台湾の大規模複合ビル「臺北南山廣場(台北南山広場)プロジェクト」オフィスタワーの外装カーテンウォール工事を受注
YKK APが受注した「オフィスタワー」の緩やかな傾斜のついた外装は、ユニットカーテンウォール※4で構成され、日射遮蔽のための垂直水平フィン※5を採用した環境配慮型ファサードです。また、台湾における省エネ基準「緑建築標章※6」で最高級となる「鑽石級(ダイヤモンド級)」を目指した外装設計となります。
台北市内に250m を越す超高層ビルが建築されるのは、2004 年竣工の「台北101」以来となります。「オフィスタワー」は2017 年の竣工予定で、「台北101」と双璧を成す新たな台北を代表するランドマークとなります。
【「臺北南山廣場(台北南山広場)プロジェクト」オフィスタワーの概要】
<「YKK台湾社AP事業部」の概要>
「YKK台湾社AP事業部」は1989 年3 月、台北市に設立。台湾の気象条件に合わせた高水密サッシを製造し、高級集合住宅市場を中心に事業を展開。2009 年にはカーテンウォール事業にも参入し実績を積んできました。近年では台湾における理想の住まいに採用したい建材・設備メーカーのサッシ部門で1位を獲得するなど、高い評価をいただいています。
<参考資料>
※1:「臺北南山廣場(台北南山広場)プロジェクト」
台北にて行われた、台北101 タワー隣接地の再開発「台北市信義区四小段28、29、30 地号市有土地開発及設定地上権案」事業コンペにおいて、南山人壽保険股份有限公司の案が1 位に採択され権利を獲得しています。計画地は台北世界貿易センターを始めとする国際都市としてのインフラ整備が進められているエリアで、台湾国内でも10 年に1 度の大きなプロジェクトとして注目されています。
※2:「台北101」
台北市のランドマークとして、2004 年に世界一の超高層建築物として竣工しました。高さが508mで、地上101 階、地下5 階からなり、名前はこれに由来します。低層階のショッピングモールと89 階にある展望台には、毎日多くの観光客が訪れ観光名所の一つとなっています。
※3:「南山人壽保険股份有限公司」
台湾の大手生命保険会社。1963 年に創業を開始し約50 年の歴史を持つ会社です。社名にもある「南山」は長い山の峰にちなみ長寿を祈って付けられ、会社のロゴマークにも採用されています。
※4:「ユニットカーテンウォール」
カーテンウォールとはカーテンのように空間を仕切るだけの、建物の構造に寄与しない壁のこと指し帳壁とも言います。特に工場でユニット化されたものを「ユニットカーテンウォール」と呼び、YKK APでは部材の加工・組立からガラス取付けまでを工場で行い、ユニット化した商品を施工現場に搬入・取付けすることで、高い品質の確保と安全でスピーディーな施工を実現しています。今回の物件では、ユニットカーテンウォールを構成するアルミ形材をYKK AP黒部製造所および滑川製造所で生産する予定です。
※5:「垂直水平フィン」
日射遮蔽を目的とし、ガラス面の外部側に設置されています。垂直水平フィンは幅50cm のルーバー形状の垂直フィンと幅25cm の水平フィンで構成されていて、アルミ押出形材で製作することで軽量化を図っています。日射遮蔽による省エネ効果と共に外装デザインのアクセントとしても用いられています。
※6:「緑建築標章」
台湾における環境配慮型の建築、いわゆる「緑建築」の普及を推進する上で、1999 年に導入された認証制度です。建築物の企画、設計、施工、使用、維持管理、および解体に至る一連の過程で、建築時の投入資源の最小化、使用時のエネルギーの最小化、廃棄物の最小化を図る建築物の普及・促進を目指しています。最高級の鑽石級(ダイヤモンド級)、黄金級、銀級、銅級、合格級という5 つのランクによって認証されます。
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