4月1日から努力義務化!「自転車用ヘルメット着用に関する実態調査」約8割のユーザーがヘルメットを毎回着用していないことが判明
~着用するヘルメットは安全面・衛生面から自分専用がおすすめ~
エネルギー・住まい・暮らしの総合サービス事業を提供するシナネンホールディングス株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:山﨑 正毅、以下 シナネンホールディングス)と、その子会社で、自転車の製造・卸売及び自転車専門店「ダイシャリン」を展開するシナネンサイクル株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:中西 信昭、以下 シナネンサイクル)および、シェアサイクル「ダイチャリ」を運営するシナネンモビリティPLUS株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:三橋 美和、以下 モビリティPLUS)は、4月1日より自転車用ヘルメットの着用が努力義務化となることを踏まえ、日常的に自転車を利用する全国の約1,300人を対象に「自転車用ヘルメット着用に関する実態調査」を実施しましたので、調査結果をお知らせします。
- トピックス
・ユーザーが考える「ヘルメット着用者を増やすために必要だと思うこと」は、「持ち運びやすいヘルメットの開発」(47.3%)が1位、次いで「ヘルメット着用の重要性に関する報道の増加」(32.8%)、「ヘルメット購入に対する補助制度」(29.4%)となった。
・ヘルメットを使用する場合に重視するポイントは、「ヘルメットの軽量性」(51.8%)が1位、2位は「安全基準を満たしている」(49.5%)、3位に「自分専用であること」(40.3%)がランクイン。
・自転車乗車中のヒヤリ・ハット経験シーンは「交差点走行中」(57.0%)がトップ。ヒヤリ・ハット経験後の行動変化は、半数以上が「スピードを抑えるようになった」と回答するも、「ヘルメットを着用するようになった」ユーザーは2割。
・4月1日からのヘルメット着用努力義務化は約7割のユーザーが認知。法改正への関心度の高さがうかがえる。
※ヘルメット着用率:今回の調査において、ヘルメットを毎回着用すると回答したユーザーの割合。
- 調査概要
・調査期間:2023年2月16日(木)~2月18日(土)
・調査対象:週に1回以上自転車(他人と自転車を共有するサービスを含む)を利用する全国の15歳~69歳の男女1,299名
- ヘルメットは約8割のユーザーが着用していないことがあると回答。ヘルメット所有者においても着用率は約50%と、半数近くは毎回着用していないことが判明。
ユーザーの自転車利用頻度別に着用率を比較したところ、「ほぼ毎日自転車を利用する」ユーザーの着用率は27.7%、「週の半分以上は自転車を利用する」ユーザーは24.6%、「週に1、2回程度自転車を利用する」ユーザーでは、11.8%と、自転車利用頻度の高いユーザーほど着用率は高い傾向が見られます。
一方、ヘルメットの所有者の約半数は毎回着用しておらず、ヘルメット所有率・着用率のさらなる向上に向けて、課題も浮き彫りになりました。
- ユーザーはヘルメット着用者を増やすために、製品面、情報面、制度面といった多方面からの取り組みの強化が必要と考えている。
- ヘルメットを使用する場合に重視するポイントは、軽量性や安全性に加えて、自分専用であることが上位にランクイン。
- 自転車乗車中のヒヤリ・ハット経験シーンは「交差点走行中」(57.0%)がトップ。ヒヤリ・ハット経験後の行動変化は、「スピードを抑えるようになった」ユーザーが半数を超えるものの、「ヘルメットを着用するようになった」ユーザーは2割と少数派。
また、ヒヤリ・ハット経験後の行動変化については、「スピードを抑えるようになった」ユーザーが53.0%と過半数となりました。一方、「ヘルメットを着用するようになった」と回答したユーザーは2割と少なく、ユーザーが安全に関する情報に触れる機会を増やすことや、入手のしやすい環境の整備など、更なる取り組みの必要性を感じます。
- ヘルメット着用努力義務化の認知度は約7割と高水準。法改正への関心の高さが感じられる結果に。
- 自転車用ヘルメット着用に関する有効性について 関西大学社会安全学部 伊藤大輔教授
力学的な視点で見た場合、ヘルメットに期待される効果は、突起物の頭部への貫入防止、ヘルメットが変形することによる衝撃吸収と頭部に作用する荷重の分散です。これらの機能により自動車との衝突時や路面への転倒時の頭蓋骨骨折を防ぐことが期待されます。また、近年では、シェルと呼ばれるヘルメット外側の外殻と、ヘルメット内側にある頭部への衝撃を緩和するための衝撃吸収ライナーとの間の構造を工夫することで、衝撃時の頭部の回転を軽減し、脳損傷リスクを低減するヘルメットも普及してきています。
なお、ヘルメットは一度でも強い衝撃を受けてしまうと、上に書いたような効果が十分に得られません。また、衝撃時にヘルメットが離脱してしまう場合も同様です。ヘルメットを着用する際は、自分に合ったヘルメットを選ぶようにしてください。
- 安全性、衛生面の観点から、自分専用のヘルメットを着用がおすすめ。
ヘルメットは当然ながら安全のために着用することが重要であり、ユーザーも安全性や衛生面から、自分専用のヘルメットを求めている傾向が伺えました。専門家からも安全性を担保するためには自分に合ったヘルメットの着用が大事というコメントをいただいており、自分専用のヘルメットを所有することが望ましいと考えられます。現在は、安全性も担保された、様々なデザインが多数存在していますので、自身が身につけるアイテムの一つとして好みのヘルメット選びを楽しんでいただけるよう、ヘルメットの入手環境においてもユーザビリティの向上が求められます。
また、課題の一つとして、情報発信を強化することが重要という結果もありました。2023年4月1日以降、これまで保護者が13歳未満の子どもにヘルメットを着用させることが努力義務とされていた自転車用ヘルメットの着用に関して、全年齢で着用が努力義務となります。このような情報に加え、安全に関する様々な情報を届けていくことが期待されます。
今回明らかになった課題において、シナネンホールディングスグループは、自転車販売及びシェアサイクルを手掛ける企業グループとして、安全性および衛生面の課題をクリアしたヘルメットの所有率および着用率向上に繋がるよう、安全に関する積極的な情報発信の強化に加え、ヘルメット所有者の増加に繋がるキャンペーンの展開やヘルメット入手手段の強化、整備を行い、自転車ユーザーのユーザビリティ向上と安心・安全な交通環境の実現に寄与してまいります。
- シナネンホールディングス株式会社について https://sinanengroup.co.jp
- シナネンサイクル株式会社について https://corp.daisharin.co.jp/
- ■シナネンモビリティPLUS株式会社について https://www.sinanen-mplus.com/
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