金融・保険のXキャンペーンはリポスト中央値31,758件で業種上位、他業種の1.49倍
hashoutが2026年1〜6月にXで観測したいいね5,000件以上のキャンペーン2,600件(全数)を分析。金融・保険91件は賞品の多くが金券系で、いいね・表示回数の中央値は他業種を下回りました。
SNS分析レポートサービス「SocialReport」を提供する株式会社hashoutは、2026年1月から6月にXで観測した、告知投稿がいいね5,000件以上を獲得したプレゼントキャンペーン2,600件(全数)を対象に、業種別の拡散実績を集計しました。その結果、金融・保険業種のキャンペーン91件は、リポスト数の中央値が31,758件と、それ以外の業種(中央値21,366件)の1.49倍にのぼることが分かりました。業種のなかでも拡散の効率が高い一方、いいね数や表示回数の中央値はむしろ他業種を下回っており、「反応の熱量」よりも「確実に拡散する」タイプの業種であることが見えてきました。
調査に使用したツール
SNS分析レポートサービス「SocialReport」
https://socialreport.jp
背景には、賞品の多くがQUOカードや現金・ポイントといった金券・キャッシュレス系である点が関係していそうです。以下、実測値とあわせて詳しく見ていきます。
月別のキャンペーン数
金融・保険のキャンペーンは月10〜28件の範囲で推移し、3月が28件と最も多く実施されました。件数の規模は大きくないものの、毎月一定のキャンペーンが継続的に打たれています。

リポスト中央値は業種のなかでも上位
金融・保険の拡散効率の高さは、中央値ではっきりと表れます。リポスト数の中央値は31,758件で、金融・保険以外の業種(中央値21,366件)の1.49倍でした。今回集計した全2,600件のなかでも、リポストの中央値は業種別で上位に入ります。応募条件がリポストで完結し、賞品が現金に近い価値を持つことから、参加の動機がわかりやすく、拡散につながりやすいと考えられます。

賞品は金券・キャッシュレス系が中心
金融・保険の91件を賞品種別で見ると、QUOカードが38件と最も多く、次いで現金・ポイントが29件でした。この金券・キャッシュレス系の2種類だけで、金融・保険キャンペーンのおよそ7割を占めています。自社サービスと親和性の高い「お金にまつわる賞品」が、この業種の定番になっている様子がうかがえます。

リポスト数の中央値で見ると、QUOカードが38,350件と最も高く、現金・ポイントも34,304件と続きます。一方、デジタルギフト19件は中央値7,023件と大きく水準が下がりました。同じ「もらってうれしい賞品」でも、金融・保険の文脈では現金に近い金券のほうが、拡散という点で明確に優位に出ています。
いいね・表示回数は他業種を下回る
拡散が強い一方で、金融・保険は「反応の量」や「表示の広さ」では控えめです。いいね数の中央値は7,789件で他業種(中央値8,403件)の0.93倍、表示回数の中央値も378,781回で他業種(同517,378回)の0.73倍にとどまりました。
なお、表示回数は平均値で見ると他業種を上回りますが、これはキャッシュレス系の一部大手キャンペーンが突出した表示回数を記録し、平均を押し上げているためです。標準的な金融・保険キャンペーンの表示回数は、中央値で見ると他業種よりむしろ控えめだと言えます。参加者が「いいね」で反応したり、幅広く表示されたりするというより、賞品の魅力を動機に淡々とリポストで広がっていく——そんな拡散の仕方が、この業種の特徴だと考えられます。
キャンペーンを検討する企業への示唆
これらの数字は、金融・保険業種でキャンペーンを設計する企業にとって、いくつかの判断材料になります。まず、この業種は拡散(リポスト)の効率が高い一方で、いいねのような軽い反応は集まりにくい傾向があります。キャンペーンの効果を測るなら、いいね数よりもリポスト数を主な指標に据えるほうが、実態に合いやすいと考えられます。
賞品については、QUOカードや現金・ポイントといった金券系が、リポストの中央値で明確に優位でした。自社サービスとの親和性という意味でも、金融・保険では金券・キャッシュレス系の賞品が拡散との相性がよいと言えそうです。一方で、大手が記録するような大きな表示回数は知名度に支えられている面が大きく、標準的な目標としては中央値を基準に据えるのが現実的です。
調査を終えて
今回の集計で見えたのは、金融・保険というカテゴリーが「静かによく広がる」業種だという点です。派手ないいねや爆発的な表示ではなく、現金に近い賞品の明快な魅力を動機に、確実にリポストで拡散していく。その堅実な広がり方は、金融・保険というサービスの性質とも重なって見えます。反応の量だけでキャンペーンの成否を測るのではなく、業種ごとに「どの指標で強いのか」を分けて捉えること。その視点が、施策の評価を正確にすると考えます。SocialReportは、こうした業種ごとの実測データを通じて、キャンペーン設計の判断を数字で支えていきます。
【調査概要】
調査主体: 株式会社hashout(SNS分析レポートサービス「SocialReport」)
調査方法: SocialReportが収集した公開投稿データの統計分析
対象期間: 2026年1月1日〜2026年6月30日
対象: X上で観測した、告知投稿がいいね5,000件以上を獲得したプレゼントキャンペーン 2,600件(全数。うち金融・保険業種91件)
※本調査結果を引用する際は「SocialReport調べ」と明記ください
会社概要
株式会社hashoutは、SNS分析レポートサービス「SocialReport」の開発・提供およびSNSマーケティング支援を手がける企業です。X(旧Twitter)・Instagramを対象に、ハッシュタグキャンペーンの集計、競合アカウント調査、クライアントレポートの作成をワンストップで効率化するサービスを提供しています。また、AI・SNS・ゲーム・ガジェットなど、Xで話題のテックカルチャーを発信するメディア「shiritomo(https://hashout.jp/)」も運営しています。
SocialReportについて
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