発表したリリースの抄訳です。
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