学生製造の超小型衛星5号機 「MOMIJI」 2026年冬、宇宙へ打ち上げ!

~プログラム初の2Uサイズキューブサット ※1に挑戦~

千葉工業大学

【概要】

● 拡大する宇宙産業を支えるために宇宙で確実に動くものづくりができる『高度技術者育成プログラム』の一環として、本学学生が製造した超小型人工衛星5号機「MOMIJI」が、国際宇宙ステーションへの打ち上げに向けて、2026年8月26日、JAXA(宇宙航空研究開発機構)に引き渡されました。

● 5号機から2Uサイズのキューブサット(10cm×10cm×20cm)に挑戦しています。

● ブータン王国との初の国際連携プログラムとして、ブータン王立大学科学技術校(CST)の学生チームが参加しています。

● 出光興産株式会社の新しい衛星用太陽電池セル(CIGS ※2太陽電池セル)の宇宙実証と、千葉工業大学 宇宙・半導体工学科の3つの研究室の研究技術実証を実施します。

【詳細】

 世界の宇宙産業はここ数年で数倍に拡大しており、我が国でも旧来の宇宙企業に留まらず、多くのベンチャー企業が宇宙ビジネスアイデアを提案し、企業活動を開始しています。しかしながら、新たなビジネスアイデアを実現するために不可欠な技術者が圧倒的に不足しています。本学では、社会ニーズの解決のための宇宙を使ったソリューションを確実に実現できる衛星づくりができる技術者を育成するために、2021年4月から「高度技術者育成プログラム」を実施してきました。

 これまで、「KASHIWA」(2024年4月11日ISSから放出)、「SAKURA」(2024年8月29日ISSから放出)、「YOMOGI」(2024年12月9日ISSから放出)、「BOTAN」(2025年10月10日ISSから放出)と4機の人工衛星を宇宙に送り、連続で運用が成功しています。

 今回、JAXAに引き渡した5号機「MOMIJI」は2024年11月に当時の学部1・2年生が製造に着手しました。このプログラム初となる10cm×10cm×20cmの超小型衛星(2Uキューブサット)のため、既存の2Uキューブサット用バスからの改良を行いました。学生達はプログラムに参加する中で「宇宙で確実に動く」衛星を作る為に学びを重ねてきました。また衛星の打ち上げに必要となる各種申請や試験も学生自らが担当しました。

 5号機には、千葉工業大学とブータン王国政府技術庁との宇宙科学技術分野における覚書(MoU)に基づき、ブータン王立大学科学技術校(CST)の学生チームが参加しています。

 また、4号機に引き続き、出光興産株式会社との共同ミッションとして、新しい衛星用太陽電池セル(CIGS太陽電池セル)の宇宙実証を行います。

 さらに、千葉工業大学 宇宙・半導体工学科の3つの研究室の研究技術実証も実施します。

「MOMIJI」はこの後、2026年12月以降にアメリカ・スペースX社Falcon9ロケットで打ち上げ、ノースロップグラマン社シグナス補給船25号機にて国際宇宙ステーション(ISS)に輸送され、一定期間の保管を経て、軌道に投入される予定です。

【超小型衛星「MOMIJI」ミッション】

〇ミニマムサクセスレベル(最低成功条件)

●衛星基本機能の宇宙空間での動作確認

●撮影した画像1枚を地球上で画像に復元すること

〇独自ミッション

●4種類の撮影ミッション

 ⇒子供達の科学的好奇心を育てる『チバニー ※3宇宙旅行』撮影

 ⇒花粉飛散予測のための東北地方の残雪撮影

 ⇒ギリシャの砂漠化に対応する地球指向撮影モードの技術実証

 ⇒地球の植生の撮影≪ブータンとの共同ミッション≫

●海外向け画像ダウンリンクサービス

●オゾン層の観測と衛星高度と姿勢の推定≪ブータンとの共同ミッション≫

●新しい衛星用太陽電池セル(CIGS太陽電池セル)の宇宙実証≪出光興産株式会社との共同ミッション≫

●多目的に運用するAPRS ※4

 ⇒APRS遠隔地上局を利用したキョンの生育数の把握《宇宙・半導体工学科との共同ミッション》

 ⇒電波技術への関心喚起を目的とした、新モード『APRSチャットボット』の追加

●新型ダイオードの宇宙実証《宇宙・半導体工学科との共同ミッション》

●軌道上温度補完実証《宇宙・半導体工学科との共同ミッション》

【チームの名称について】

 庭園で若葉から力強く美しい草花が育つように、学生自身及び人工衛星が育っていくことを目標に、チーム名を「GARDENS(ガーデンズ)」としています。

【5号機「MOMIJI」の名称について】

 超小型衛星の各名称は学生達自らが考え、植物名から命名しています。

「MOMIJI」は、このプログラムでは初の2Uサイズキューブサットと国際協力、4種類の撮影ミッション、多目的に運用するAPRSなど、これまでにない質と量を実現する人工衛星です。

その名には3つの意味が込められています。

1. モミジの葉を大きく広がる手の形になぞらえ、「多面的な機能を確実に動かし、成果を確実に掴み取る」という覚悟。

2. 紅葉して散りゆく瞬間までも人の心に残るモミジの姿に重ね、「衛星が軌道上での役割を終えるその時まで、記憶に残り、後続プロジェクトの励みとなる存在でありたい」という想い。

3. 日本の象徴的な風景として海外でも広く親しまれているモミジのように、初めての国際協力プロジェクトが「国境を越えて、未来へ繋がる結びつきを生んでほしい」という願い。

※1 キューブサット

1辺10cmの立方体サイズ・1kg程度を基本単位として規格化された超小型衛星。世界的にも多くの大学・企業が参加し、衛星製造・運用の入口として活用されています。1~4号機までは1Uキューブサットを製造・打ち上げ・運用しました。5号機からは倍のサイズとなる2Uキューブサットを製造・打ち上げ・運用します。

※2 CIGS

Cu(銅)、In(インジウム)、Ga(ガリウム)、Se(セレン)の頭文字をとった、出光興産株式会社で開発中の太陽電池セルです。

※3 チバニー

千葉工業大学公式キャラクター。『チーバくん』などのキャラクターデザインで知られる坂崎千春氏によるデザインです。

※4 APRS

Automatic Position Reporting Systemの略であり、アマチュア無線局がアマチュア無線電波上に生データをリアルタイムに配信するパケット通信プロトコルです。

超小型衛星5号機「MOMIJI」の外観
「MOMIJI」を製造した高度技術者育成プログラム5期生(現:学部3・4年生)
5号機「MOMIJI」キャラクター ©Takahashi Etsuko 2025

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会社概要

千葉工業大学

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URL
https://chibatech.jp/
業種
教育・学習支援業
本社所在地
千葉県習志野市津田沼2-17-1
電話番号
047-478-0222
代表者名
瀬戸熊 修
上場
未上場
資本金
-
設立
1942年05月