ペッツファーストグループ マンスリーペットレポート 2025年10月度
“Pets always come first”を理念に掲げるペッツファーストホールディングス株式会社(本社:東京都⽬⿊区、社長:正宗 伸⿇)は、ペットショップ「Pʼs-first」直営店の 2025年10月度における流通過程の重要指標をご報告いたします。

【契約ブリーダーとの取引について】
P’s-first直営店では、オークションなどの第三者を経由せず、全国の信頼できる契約ブリーダーからペットを直接取引しています。2025年10月1日から10月31日までにペッツファーストグループが取り扱ったペット、すなわち契約ブリーダーから引き受けたペットの頭数が1,579頭、そのうち犬が76.4%、猫が23.6%です。なお、10月度に引き受けたペットたちは260名の契約ブリーダーと取引いたしました。
また、ペットの⼼⾝の健康を守ることおよび、ペット業界の日齢偽装問題へ対する対策として、P’s-first直営店で取引するペットの取引日齢を法令で定められた生後57日齢以上から 60 ⽇齢以上へ段階的に引き上げることを昨年のニュースレターで発表し、3月度に⽣後60⽇齢以上での取引割合が100%を初めて達成しました。*1
10月度も生後60日齢以上の割合は100%、すなわち契約ブリーダーと取引したすべてのペットが60日齢以上でした。

*1:2024年4月23日発行ニュースリリース
ペット販売の生後8週齢(56日齢)規制に対する私たちの考え方〜生後60日齢での取引基準への引き上げに関するお知らせ〜
【ショップでのペット販売について】
Pʼs-first直営店での10月の販売頭数は1,494頭、内訳は犬が74.8%、猫が25.2%でした。販売時点での日齢平均は生後109日齢、店舗に在舎を始めお客様に迎えられるまでの平均期間47日間でした。
また、ペットの衝動買い防⽌と責任ある終⽣飼育を推進するために、日頃お客様と接する際のご説明を徹底するだけではなく、P’s-first直営店でペットをお迎えされるすべてのお客様に対し、「ペットのお迎え前セミナー」の受講をお願いしております。*2 セミナーを受講いただいた1,495組のうち、ペットのご契約をされたお客様は1,494組で99.93%、ご契約をお見送りされたお客様は1組 0.07%でした。なお、ペットのお迎え前セミナーは、こちらからご覧いただけます。

*2:2025年3月26日発行ニュースリリース
ペッツファーストは、ペットをご購入される前のご契約者様へ「ペットのお迎え前セミナー」を実施しています。〜ペットの衝動買いを抑え、責任ある終生飼養のために〜
【譲渡/ペットケア&アダプションセンター日光の在舎について】
P’s-first直営店では販売前に疾患が発見され治療を行った上で、継続的なケアや検査などが必要となったペットは、“要ケアペット”としてP’s-firstの店舗や、当社グループのケア施設「ペットケア&アダプションセンター日光」で里親探しをします。P’s-first店舗から9頭・ペットケア&アダプションセンター日光から2頭の計11頭を、里親様へと譲渡いたしました。
また、ペットケア&アダプションセンター日光には10月末時点で75頭が生活し、主に治療を終えた、または回復期にある73頭が⾥親を募集中です。なお、2頭は終生飼養を行う予定です。*3
*3:2025年10月度の里親探し活動の実績や、里親募集中のペットなどの詳細は下記よりご確認いただけます。
【解約について】
10月度には6頭が解約となりました。なお、返還されたペットは、当社がペットの将来に責任を持ち最良のご家族を探します。返還されたペットのうち、4頭が既に新しいご家族に迎えられました。そのうち1頭は店舗にて新たなご家族を探しており、1頭は現在ペッツファースト動物病院で治療をしており、状態回復・経過観察後に新たなご家族を探します。
【死亡事故について】
病気や疾患などが発見され、当社メディカルセンターやペッツファースト動物病院内等で治療を施したものの、残念ながら発生した死亡事故数は19頭、店舗においての死亡事故数は6頭でした。
なお、店舗で亡くなってしまった6頭は体調異変が見られてすぐに提携動物病院を受診したものの、容体急変により残念ながら入院中および処置後に息を引き取ってしまいました。10月度は、寒暖差の影響もあり、呼吸器疾患および感染症の発生が9月度と比較し多くみられました。今後の対策については死亡事故ゼロプロジェクトにて検討の上、スタッフ一人ひとりが高い意識をもって死亡事故ゼロに向け取り組みを行うことのできるよう取り組んでまいります。
全体の死亡事故数は25頭、死亡率として1.58%、亡くなったペットの死亡時時点での日齢平均は生後76日齢でした。なお、亡くなってしまったペットはメディカルセンターを経由し、田嶋山九品院にて埋葬供養を行いました。
【当社の在舎頭数について】
10月末時点で当社に在舎するペットは2,583頭です。なお、9月末時点では2,528頭でした。
2025年10月度において、ペッツファーストグループで取り扱ったペットのうち、いわゆる売れ残りや行き先が分からないペットは一頭も存在しません。
■2025年10月度におけるペットの死亡事故と対策
ペッツファーストグループは経営理念に沿い、“ペットの死亡事故ゼロ”を⽬指して当社獣医師を中心に「死亡事故ゼロプロジェクト」を社内で運営し、社内の病気の発生や死亡原因を獣医学に基づき分析して再発防⽌に向けての対策を講じています。
【死亡事故ゼロプロジェクト リーダー 稲富獣医師コメント】

2025年10月の死亡事故数は25頭(前月比+11頭)、死亡率は1.58%(前月比+0.80%)でした。*4 なお、死亡原因の内訳は、呼吸器疾患7頭、感染症7頭、低血糖4頭、原因不明4頭、消化器疾患2頭、その他原因によって亡くなってしまった頭数が1頭でした。
10⽉度は前⽉と⽐較し、残念ながら、死亡頭数・死亡率ともに上昇する結果となりました。改善傾向にあった呼吸器疾患については、発生件数が増加したことを受け、詳細な原因分析を進めています。併せて、獣医師の指示のもと、早期検査のさらなる徹底や使用薬剤の見直しについて検討を進めています。
また、感染症については、ペット同士の接触だけでなく、人を介した横感染も要因となり得るため、より効果の高い消毒薬への切り替えや、消毒手順そのものの見直しを行いました。
8月から試験導入しているオンライン診療は、順次対応店舗を拡大しており、店舗と動物病院の連携強化に貢献しています。一定程度の効果も確認できていることから、今後も本取り組みを通じてペットの健康管理の質向上を図ってまいります。
気温と湿度の低下から、引き続き、様々な病気が発生しやすい時期となりますが、管理方法の改善とオンライン診療をはじめとする新たな取り組みを組み合わせ、「ペットの死亡事故ゼロ」の実現に向けて引き続き尽力してまいります。
■2025年10月度のペットの治療と、回復したペットの行方
死亡事故ゼロの実現には、疾病の予防だけでなく、疾病を患ってしまったペットの命を獣医療によって救うことも不可欠です。そのような場合、当グループでは、ウェルネス管理センターとペッツファースト動物病院で治療を行い、十分な回復が確認できた後、再び店舗にて家族となっていただける方を探しています。10月度、ペッツファースト動物病院にて治療後に回復したペットの一例を下記にご紹介します。
【膵炎/ペッツファースト動物病院 福岡大野城医院にて治療】

低血糖の症状が見られたため提携動物病院へ入院後、福岡大野城医院へ転院となりました。
血液検査の結果、膵炎を起こしていることが判明し、すぐに静脈点滴や抗炎症薬による治療を開始しました。しかし、体が小さいため再び低血糖を起こす可能性があり、慎重な管理が必要な状態でした。
ところが、そんな私達の心配をよそに毎日しっかりご飯を食べ、便の状態もよく、元気いっぱいだったプードルちゃん。
血液検査が改善するまでには約2週間を要しましたが、順調に回復。院内では膵炎とは思えないほど軽やかにジャンプする姿も見られ、きっとやんちゃで元気な子になるだろうと感じさせてくれました。
1日でも早く素敵なご家族と出会えることを願っております。

当社グループでは病気の予防と獣医療によってペットの命を守り、私たちが受け入れたすべてのペットの家族を見つけて幸せなペットライフを送れるよう、今後も改善を続けてまいります。同時に、情報を開示し続けることによって、あるべき健全なペットショップ運営を行います。
■会社案内
【会社名】ペッツファーストホールディングス株式会社
【所在地】〒153-0063 東京都目黒区目黒1-24-12オリックス目黒ビル9F
【資本金】100百万円
【売上高】14,659百万円(2024年度実績)
【従業員数】1,210名(うち獣医師 69名 愛玩動物看護師 87名※業務委託含む)2025年10月末時点
【代表者】代表取締役会長CEO 坂本晴彦
取締役社長COO 正宗伸麻
【ニュースレター】https://www.pfirst.jp/newsletter.html
※2025年6月6日、ペッツファーストホールディングス株式会社は、アークランズ株式会社のグループ会社となりました。
【会社名】アークランズ株式会社
【所在地】〒955-8501 新潟県三条市上須頃445番地
【資本金】6,462百万円
【売上高】 315,700百万円(2025年2月期)
【従業員数】13,094名
【代表者】代表取締役会長CEO 坂本晴彦
代表取締役社長COO 佐藤好文
【その他】
アークランズ株式会社は「くらし、満たす。こころ、満たす。」をスローガンに業界をリードする生活価値提供グループを目指し、ホームセンターの「ムサシ」、「ビバホーム」、とんかつ専門店「かつや」、からあげ定食専門店「からやま」等の「住」と「食」に関わる事業を展開します。独自の進化と変化を続ける事で専門性を極め、お客様の「もっとくらしを豊かにしたい」というおもいにお応えします。
■お問い合わせ先
【本掲載内容について】
ペッツファースト株式会社 広報室
電話番号 03-6910-4500
担当者 西河・小野

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