兼松、Space BD、デジタルブラスト、有人宇宙システム宇宙環境利用ビジネス創出に向け業務提携、「SORAxIO(ソラクシオ)」を発足
兼松株式会社、Space BD株式会社、株式会社デジタルブラスト、有人宇宙システム株式会社は業務提携に合意し、「SORAxIO(ソラクシオ)」を発足させました。宇宙環境利用に関わる啓蒙活動、利用者支援、政策提言等を連携して行うことで、宇宙環境利用ビジネスの創出を促進します。
昨今、世界では宇宙ビジネスが盛んであり、2030年退役予定の国際宇宙ステーション(ISS)を引き継ぐ民間宇宙ステーション開発も米国の民間企業を中心に進められています。一方、日本では民間企業主体の活動は未だ十分とはいえず、事業化のための市場開拓が急務となっています。
そこで、この度4社で「SORAxIO(ソラクシオ)」を組成し、宇宙環境利用の市場拡大につながる活動を協力して進めることに合意しました。様々な可能性があり得る現状下においては、地球低軌道の経済圏構築に向けてALL JAPANで連携することが最適と考えています。具体的には、宇宙環境利用のプロモーション活動を共同で行うと共に、日本企業が世界で活躍するために必要な施策等を共同提案していく予定です。
また、「SORAxIO(ソラクシオ)」は有人宇宙システム株式会社を代表企業として、宇宙航空研究開発機構が2024年7月10日に公示した「2025年度~2030年度 JEM利用インテグレーション業務」を受託しました。ISSにおいて日本が開発を担当する実験モジュール「きぼう」を利用した実験・開発の促進を進めます。本業務の履行を通して、ISS以後の時代に必要な経験、知見を蓄積し、宇宙環境利用ビジネスの促進に繋げます。
兼松は、2023年に宇宙機器・サブシステム、往還機および商用宇宙ステーションの開発を行う米国Sierra Space社に出資、アジア太平洋地域における戦略的パートナーシップ契約を締結しております。また、20年来に渡り宇宙関連機器の取り扱いを行っています。当社グループの長年の知見と豊富なネットワークを活かし、宇宙環境利用ビジネスのニーズ発掘、実現化を推進して参ります。
名称について
SORAxIO(読み:ソラクシオ)
Space Opportunities Revolution And Transfer to(=x) Innovative Outcomes
宇宙(SORA)環境利用機会を革新し、イノベーション創出活動(宇宙滞在、宇宙製造、エンタメ等)を推進します。
「SORAxIO(ソラクシオ)」参加企業コメント
兼松株式会社 車両・航空部門長 城所 僚一
最後のフロンティアである宇宙は、2030年にかけて商用宇宙ステーションの運用開始により、創薬やエンタメ等様々な分野で無限にビジネスが広がり得ます。弊社は20年来に渡り、海外メーカーと共に、放送衛星、衛星機器及び地上システムの導入、ロケット追尾のサービス事業を手掛けてきました。培ってきた知見とネットワークを駆使し、宇宙利用の市場拡大を試みます。
Space BD 株式会社 COO 伊藤圭太
創業以来、宇宙の商業化を社のミッションとし、ISS「きぼう」事業に携わりながら宇宙ステーションにおける新たな事業の可能性について模索してきました。2030年に向けて大きな変革が求められるこのタイミングで、ALL JAPAN体制構築に繋がる業務提携を締結できたことを喜ばしく思います。
株式会社デジタルブラスト 代表取締役 堀口真吾
当社は「宇宙に価値を」をミッションに掲げ、宇宙環境利用の拡大を通じて地球低軌道の商用化を推進するため、2018年に設立しました。ISSの利用価値を最大化し、それを次世代へとつなげるために、各社の皆様と共に切磋琢磨しながら協力体制を深めていけることを嬉しく思います。私たちも、宇宙実験の開発力や利用支援の機能を存分に発揮し、微力ながらも貢献してまいります。
有人宇宙システム株式会社 常務取締役:中村太一
1990年の設立より30年以上にわたり、国際宇宙ステーションISS/「きぼう」プログラムに関わって参りました。来るべき民間宇宙ステーション時代に向け、各社の皆様と協調しながら市場拡大を進められることは大変心強く、私共がこれまでに培った有人宇宙利用の知見を存分に活かして貢献する所存です。
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