「デジタル×バイオ」時代における新たな事業モデル構築を目指すバッカス・バイオイノベーションへ出資~循環型社会の実現に向けて~
ロート製薬株式会社(本社:大阪市、社長:杉本雅史)は、神戸大学発バイオベンチャーである株式会社バッカス・バイオイノベーション(本社:神戸市、代表取締役:三宅秀昭)の第三者割当増資を引き受け、日本初となる、生物を資源として有用物質を生産するシステムである統合型バイオファウンドリーの実現を目指し、将来の循環型社会へ寄与すべく連携を進めてまいります。
■「株式会社バッカス・バイオイノベーション」出資の背景・目的
当社はこれまで、一人ひとりのお客様を、そして世の中を健康にするために、既存のヘルス&ビューティー事業はもちろん、食、再生医療をはじめとした新しい挑戦を続けてまいりました。
近年、世界では最新のテクノロジーと生物資源を用いて、地球規模の課題解決と経済発展の共存を目指す「バイオエコノミー」という考え方が台頭しています。また、技術革新によるゲノム編集やDNA合成といった技術に基づく「バイオテクノロジー」と、ビッグデータ、AI、自動化技術、IoTなどが統合化された「デジタルプラットフォーム」との融合が急速に進んでいます。
一方、日本ではバイオテクノロジー分野において専門性の高い技術革新に集中する傾向があり、統合型バイオファウンドリーが存在していないのが現状です。そこで、「デジタル×バイオ」時代をリードする新たな事業モデル構築を目指す株式会社バッカス・バイオイノベーションへ出資し、研究においても共同で取り組みを深めることで、優先的に最新のバイオ技術・知財を取り入れ、当社の既存ビジネス領域の深化及び新規ビジネス領域への展開を推進していきます。
■「株式会社バッカス・バイオイノベーション」について
2020年3月に設立した神戸大学発バイオベンチャー。神戸大学はバイオテクノロジー分野において国内有数の研究拠点を形成し、卓越した研究成果と経験豊富な人材を多数生み出してきました。その研究成果である先端バイオテクノロジー関連の知的財産権および人材をパッケージとして広義の技術移転を受け、微生物等による有用物質生産に関する受託サービスや自社プロダクトの開発等を行い、国内初の本格的な統合型バイオファンドリーの実現を目指します。事業化の先にバイオエコノミーの推進に貢献し、「デジタル×バイオ」時代における新たな産業を創造していきます。
会社概要
【参考資料】
■バイオファウンドリーとは
最先端のバイオ工学分野の技術等を用いて遺伝子改変微生物を効率的に開発し、従来とは異なる持続可能な方法で有用な物質を生産する一連のシステムを指します(下図参照)。その開発サイクルは、デザイン(D:遺伝子設計)・ビルド(B:微生物作成)・テスト(T:生産物質評価)・ラーン(L:学習予測)の頭文字をとって「DBTL」と呼ばれています。バイオテクノロジー、デジタル技術(IT・AI)、自動化ロボティクスを統合することで開発サイクル(DBTL)を高速に回転させ、合理的かつ効率的に遺伝子改変微生物の開発が行われます。たとえば通常の酵母菌は糖を原料にアルコールを生産しますが、酵母菌の遺伝子に人為的に手を加えることで、アルコールではなく、医薬品・香料・化学製品の原料をはじめ様々な有用物質を生産させることなどが既に実用化されています。
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