0歳からの頭のかたちクリニックとジャパン・メディカル・カンパニーが「乳児の位置的頭蓋変形リスク要因」についての共同研究を開始

医療法人社団0歳からの頭のかたちクリニックと株式会社ジャパン・メディカル・カンパニー(本社:東京都中央区、代表取締役CEO:大野秀晃、以下「当社」)は共同研究契約を締結し、乳児の位置的頭蓋変形の発症リスク要因に関する研究を開始いたします。

 近年、日本において乳児の頭部形状の歪み(位置的頭蓋変形)に対する保護者や医療従事者の関心が急速に高まっており、ヘルメット矯正治療の導入が進んでいます。この治療法は、乳児期の頭部形状における問題を早期に発見し、適正な対応を行うことで、頭蓋の健康的な発育を支援することを目的としています。

 0歳からの頭のかたちクリニック(東京日本橋院、表参道神宮前院、関西院)は、2021年3月より位置的頭蓋変形に対するヘルメット矯正治療の専門施設として診療を開始しました。これまでに1万人を超える乳児の診療を行い、日本国内で圧倒的な臨床経験と実績を積み重ねてきました。この症例数は、位置的頭蓋変形治療における国内最大規模の実績であり、多くの医療機関や保護者からも信頼を寄せられる施設として認知されています。

 本施設では、治療を通じて得られた膨大なデータを活用し、位置的頭蓋変形に関連する要因や頭蓋矯正治療の効果を詳細に解析しています。今後は新たな切り口や斬新なアプローチでの研究を進めることにより、発症や重症化に影響を与える要因を特定し、それに基づいた効果的な頭蓋変形の予防や適正なヘルメット治療の改善と確立を目指します。また、これにより乳児の頭部形状に関する研究がさらに進展し、医療現場での診断や治療の質を向上させることが期待されています。

 0歳からの頭のかたちクリニックは、これらの取り組みを通じて、乳児とそのご家族に安心を届けるとともに、位置的頭蓋変形に関する医療のさらなる発展に寄与してまいります。

0歳からの頭のかたちクリニック表参道神宮前院 院長 西巻茂先生より共同研究について

【略歴】

1984年 鳥取大学医学部卒業

1984年 横浜市立大学医学部附属病院 研修医

1986年 日本赤十字社医療センター新生児科 医師

1990年 小田原市立病院小児科 医長

1995年 横浜市立大学附属病院小児科 助手

1999年 横浜市立大学医学部小児科 講師

2002年 横浜市立大学医学部小児科 助教授

2009年 横浜市立大学附属病院小児科 教授

2016年 横浜市立大学附属病院臨床研修センター長 教授

2022年 横浜市立大学 名誉教授

2025年 0歳からの頭のかたちクリニック表参道神宮前 院長 研究室長

  • 概要と目的

    最近は日本でも乳児の頭の形の歪み(位置的頭蓋変形)に対する保護者や医療者の関心が高まり、位置的頭蓋変形に対するヘルメット矯正治療が導入されています。当院は位置的頭蓋変形に対するヘルメット矯正治療の専門施設として2021年3月から診療を行っており、ヘルメット矯正治療を受けた児の数は1万人を超え、日本で一番症例数が多い施設と自負しております。当院でのデータを解析することで位置的頭蓋変形に関わる種々の要因を抽出したいと考えます。

  • 研究による期待される成果

    今までの予備研究データから、児の頭蓋骨の「強さ」に関わるビタミンDの不足があるのではないかと考えています。そこから、出生前の母親のビタミンD不足への対応として食事や日光浴、出生後の児のビタミンD不足への対応として日光浴や栄養が挙げられ、養育の見直しや改善への助言が明確になるでしょう。このように、位置的頭蓋変形をきたす要因が判明すれば、発症や重症化の予防対策を講じるヒントが得られます。

  • コメント

    このたび、乳児の位置的頭蓋変形発症のリスク要因に関する共同研究をジャパン・メディカル・カンパニー社と行うことになりました。当院の大きな症例数から、周産期要因別に検討します。例えば、在胎週数、出生体重、性別、分娩様式、誕生月と季節性などがあります。また、位置的頭蓋変形では、重症度、前頭部と後頭部の頭蓋変形の割合、耳介偏位の有無や程度などの特徴を検討します。


赤ちゃんの頭のかたち測定アプリについて

 乳児の頭の形(頭蓋変形)は、主に向き癖など外部からの圧力が原因となる位置的頭蓋変形が多い一方、まれに病的頭蓋変形が見られることもあります。

 位置的頭蓋変形に対するヘルメット治療は、生後3~8ヶ月の頭囲が急成長する時期に行うことで効果的な矯正が可能です。この治療において、赤ちゃんの頭の形状を正確に測定することが重要です。

 当社が開発した「赤ちゃんの頭のかたち測定アプリ」は、写真を撮影するだけで簡単かつ迅速に測定が可能で、専用機器が不要です。これにより、頭蓋変形の早期発見や迅速な対応を促し、赤ちゃんの健やかな成長をサポートします。本アプリは累計27万ダウンロード(※注)を達成し、医師監修のもと精度が向上。医師による論文発表にも使用され、診察時にも活用いただけます。ぜひダウンロードしてご活用ください。

※注:2024年12月末時点 当社調べ

iOS版
Android版

製品情報:Qurum Fit(クルムフィット)

 株式会社ジャパン・メディカル・カンパニーは、長年にわたり頭蓋形状矯正ヘルメットの製造に取り組んできました。このたび、脳神経外科、小児科、新生児科、小児外科、形成外科の専門医とともに開発検討委員会を立ち上げ、共同開発を実施。その成果として誕生したのが、最先端の3Dプリンタ技術を駆使して製造された日本製ヘルメットです。

 このヘルメットは、高い通気性を備えた設計によりムレを防ぎ、快適な使用感を実現しています。また、ヘルメット本体だけでなくクッション部分も水洗いが可能で、衛生面にも配慮されています。赤ちゃんのために細部までこだわり抜かれたデザインと機能性が特徴で、快適さと効果を両立させた製品です。

 当社は製品の高品質だけでなく、治療の安全性と信頼性を確保するための体制にも注力しています。当社製品を取り扱う医師には、必ず「位置的頭蓋変形に対するヘルメット適正治療研修会」への参加をお願いしています。また、治療経験を持つ大学病院での実地見学を通じて、より深い理解を得ていただいています。さらに、ヘルメット導入後も継続的に研修会に参加していただくことで、最新の知識と技術を共有し続ける仕組みを整えています。

 こうした取り組みは、親御様が安心して頭蓋健診やヘルメット治療を受けられる環境を提供するため、一般社団法人日本頭蓋健診治療研究会の理事を中心とした専門医と協力して進めているものです。

 「最高の安心」をお届けするために。私たちは、ヘルメット治療の導入からその後のフォローアップまで、製品だけでなく徹底した品質管理とサポート体制を通じて赤ちゃんとそのご家族を支えています。私たちは、未来の医療を支える革新的な製品づくりを通じて、安心と健康を提供し続けてまいります。

https://babyhelmet.jp/product/

株式会社ジャパン・メディカル・カンパニーについて

 ジャパン・メディカル・カンパニーは、最先端の3Dプリンティング技術を活用し、医療の新たな可能性を切り拓くものづくりベンチャー企業です。1897年創業の鉄鋼メーカー「大野興業」を前身とし、130年以上にわたり培われた技術力とものづくり精神を基盤に、革新的な医療製品の開発を続けています。

 1999年には、積層造形技術(3Dプリント)を活用したリバースエンジニアリングを導入し、耳小骨などのヒト骨模型製法で特許を取得しました。この技術を基に、術前シミュレーション用3D模型や教育練習用模型の開発を数多く手がけ、脳神経外科や耳鼻咽喉科領域を中心に、手術前シミュレーションや認定医試験等の場面で当社製品が活用されています。

2012年には、国内初の頭蓋矯正ヘルメット「Aimet(アイメット)」を脳神経外科医との共同開発により発表。2018年にジャパン・メディカル・カンパニーとして独立し、医療分野でのさらなる成長を遂げました。

 現在では、頭蓋矯正用ヘルメット「Qurum Fit(クルムフィット)」および「Qurum(クルム)」、乳児の頭蓋変形の程度を簡便に計測できる「赤ちゃんの頭のかたち測定アプリ」、ヘルメット治療を支援する「metto(メット)アプリ」などの製品を開発・製造・販売しています。当社は、医療分野における新たな価値の創出を目指し、革新を続けています。

 これまでに、当社の頭蓋矯正ヘルメットを用いた治療は累計17,000症例以上に達しており、ヘルメット治療の認知拡大や普及に努めています。また、頭蓋形状矯正という新しい概念を広めるとともに、疾病啓発活動を推進し、より良い医療環境の実現に貢献してまいります。

■社名:株式会社ジャパン・メディカル・カンパニー

■設⽴:2018年5⽉

■代表取締役CEO:⼤野秀晃

■事業内容:医療機器の開発・製造・販売、医療雑品の開発・製造・販売

■URL:https://japanmedicalcompany.co.jp

株式会社ジャパン・メディカル・カンパニーのプレスリリース⼀覧

https://prtimes.jp/main/html/searchrlp/company_id/46445

本リリースに関するお問い合わせ・ご質問はこちらまで

株式会社ジャパン・メディカル・カンパニー コーポレイト・デザイン室 柳本 瑞穂

TEL:03-5829-8342 / choice@japanmedicalcompany.co.jp

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ビジネスカテゴリ
医療・病院出産・育児
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会社概要

URL
https://japanmedicalcompany.co.jp/
業種
医療・福祉
本社所在地
東京都中央区東日本橋2-24-12 東日本橋槇町ビル2F
電話番号
03-5829-8342
代表者名
大野秀晃
上場
未上場
資本金
1000万円
設立
2018年05月