西尾レントオールはDMPと協業し「AIスケートボーダー検知システム」のレンタルを開始いたします
〜建設現場・公共施設の安全対策と省人化を実現する LLM × ビジョンAI ソリューション〜

ニシオホールディングス株式会社傘下の西尾レントオール株式会社(本社:大阪府大阪市、代表取締役社長:西尾公志、以下当社)は、株式会社ディジタルメディアプロフェッショナル(本社:東京都中野区、代表取締役会長兼社長CEO:山本達夫、以下 DMP社)と協業し、独自のLarge Language Model(LLM)推論エンジンを用いた 「AI スケートボーダー検知システム」 のレンタルを2025年10月より開始します。
本システムは2025年6月18日(水)から幕張メッセで開催される第7回国際建設・測量展(CSPI-EXPO2025)(会場:幕張メッセ)において、当社ブースにて初公開いたします。
■開発経緯
当社では 2023 年 7 月に開設した西尾レントオール R&D 国際交流センター(大阪市住之
江区)の敷地の一部を地域の皆さまの交流や憩いの場として開放し、多くの方々に親しまれておりましたが、近年、敷地内に無許可のスケートボーダーが頻繁に出没するようになり、建物設備の損壊や滑走音による近隣住民の皆様への騒音被害が発生。
損壊箇所の修繕並びに24 時間体制の警備員の配置には年間数千万円のコストが想定されることから、現実的かつ持続可能な解決策の必要性が高まっておりました。
そこで、これまで共に生成 AI を活用した異常検知技術の応用可能性について議論を進めて参りました今回の共同開発会社である DMP 社へ「AI で無許可スケートボーダーを検知できないか」と相談し、当サービスの開発に至りました。
従来の AI 技術では、大量の関連映像を用いた学習が必要とされる一方で、生成 AI の導入により学習コストを大幅に削減。結果として、開発よりわずか 3 ヵ月で実証実験に至ることができました。
-実証実験結果-
本年4月11日より、当社のR&D 国際交流センターへ実証的設置を行いました。
設置後も無許可スケートボーダーが出現するもそのほとんどが即時に退散。それ以外のグループも、警察への速やかな通報により対応がなされ、実証的設置開始より一か月後の 5 月 11 日以降は出没の報告がなく、一定の抑止効果が確認されております。
本取り組みは、地域と当社が抱えていた具体的な課題解決を通じて地域との共存と安全確保を両立させる新たなソリューションとして、今後の展開を見据えた有効なモデルケースと捉えております。
■背景と社会課題
•通報件数の増大
新潟市では年間1,222件のスケートボーダーの迷惑滑走通報(2023年10月末時点)、横浜市都筑区でも月間約50件の苦情が寄せられるなど被害は全国的に深刻化しています。
•物理的・人的対策の限界
深夜や広域エリアの巡回には限界があり、器物損壊や通行人との接触事故が後を絶ちません。
こうした状況を受け、AIによる常時監視と自動通報のニーズが急速に高まっています。
■製品特長と技術優位性
当社以外にも、様々な背景と経緯がございます。
•LLM x ビジョンAIによる高精度行動判定
画像解析と文脈理解を組み合わせたハイブリッド推論により、
スケートボーダーの滑走行為を、より人間に近い精度で検出
•クラウド/エッジのハイブリッド推論
エッジでの人物検出とクラウドでのLLMを組み合わせた推論処理
•汎用IPカメラ対応
市販IPカメラに対応し、専用機材の追加不要で初期投資を抑制
•録画/警告音対応
スケートボーダー検出時の録画、また音声による警告が可能
■DMP社との連携による社会実装
DMP社は技術提供者として、システム開発と継続的な機能強化を担います。
当社は、全国約400拠点・10万社を超える顧客基盤を活かし、建設現場・公共施設・商業施設等への導入提案を加速させて参ります。
■導入による効果
•迷惑行為の抑止:条例施行後も続く月間通報(例:30~50件)への実効的な対応
•検挙支援:深夜帯の違反行為を確実に記録し、警察への提出もスムーズ
•省人化:24時間365日の無人監視体制による警備コストの削減
•施設保全:スケートボーダーによる施設の破損を未然に防止
DMP 社代表取締役会長兼社長CEO 山本達夫様 コメント
「当社のLLM技術が現実世界の問題解決に直結することを実証できました。西尾レントオール様の圧倒的な市場プレゼンスと組み合わせることで、社会インフラのDXを加速させます。本事業は、当社の注力領域であるセーフティ分野における画期的な取り組みであり、安全性と快適性を兼ね備えた次世代都市空間(スマートシティ)の創出に向けた重要な礎となります。当社は、今後も最先端のテクノロジーを駆使し、人々が安心して暮らせる社会インフラの構築に邁進することで、持続可能な未来の実現に全力を尽くしてまいります。」
当社 執行役員技術開発部長 藤田全彦 コメント
「建設・インフラ業界は深刻な人手不足に直面しており、AIを活用した省人化は待ったなしの経営課題です。DMPの革新的技術により、安全性向上とコスト削減を同時に実現できる本ソリューションは、業界の新たなスタンダードになると確信しています。全国の施設管理者の皆様に、実効性の高いソリューションをお届けしてまいります。」
■出展展示会概要
•名称:第7回国際 建設・測量展 CSPI-EXPO2025
•会期:2025 年 6 月 18 日(水)– 21 日(土)
•会場:幕張メッセ
•西尾レントオールブース:展示ホール1 No.02-71/屋外展示 No.0D-16
•展示内容:スケートボーダー検知状況のデモ動画及び導入相談
•その他展示商品等当社ブース詳細:https://www.nishio-rent.co.jp/news/?m=Detail&id=529
■今後の展開
•レンタル開始:2025年10月以降レンタル導入予定
•ターゲット市場:自治体、公園管理者、商業施設、建設・物流現場など
•提供形態:レンタル/販売パッケージ(カメラ・設置工事・クラウド解析を含む)等、要相談
•価格:初期設定費+月額解析利用料+必要に応じた現地サポート費等、個別見積にて対応を予定
当社は今後も継続的な技術研鑽に励み、社会課題の解決へ貢献できるよう邁進して参ります。
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