テュフ ラインランド ジャパン、「モビリティ技術開発センター(MTC)」が8月1日より稼働開始
拡大するCASE市場で増加するEMC試験の需要に対応
テュフ ラインランド ジャパン株式会社(本社:神奈川県横浜市、代表取締役社長:トビアス・シュヴァインフルター)は、本日、今後急速にニーズが高まることが予測される車載用電子部品のEMC・ワイヤレス試験に対応するため、自動車産業に特化した「モビリティ技術開発センター(MTC)」を愛知県知立市に開設し、8月1日より稼働を開始することを発表しました。
モビリティ技術開発センターの延べ床面積は1,154.6平米で、車載機器用電波暗室を2基、車載機器&ワイヤレス機器用電波暗室を1基、そしてシールドルームを1室備えた高度な施設です。これにより、車載されるECU(エレクトロニックコントロールユニット)や電気・電子機器のEMC(電磁両立性)試験、そしてスマートキーレスをはじめとしたSRD(短距離デバイス)の無線試験を行うことができます。なお、EMC試験には、EMI(電磁妨害性/エミッション)試験とEMS(電磁耐性/イミュニティ)試験の両方が含まれます。
【近年の車載技術の進歩とECU/EMC】
近年、技術が目覚ましく進歩する自動車業界では、コネクテッド、自動運転、シェア/サービス、電動化などの、いわゆるCASEと呼ばれる市場が新たに生み出されています。そしてこれらCASEを支える重要な技術の一つにECUによる車両などの制御があります。現在の車は、システムを電子回路で制御するECUが、多いものでは20個以上搭載され、パワートレインやシャシー、そして衝突安全や走行安全などさまざまな制御に使われており、自動運転やADAS開発を支えています。
また、ECUが正しく動作するためには、外部へ電磁波を出して他の電子機器へ影響を与えないように放射(エミッション)を抑制することと、外部からの電磁波の影響を受けないように耐性(イミュニティ)を確保することが重要です。エミッション抑制とイミュニティ確保が適切に行われないと、トラックが通過した近隣のテレビやラジオの電波が乱れたり、外部からの電磁波でエンジンがかからなくなるという事象が発生してしまいます。これらの事象を回避するため、自動車のEMC法規が定められました。そしてこれから先CASE技術が進むにつれ、車載システムがより高度化し、それらの技術に対する安全法規が増加するとともに、それぞれの法規の中にEMC要件が含まれてくるのは明白です。これは今後、第三者認証機関のサポートにより、技術的・法規的な適合性を評価する需要がますます増加するであろうことを意味しています。
【テュフ ラインランド ジャパンの型式認証】
テュフ ラインランドは、1904年にドイツで自動車の車検と運転免許制度が始まると同時に、運輸・交通部を立ち上げました。それ以降、110年以上に渡り、自動車技術の発展とともに、自動車産業の技術開発と安全にかかわってきました。
テュフ ラインランド ジャパンは、自動車の企画/設計段階においては、必要な法規調査や法規適合性の確認を行い、開発から試験・認証段階においては、開発の技術サポートやメーカーからの委託試験などを行っており、長年に渡る型式認証の豊富な実績を有しています。特に、下表の全車両カテゴリーのすべての法規項目の審査能力を持つ専門家を多く揃えており、各国の複雑な法規を適切に解釈し、法規に適合するために必要な試験計画をメーカーに提案する技術に卓越しています。自動車の安全、そしてこの度のモビリティ技術開発センターの開設により、今後市場で高まることが予測されるEMC試験への需要に対応してまいります。
車両部品に適用されるEMC法規は国連規則第10号(略称はUN R10)ですが、EMC要件を含む安全法規は現在22項目あります。具体的には、ステアリング(含む自動運転 Level 2)や衝突被害軽減制動制御装置、自動事故緊急通報装置、乗用車の衝突被害軽減ブレーキ、車両側方の自転車に対する衝突回避、自動運転Level3などの法規です。モビリティ技術開発センターでは、これらすべてのEMC要件を含む法規に対し、適切に適合性を判断することができます。
【モビリティ技術開発センターの詳細】
1. 施設概要 / 従業員数 / 今後の目標
モビリティ技術開発センターは2階建てで、延べ床面積は、1,154.6平米で、車載機器用電波暗室を2基、車載機器&ワイヤレス機器用電波暗室を1基、そしてシールドルームを1室を備えた高度な施設です。2020年8月1日の稼働開始時は16名のスタッフで運用を開始しますが、2021年にはスタッフ数を1.5倍に増員する予定です。
なお、モビリティ技術開発センターの試験能力の詳細は以下の通りです。
2. 試験期間 / テストレポート
部品によって試験にかかる期間は異なりますが、例えば機能がそれほど複雑でない製品であればおおよそ2日間でEMC試験を完了することができます。試験終了後、テストレポートが発行されますが、テュフ ラインランドは欧州認可当局の指定技術機関でもあるため、申請と認可も最低限の手順で取得することができます。
【テュフ ラインランド グループについて】
テュフ ラインランドは、145年の歴史を持つ世界でもトップクラスの第三者検査機関です。グループの従業員数は全世界で20,000人、年間売上高は20億ユーロにのぼります。第三者検査のエキスパートとして、人々の暮らしのあらゆる面で、品質、安全、環境、テクノロジーを支えています。産業用装置や製品、サービスの検査だけではなく、プロジェクト管理や企業のプロセス構築もサポートしています。また幅広い業種、職種について、専門的なトレーニングも実施しています。こうしたサービスは、テュフ ラインランドの認定ラボや試験設備、教育センターのグローバルネットワークによって支えられています。テュフ ラインランドは、2006年より国連グローバル・コンパクトのメンバーとして活動しています。ウェブサイト: www.jpn.tuv.com
モビリティ技術開発センターの延べ床面積は1,154.6平米で、車載機器用電波暗室を2基、車載機器&ワイヤレス機器用電波暗室を1基、そしてシールドルームを1室備えた高度な施設です。これにより、車載されるECU(エレクトロニックコントロールユニット)や電気・電子機器のEMC(電磁両立性)試験、そしてスマートキーレスをはじめとしたSRD(短距離デバイス)の無線試験を行うことができます。なお、EMC試験には、EMI(電磁妨害性/エミッション)試験とEMS(電磁耐性/イミュニティ)試験の両方が含まれます。
【近年の車載技術の進歩とECU/EMC】
近年、技術が目覚ましく進歩する自動車業界では、コネクテッド、自動運転、シェア/サービス、電動化などの、いわゆるCASEと呼ばれる市場が新たに生み出されています。そしてこれらCASEを支える重要な技術の一つにECUによる車両などの制御があります。現在の車は、システムを電子回路で制御するECUが、多いものでは20個以上搭載され、パワートレインやシャシー、そして衝突安全や走行安全などさまざまな制御に使われており、自動運転やADAS開発を支えています。
また、ECUが正しく動作するためには、外部へ電磁波を出して他の電子機器へ影響を与えないように放射(エミッション)を抑制することと、外部からの電磁波の影響を受けないように耐性(イミュニティ)を確保することが重要です。エミッション抑制とイミュニティ確保が適切に行われないと、トラックが通過した近隣のテレビやラジオの電波が乱れたり、外部からの電磁波でエンジンがかからなくなるという事象が発生してしまいます。これらの事象を回避するため、自動車のEMC法規が定められました。そしてこれから先CASE技術が進むにつれ、車載システムがより高度化し、それらの技術に対する安全法規が増加するとともに、それぞれの法規の中にEMC要件が含まれてくるのは明白です。これは今後、第三者認証機関のサポートにより、技術的・法規的な適合性を評価する需要がますます増加するであろうことを意味しています。
【テュフ ラインランド ジャパンの型式認証】
テュフ ラインランドは、1904年にドイツで自動車の車検と運転免許制度が始まると同時に、運輸・交通部を立ち上げました。それ以降、110年以上に渡り、自動車技術の発展とともに、自動車産業の技術開発と安全にかかわってきました。
テュフ ラインランド ジャパンは、自動車の企画/設計段階においては、必要な法規調査や法規適合性の確認を行い、開発から試験・認証段階においては、開発の技術サポートやメーカーからの委託試験などを行っており、長年に渡る型式認証の豊富な実績を有しています。特に、下表の全車両カテゴリーのすべての法規項目の審査能力を持つ専門家を多く揃えており、各国の複雑な法規を適切に解釈し、法規に適合するために必要な試験計画をメーカーに提案する技術に卓越しています。自動車の安全、そしてこの度のモビリティ技術開発センターの開設により、今後市場で高まることが予測されるEMC試験への需要に対応してまいります。
車両部品に適用されるEMC法規は国連規則第10号(略称はUN R10)ですが、EMC要件を含む安全法規は現在22項目あります。具体的には、ステアリング(含む自動運転 Level 2)や衝突被害軽減制動制御装置、自動事故緊急通報装置、乗用車の衝突被害軽減ブレーキ、車両側方の自転車に対する衝突回避、自動運転Level3などの法規です。モビリティ技術開発センターでは、これらすべてのEMC要件を含む法規に対し、適切に適合性を判断することができます。
【モビリティ技術開発センターの詳細】
1. 施設概要 / 従業員数 / 今後の目標
モビリティ技術開発センターは2階建てで、延べ床面積は、1,154.6平米で、車載機器用電波暗室を2基、車載機器&ワイヤレス機器用電波暗室を1基、そしてシールドルームを1室を備えた高度な施設です。2020年8月1日の稼働開始時は16名のスタッフで運用を開始しますが、2021年にはスタッフ数を1.5倍に増員する予定です。
なお、モビリティ技術開発センターの試験能力の詳細は以下の通りです。
2. 試験期間 / テストレポート
部品によって試験にかかる期間は異なりますが、例えば機能がそれほど複雑でない製品であればおおよそ2日間でEMC試験を完了することができます。試験終了後、テストレポートが発行されますが、テュフ ラインランドは欧州認可当局の指定技術機関でもあるため、申請と認可も最低限の手順で取得することができます。
【テュフ ラインランド グループについて】
テュフ ラインランドは、145年の歴史を持つ世界でもトップクラスの第三者検査機関です。グループの従業員数は全世界で20,000人、年間売上高は20億ユーロにのぼります。第三者検査のエキスパートとして、人々の暮らしのあらゆる面で、品質、安全、環境、テクノロジーを支えています。産業用装置や製品、サービスの検査だけではなく、プロジェクト管理や企業のプロセス構築もサポートしています。また幅広い業種、職種について、専門的なトレーニングも実施しています。こうしたサービスは、テュフ ラインランドの認定ラボや試験設備、教育センターのグローバルネットワークによって支えられています。テュフ ラインランドは、2006年より国連グローバル・コンパクトのメンバーとして活動しています。ウェブサイト: www.jpn.tuv.com
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