【いま、建築が社会を動かす】名建築「TIME'S」に日本初の都市型建築センター、開幕直前に中止された建築展を市民が再び――いまの建築界を象徴する2プロジェクトが始動

● 安藤忠雄の代表作「TIME'S」で、建築文化の新たな発信拠点「京都建築センター」の実現に挑戦● 開幕3日前に中止となった「石上純也展」を、徳島の市民が自らの手で再開催

株式会社MotionGallery

国内最大級のクラウドファンディング・プラットフォームを運営する株式会社MotionGallery(本社:東京都世田谷区/代表取締役:大高健志、以下MOTION GALLERY)では、2026年7月、建築文化の未来を問う2つの重要プロジェクトが相次いでスタートしました。ひとつは、安藤忠雄の名作「TIME'S」を舞台に、新たな都市型の建築文化拠点「京都建築センター」の立ち上げを目指すプロジェクト。もうひとつは、開幕3日前に中止となった建築家・石上純也の展覧会を、市民有志が自らの手で再開催するプロジェクトです。 

MOTION GALLERYは創業以来10年以上にわたり、「建築祭」による“建築を市民に開く”取り組みと、名建築の保存・再生・アーカイブによる“文化資産を使いながら守る”取り組みの双方を、資金調達の面から支えてきました。今回の2プロジェクトは、その様に社会的な広がりを見せる「建築文化」の最前線を象徴する取り組みになります。 

▼ 京都建築センター https://motion-gallery.net/projects/archicenter

▼ 石上純也展 再開催への挑戦 https://motion-gallery.net/projects/ishigami-tokushima

京都建築センター
石上純也展

■ なぜいま、建築が社会の関心を集めているのか

近年、建築は一部の専門家や愛好家のものから、誰もが楽しみ、語り合う「文化」へと大きく裾野を広げています。

2022年に「京都モダン建築祭」が始動して以降、建築を核とした地域イベントは全国へと拡大。2026年の「東京建築祭」には過去最多となる約150件の建築が参加し、来場者は延べ19万人規模にのぼりました。来場者の8割以上が建築の非専門家であることも、この広がりを象徴しています。 背景には、SNSを通じた建築鑑賞の一般化があります。Instagramでの建築写真の拡散、X(旧Twitter)での多様な考察の共有により、建築は「見て終わり」ではなく、双方向に語り合う開かれた体験へと変化しました。

さらに2024年、山本理顕氏が建築界最高峰のプリツカー賞を受賞し、日本は同賞の受賞者数で世界最多の国となりました。日本建築への国際的な注目は、国内における関心の高まりとも連動しています。 こうしたなか、「建築文化をどう社会に開き、次代へ手渡していくか」という”問い”が、いま各地で切実に立ち上がっています。今回の2プロジェクトは、その問いに対する、性格の異なる2つの応答でもあります。 

■ プロジェクト① 日本初、都市の中心で建築文化を発信する「京都建築センター」 

欧米では、シカゴ、ウィーン、コペンハーゲン、ロッテルダムなど名建築が集積する都市に、建築ツアーの拠点でありギャラリーやライブラリーを備えた「建築センター」が根づいています。いわば「建築文化のミュージアム」であり、街の建築へと人々を送り出すハブ。

しかし日本には、これまで馴染みがありませんでした。この新たな挑戦の舞台となるのが、、建築好きなら誰もが憧れる安藤忠雄の代表作「TIME'S」(京都・三条通)です。長らく閉鎖され活用が待たれてきた世界的な名建築の路面フロアで、「京都建築センター」は2026年8月のプレオープン、9月の本オープンを目指します。 起案するのは、「京都モダン建築祭」「神戸建築祭」「東京建築祭」の事務局を担い、年間2,000本以上のまち歩きツアーを主催する合同会社まいまい。日本で初めて建築センターの名を冠する「けんちくセンターCoAK」を立ち上げた川勝真一氏が加わり、空間設計は2025年大阪・関西万博の休憩所を手がけたMIDW architects(服部大祐+服部さおり)とstudio arche(甲斐貴大)が担当します。 

<京都建築センターで実現すること>

  • 建築ツーリズム:「京都へ行くなら、建築ツアー」を新たな旅の定番に。収益を貴重な建築の維持管理へ還元する循環を目指す

  • ギャラリー&ショップ:建築専門の企画展、書籍やグッズ。名作「TIME'S」自体が体験型の展示物に

  • ライブラリー:京都ゆかりの建築家・建築史家が選ぶ「建築を楽しむ本棚」

  • 建築ラーニング:建築の魅力を「伝える人」を育てる学びとガイド実践の場、メンバーシップ・プログラム

  • 「京都モダン建築祭」の特設拠点:年に一度の祭と、日常的に街に根づく場の連携 

<注目のリターン>

安藤忠雄スペシャルトークイベントご招待、建築史家・三宅理一による特別レクチャー「安藤忠雄とは誰か?」、青木淳(京都市京セラ美術館)・乾久美子&島田陽(京都市立芸術大学)・魚谷繁礼(非公開作品)ら第一線の建築家が案内する特別建築ツアーなど、話題性の高いリターンを多数用意。応援メッセージには建築史家・笠原一人、倉方俊輔、前田尚武らが名を連ねています。 

■ プロジェクト② 開幕3日前に中止となった「石上純也展」を、市民の手で再開催

ヴェネツィア・ビエンナーレ国際建築展で金獅子賞を受賞し、ニューヨーク近代美術館(MoMA)やパリ・カルティエ現代美術財団で個展を開いてきた、日本を代表する建築家・石上純也氏。その展覧会が、開幕3日前に中止となりました。約2,000枚の実施設計図と大型模型は会場に搬入されたまま、まだ誰の目にも触れていません。 

<展覧会のテーマ>
展覧会が扱うのは、徳島市で計画されていた県立新ホール「徳島文化芸術ホール(仮称)」です。2021年の公募型プロポーザルで石上純也建築設計事務所らを含む共同企業体が設計者に選定され、「花びら状のテラス」が幾重にも重なる世界的にも類のない計画として、実施設計まで完了していました。2023年、計画は別敷地へ変更され従来案は事実上停止しましたが、石上事務所と県との基本協定は現在も継続しています。 

<報じられている経緯>
報道によれば、会場である民間所有の倉庫が県有地上にあったことから、徳島県から中止の要請があったとされます。石上氏は開幕予定日に会見を開き「表現の自由を踏みにじられた」と訴え、Tokyo Art Beat、ARTnews JAPAN、読売新聞、徳島新聞、architecturephotoほか多くのメディアが報じました。一方で徳島県側は、中止の判断は建物所有者(民間)によるもので、要請ではなく相談であったと主張しています。本プロジェクトは、それを受けた市民発の活動となります。

<「もう一度開く」意義>

主催する「石上純也展実行委員会」は、建築家・建築士・文化関係者・市民が独立した立場で結成した有志の集まりです。県民が税で進められた公共事業の計画を自らの目で見て考える機会を取り戻すこと、建築という公共財の記録(設計図・模型)を公開し議論の素材として残すことを目的としています。

展覧会は、公益社団法人日本建築家協会 四国支部 徳島地域会などの尽力により新たな民間会場での開催にこぎつけ、2026年7月11日に開幕。会期中もクラウドファンディングを継続し、実際に展示を見た人も参加できるプロジェクトとして展開しています。英語版ページとプレスリリースを併設し、海外の建築・文化メディアへも発信しています。 

■ MOTION GALLERYと建築――10年以上にわたる関わりと実績

今回の2プロジェクトは、突然生まれたものではありません。MOTION GALLERYは、建築を「専門家が評価する対象」だけでなく、「市民が訪れ、歩き、語り、次代へ手渡す文化」へと開いていく取り組みを、長年にわたり資金調達の面から支えてきました。その実績は、大きく2つの系譜に整理できます。 

<系譜① 建築を市民に開く――「建築祭」の全国展開>
MOTION GALLERYは、2022年の「京都モダン建築祭」を皮切りに、神戸モダン建築祭東京建築祭なめりかわ建物フェス(富山)など、各地の建築祭のクラウドファンディングを継続的に支えてきました。普段は入れない名建築を特別公開し、ガイドツアーやトークで街の見方そのものを変える――建築祭は、専門家のものだった建築を、誰もが参加できる文化体験へと翻訳する新しい都市文化の型です。・京都モダン建築祭:歴史都市の近現代建築を一斉公開する先駆例。6,701,000円・508人の支援を集めて始動・東京建築祭:2024年の初開催でのべ6.5万人、2025年はのべ11万人以上・参加建築106件へと急拡大。2026年は渋谷までエリアを広げる・建築祭関連プロジェクト(終了分)は確認できるだけで7件、累計支援額28,551,333円・のべ1,784人にのぼる

<系譜② 名建築を、使いながら守る――保存・再生・アーカイブ>
もうひとつの系譜が、解体や消失の危機にある名建築を、市民の参加によって残す取り組みです。MOTION GALLERYは「文化資産は、閉じて守るだけでなく、開いて共有することで守られる」という考えのもと、保存・補修・部材再生・デジタルアーカイブ・再活用まで、多様な形で建築の継承を支えてきました。歴史的建造物・建築アーカイブ系のプロジェクトは確認できるだけで11件、累計支援額は約9,800万円超、のべ6,200人以上にのぼります。代表例は次のとおりです。

  • 旧尾崎邸(明治期の洋館/東京・世田谷):保存・復元の2度のプロジェクトで、合計36,109,021円・のべ1,969人を集めた建築保存の代表実績

  • 中銀カプセルタワービル(黒川紀章/メタボリズム建築):ファンブック出版、カプセルの取り外し・再生と美術館寄贈、解体前の3Dデジタルアーカイブと、3件で合計12,137,920円・のべ1,143人。物理保存・部材再生・記録を横断

  • 三鷹天命反転住宅(荒川修作+マドリン・ギンズ):世界的に評価される実験住宅を次代へつなぐため、13,958,936円・832人を集めた

  • 大正時代の映画館「旭館」(愛媛):地域の記憶を宿す歴史的映画館を新聞というかたちで可視化し、1,613,055円・148人が参加 

旧尾崎邸

中銀カプセルタワービル

三鷹天命反転住宅

旭館

<この2つの系譜が、今回の2プロジェクトへ>
「建築を市民に開く」系譜は、常設拠点として街に根づく「京都建築センター」に。

「名建築を、使いながら守る」系譜は、建築の記録を市民が再び開く「石上純也展」の再開催に。

建築祭と建築保存を合わせ、累計9,400万円超・のべ6,000人以上の生活者が、MOTION GALLERYを通じて建築文化を支えてきました。これは、建築が一部の専門家の関心事ではなく、社会全体で守り、楽しみ、育てていく対象へと変わりつつあることの表れです。今後もMOTION GALLERYは、建築を楽しむ文化と、建築をめぐる公共的な議論の双方を支えてまいります。 

■ クラウドファンディング概要

 <① 京都建築センター>
プロジェクト名:日本初、都市の中心で建築文化を発信する「京都建築センター」実現に向けて起案者:合同会社まいまい目標金額:400万円(All-in方式/目標達成に関わらず集まった金額をファンディング)募集終了:2026年9月15日 23:59会場・拠点:安藤忠雄設計「TIME'S」(京都市・三条通)URL:https://motion-gallery.net/projects/archicenter 

<② 石上純也展 再開催への挑戦>
プロジェクト名:石上純也展ー徳島文化芸術ホールへと続く、風景と建築の思想ー 再開催への挑戦起案者:石上純也展実行委員会目標金額:First Goal 300万円/Stretch Goal 500万円(All-in方式)募集終了:2026年8月31日 23:59会期・会場:2026年7月11日(土)〜8月30日(日)/徳島市東船場町・竹内ビル1F
URL:https://motion-gallery.net/projects/ishigami-tokushima 

■ 株式会社MotionGalleryについて

 MOTION GALLERYは、2011年にスタートした国内最大級のクラウドファンディング・プラットフォームです。映画・アート・建築・出版・地域文化など、クリエイティブや社会的意義のあるプロジェクトの資金調達を数多く支援してきました。グッドデザイン賞を受賞するなど、文化を支える基盤としての評価を得ています。
社名:株式会社MotionGallery
URL:https://motion-gallery.net/ 

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株式会社MotionGallery

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https://motion-gallery.net/
業種
情報通信
本社所在地
東京都港区南青山3-13 MIDORI.so2
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代表者名
大高健志
上場
未上場
資本金
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設立
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