レノボ、2050年までに温室効果ガス排出量の実質ゼロ化へPC・スマホ企業として初めてSBTiのネット・ゼロの認定を取得

レノボ

当リリースは米国時間2023年1月19日にレノボ本社が発表した英語リリースの抄訳です。
英語リリース:https://news.lenovo.com/pressroom/press-releases/lenovo-commits-net-zero-by-2050-validated-by-science-based-targets-initiative/
レノボは本日、国連グローバル・コンパクト、CDP、世界資源研究所の4機関が共同で運営するScience Based Targetsイニシアチブ(SBTi)の検証・認定を受け、温室効果ガス(GHG)排出量を2050年までに実質ゼロ化するという目標を発表しました。現在、SBTiのネット・ゼロの検証・認定を受けた企業は世界の139社のみで、PC・スマートフォン企業としてはレノボが初めてです。
企業のネット・ゼロ目標を科学的根拠に基づき認定する世界初の規格であるSBTiのネット・ゼロ基準に準拠することで、レノボは排出量削減に向けて科学的、協調的かつ社会的責任を果たすアプローチを採用しています。

レノボの会長兼CEOのヤンチン・ヤン(Yuanqing Yang)は、次のように述べています。「グローバル・テクノロジー・リーダーであるレノボは、10年以上にわたり排出量削減に取り組んでいます。気候変動対策を進める中、協調と社会的責任の2つは、人類全体の成功に必須な要素と考えます。私たちは引き続き、気候科学に習い、測定方法を標準化しつつ、目標と進捗の継続的な検証を実施していきます。」

Lenovo committed to Net-Zero emissions by 2050(動画):
https://www.youtube.com/watch?v=rjkhs-TNmn8&t

レノボ、2050年までに温室効果ガス排出量の実質ゼロ化へ(日本語字幕):

 

SBTi準拠の目標を採用することで、企業は排出量削減の社会的責任を果たすことができます。SBTiへの準拠なくして、実質ゼロ化目標の達成の検証や達成時期の確認は困難です。その理由は以下の通りです。
  • 標準化:SBTiは、地球温暖化を1.5℃以内に抑える取り組みに関連する実質ゼロ化の定義を標準化した最初の団体です。
  • 適応性:SBTiの基準は、企業各社の全体的な取り組みと、地球の温度変化に応じて適宜変動します。
  • 社会的責任:2050年は、多くの人にとって遠い未来と感じられるかもしれません。今日目標を掲げる多くのリーダーも、27年後には現在のポジションに就いていない可能性があります。そのため、気候変動削減の目標を外部団体に準拠させることで、社会的責任と継続性が担保されます。
Science Based Targetsイニシアチブの最高経営責任者であるルイス・アマラル(Luiz Amaral)氏は、次のように述べています。「実質ゼロ化を地球規模で達成し、気候変動が及ぼす最も甚大な被害を阻止するため、迅速かつ大幅な排出量削減が必要なことは気候科学が物語っています。レノボの実質ゼロ化目標は、気候危機の緊急性に合致したものであり、同業他社が追随すべき明確な模範を示しています。」

レノボの2050年の長期目標は、SBTiの検証による2030年の短期排出量削減目標(注1)と合致しています。目標の具体的な内容は以下の通りです。
  • 実質ゼロ化の全体目標: レノボの目標は、バリューチェーン全体におけるGHG排出量の2049-2050年度までの実質ゼロ化です。
  • 短期目標: 2029-2030年度までに、スコープ1/2のGHG絶対排出量を50%削減することが目標です(基準年を2018-2019年度とする)。また、販売製品の使用に伴うスコープ3のGHG排出量では、同等製品の平均値で35%の削減を目指します(上記と同じ期間)。購入商品・サービスに伴うスコープ3のGHG排出量は、粗利益100万米ドルあたり66.5%の削減を目指します(同)。さらに、上流の輸送・流通に伴うスコープ3のGHG排出量については、輸送製品のトンキロあたり25%の削減を目指します(同)。
  • 長期目標: 2049-2050年度までに、スコープ1/2/3のGHG絶対排出量を90%削減することが目標です(基準年を2018-2019年度とする)。
レノボでは、科学的根拠に基づく排出量削減アプローチをいち早く採用しています。2030年の短期的な排出量削減目標に関する承認を2020年に取得した後、史上初となるネット・ゼロ基準のロードテストに寄与しています。

ESGに特化したコンサルティング企業The Heart of Techの創設者であるカロライナ・ミラネシ(Carolina Milanesi)氏は、次のように述べています。「実質ゼロ化の達成を成功させるには、科学的根拠に基づく透明性があり協調的な枠組みを通じ、企業の社会的責任を長期的に保持する必要があります。SBTiは、こうした枠組みを構築しており、今後は排出量削減の推進で企業を支援していきます。」

レノボの排出量削減の主な戦略としては、製品の環境負荷の低減、イノベーションを活用した製造時の持続可能性の向上、オペレーションとバリューチェーン全体を通じた排出量削減が挙げられます。同社の「Journey to Net-Zero」動画シリーズ(注2)でも説明している通り、こうした戦略に基づき、レノボの専門家チームは実質ゼロ化目標の達成ができるようビジネスプロセスの適宜変更を行っています。

地球温暖化を産業革命前の水準から1.5℃以内に抑えるパリ協定の目標に準拠する形で、レノボの排出量測定結果は、気候変動を理解し抑制するための、より広範に共有されるデータの一部として役立ちます。現在は世界4,000社以上の企業が、SBTiの科学的根拠に基づく手法と検証プロセスに準拠した形で、それぞれの排出量削減目標を設定しているところです。

こうした排出量削減の取り組みに加えて、レノボは、ガートナー・グローバル・サプライチェーン・トップ25、フォーチュン誌による「Most Admired Companies 2022(世界で最も賞賛される企業)」、CDPの「Climate Change and Water Security」の「リーダー」(注3)に選定されています。よりスマートで持続可能な未来の実現に向けたレノボの取り組みについては、同社の2021-2022年度ESGレポート(注4)をご覧ください。

(注1)2030年の短期的な排出量削減目標(英語)
https://news.lenovo.com/pressroom/press-releases/science-based-targets-initiative-for-next-generation-emission-reduction-targets/
(注2)「Journey to Net-Zero」動画シリーズ(英語)
https://news.lenovo.com/journey-to-net-zero-supply-chain-sustainability/
(注3)CDPの「Climate Change and Water Security」の「リーダー」(英語)
https://news.lenovo.com/pressroom/press-releases/lenovo-recognized-leader-in-climate-change-and-water-security-cdp/
(注4)2021-2022年度ESGレポート(英語)
https://investor.lenovo.com/en/sustainability/sustainability_reports.php
レノボ2021-2022年度ESGレポートを公開(動画)
https://youtu.be/dR22VMkFYC0

レノボは、Lenovoの商標です。その他の会社名は、それぞれ各社の商標です。

<レノボ・ジャパン ホームページ>  
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プレスリリース:https://www.lenovo.com/jp/ja/news 
 
<レノボについて> 
レノボ(HKSE:992/ADR:LNVGY)は、売上高700億米ドルの世界的なテクノロジー企業であり、Fortune Global 500の171位にランクされています。世界中で7万5000人の従業員を抱え、180市場で毎日数百万人の顧客にサービスを提供しています。レノボは、すべての人にスマートなテクノロジーを提供するというビジョン「Smarter Technology for All」を掲げ、世界有数のPCメーカーとしての成功を収めるだけでなく、ITインフラ、モバイル、ソリューション、サービスといった新たな成長分野へも進出しています。世界を変革するテクノロジーを提供することで世界中のあらゆる場所のすべての人のためのサステナブルで信頼できるデジタル化社会を創出します。詳しくは、  https://www.lenovo.com/jp/ja でご覧いただけます。 

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会社概要

レノボ・ジャパン合同会社

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URL
https://www.lenovo.com/jp/ja/
業種
製造業
本社所在地
東京都千代田区外神田 秋葉原UDX 北ウイング10階
電話番号
0120-030-984
代表者名
檜山太郎
上場
未上場
資本金
1億円
設立
2005年05月