マップボックスとKrakenが提携 AIを活用したロジスティクスでユーティリティ業界の業務を革新

より優れたルーティングでKraken Fieldの顧客のコスト削減・業務効率化・満足度の向上を実現

*当報道資料は、Mapbox Inc.が2025年4月8日(現地時間)に発表したプレスリリースの抄訳の一部をもとにしています。

ロケーション・インテリジェンスのリーディングプラットフォームであるMapboxは、電力・ガス事業者のデジタル化と業務改革を支える世界で唯一のエンドツーエンド・オペレーティングシステムKrakenと提携し、フィールドサービス業務の近代化を進めています。Kraken Fieldプラットフォームは、MapboxのAPIとリアルタイム交通データを活用してスケジューリングを最適化し、効率を高め、サービス品質の向上を実現します。

Mapboxのルーティング技術をKrakenに組み込んだことで、Octopus Energyは1日あたり300時間の走行時間削減を達成し、年間400万マイルの移動距離を削減、さらに年間15万件の追加サービス訪問を実現しました。その結果、都市部での業務効率が88%向上しています。

ユーティリティ業界では現在、リアルタイムなロケーション・インテリジェンスを基盤とする急速なデジタル変革が進行しています。Krakenは、世界で最も急成長しているエネルギー企業の一つであるOctopus Energyをはじめ、他の主要なグローバルユーティリティ企業にも導入されている、エネルギー設備管理向け統合型プラットフォームです。Krakenはフィールド業務から人員スケジューリング、請求業務まで、あらゆる業務を一元管理します。

Octopus Energyでは、英国全土で日々何万件ものスマートメーターの設置、EV充電ポイントの設置、一般的なメンテナンス業務を行う3,500人以上のフィールドエンジニアをKrakenが支えています。Krakenは、運用コストの削減とエンジニアの稼働効率の向上を目指し、Mapboxと連携して複数日・複数人対応の業務スケジュール最適化を実現。これにより、現場チームの効率的な配置、一人当たりの担当業務件数向上、移動時間とCO2排出量の削減が可能になりました。

Krakenは、フィールド業務全体のワークフローにMapboxを統合しています。日々のルート計画から、リアルタイムの技術者再配置、現場でのナビゲーションに至るまで、すべてにMapboxが活用されています。

業務は、まずMapbox Matrix APIがリアルタイムの道路状況に基づいて移動時間と距離を算出するところから始まります。KrakenのAIによる最適化エンジンは、この情報を使って距離、作業員の空き状況、スキルに基づいた作業割り当てを自動的に実行。作業がスケジュールされた後は、Mapbox Directions APIが地点間の効率的なルートを生成し、交通状況や作業内容の変化に応じてルートをリアルタイムに更新します。この動的ルーティングにより、フィールドエンジニアは時間通りに訪問でき、移動ではなく顧客対応に多くの時間を費やすことが可能になります。

このようなAIによる最適化とリアルタイムのロケーション・インテリジェンスのメリットは、すでに現場で実証されています。スコットランドでの事例では、Krakenを使用したエンジニアの稼働率が69%から78%へと向上しました。手動によるスケジューリングから、リアルタイムルーティングを使用した自動スケジューリングに切り替えることで、エンジニアは移動時間を短縮し、より多くの時間を業務に費やすことができるようになりました。

KrakenにMapboxが統合されることで、より迅速なスケジューリングと遅延削減が可能になり、エンドユーザーにとっても信頼性の高い訪問時間の提供が実現しています。これらの進展が示すように、Krakenのプラットフォームは今後世界中のユーティリティ企業に同様の効率化をもたらす準備が整っています。

■Krakenのプロダクト担当VP Guy Walker氏のコメント

Krakenでは、最も先進的なエネルギーテクノロジープラットフォームの構築を目指しており、ロケーション・インテリジェンスは私たちのフィールド業務の中心にあります。Mapboxとの連携により、より迅速かつ効率的なサービスを提供すると同時に、排出量と運用コストの削減を実現しています。これは私たちのビジネスとお客様の両方にとっての勝利です。

■Mapboxのカスタマーエンゲージメント担当グローバルVP Garrett Millerのコメント

ユーティリティ業界がデジタルファーストの業務運用に移行する中、リアルタイムなロケーション・インテリジェンスはもはや必須です。Krakenとの取り組みは、オンデマンドロジスティクス分野で実証されたMapboxのテクノロジーが、ユーティリティ業界に大きな変革をもたらすことを示しています。これは単なる業務効率や成果向上にとどまらず、顧客体験、持続可能性、そしてフィールドサービスの運用そのものを根本から変革するものです。

■Krakenについて

Krakenは、ユーティリティ業界のデジタル化と変革を支える世界で唯一のエンドツーエンド型オペレーティングシステムであり、EDF Energy、E.ON Next、Octopus Energy、Origin、東京ガスといった世界的なエネルギー企業に採用されています。

本社はロンドンとニューヨークに構え、6,000万以上の顧客アカウント、40GW以上の発電(洋上風力からグリッドスケールバッテリーまで)、25万台以上のEVや充電器といった消費者デバイスを管理しています。

Krakenは、先進的なデータ、AI、機械学習技術を駆使して、エネルギー供給チェーンの多くを自動化し、卓越したサービスと効率性を提供。これにより、パートナー企業の新製品開発が30倍に拡大、顧客満足度ランキングで上位を獲得し、数億ドル規模の業務コスト削減を実現しています。

クラウドベースのアーキテクチャにより、他に類を見ない迅速な移行・スムーズな導入が可能で、水道事業など他分野への展開にも成功しています。

詳細は、www.kraken.techをご覧ください。

■Mapboxについて

Mapboxは、ロケーション対応型ビジネスおよびアプリケーションを支えるテクノロジー企業です。Mapboxは、AIによって強化されたツールとデータを提供し、世界中の人・荷物・車両のナビゲーションを支援します。全世界で400万人以上の開発者と、Fortune 500企業の約40%が、柔軟性・セキュリティ・プライバシーコンプライアンスに優れたMapboxプラットフォームを選択しています。Mapboxのアプリケーション、データ、SDK、APIを利用することで、企業はカスタマイズされた没入感ある顧客体験を実現しています。

詳細は、www.mapbox.comをご覧ください。

お問い合わせはこちらまでhttps://www.mapbox.com/contact/sales

このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります

メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。

すべての画像


会社概要

URL
https://www.mapbox.jp/
業種
情報通信
本社所在地
東京都港区虎ノ門 1-10-5 KDX 虎ノ門 11階
電話番号
03-6820-0248
代表者名
Peter Sirota
上場
未上場
資本金
-
設立
2020年03月