よりスマートなRANへ―エリクソン、AIを最適な場所に組み込む新ソフトウェアを発表
~「AI in RAN」により、ネットワーク・インテリジェンスの新たな基準を確立~
本資料は2026年6月11日に発表された報道資料の抄訳です。
AI駆動型サービスの普及に伴い、モバイルネットワークにはさらなる高性能化とスマートな自動化が求められています。エリクソンは本日、ベースバンドや無線機にキャリアグレードのAIモデルを組み込み、効率性、パフォーマンス、および省電力を向上させるソフトウェア・サブスクリプション「AI in RAN」を発表しました。この商用規模での拡張性を備えた製品は、通信事業者の5Gネットワークに即座にメリットをもたらし、追加のハードウェアを必要とすることなく、AIネイティブな無線アクセスネットワーク(RAN)へのスムーズな移行を支援します。
エリクソンの「AI in RAN」は以下の機能を導入します。
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キャリアグレードのAIモデル: RAN内でリアルタイムに動作するように設計。
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継続的な学習機能: 拡張性のある高品質なデータに支えられたソフトウェア。
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エージェンティックAI(Agentic AI)への対応: 高度なRANの自動化とネットワーク運用を実現。
エリクソンのネットワーク戦略・製品管理部門責任者、マーテン・ラーナー(Mårten Lerner)は次のように述べています。
「エリクソンは、強力なAI機能を通信事業者に提供することで、モバイルネットワークの可能性を再定義しています。『AI in RAN』ソフトウェアにより、2月に発表したAI対応の無線機とともに、AIネイティブなネットワークに向けた大きな一歩を踏み出します」
エリクソンのキャリアグレードAIモデルは、マイクロ秒単位の超低遅延推論を実現するように設計されており、多様かつ動的なRAN環境において高い信頼性と堅牢性を提供します。深いドメイン知識に基づいて開発され、高品質なデータでトレーニングされたこれらのモデルは、パフォーマンスと効率性の新たなベンチマークとなります。
「AI時代において、通信事業者は高性能で安全、かつ効率的なネットワークを必要としています。エリクソンは『AI in RAN』を通じてAIをネットワークに導入し、大規模かつエネルギー効率に優れたAI推論により、5Gのパフォーマンスと効率性を高めます」(ラーナー)
商用ネットワークでの展開により実証済み
エリクソンの「AI in RAN」は、専用設計のRANとクラウドRAN両方のプラットフォームでEricsson 5G Advancedと連携し、新しいAI駆動型サービスを実現します。これにより、AIを活用してネットワークのパフォーマンスと効率性を向上させるという、エリクソンの「AI for Networks」ビジョンを具現化します。
「AI in RAN」は、無線ネットワークの適切な箇所に適切なAIモデルを配置できるように設計されています。無線機内でのエネルギー効率に優れたAI推論を支えるエリクソンシリコンや、最新世代のRAN Computeを活用する一方、クラウドRANソフトウェアの可搬性により、パートナー企業のプラットフォーム全体へのAI機能の展開も可能にします。
「AI in RAN」の初期機能は2026年第2四半期に提供開始され、同年後半にさらなる拡張が予定されています。導入されるソフトウェア機能には、AIネイティブのリンクアダプテーション用スケジューラー、AIベースのマクロポジショニング、AI制御のビームフォーミング、AIベースのマルチレイヤー協調、パフォーマンス管理イベントスキーマファイル、「AI in RAN」向け拡張オブザーバビリティ(可観測性)などが含まれます。
世界15件以上の商用ネットワーク導入およびトライアルで実証されているエリクソンの「AI in RAN」は、ダウンリンクスループットを最大20%向上させ、周波数利用効率を最大10%改善します。また、高トラフィックユーザーへの対応数を最大2倍に拡大し、90~95%のカバレッジ予測精度を支援するとともに、ユーザー位置推定精度を最大5倍に高めます。
ソフトバンク株式会社の常務執行役員 兼 CNOの大矢晃之氏は次のように述べています。
「エリクソンの『AI in RAN』ソフトウェアは、無線ネットワークへのAIの実装を広げるための重要な一歩です。無線パフォーマンス、周波数利用効率、そしてユーザーの体感品質のリアルタイムな最適化が可能になり、商用ネットワークにおけるAIイノベーションを実用的な価値につなげることができるようになります。また、低遅延かつ高信頼なコネクティビティや、ネットワークとコンピューティングリソース間の高度な協調が求められるフィジカルAIのユースケースをはじめ、今後登場する新しいAI駆動型サービスの社会実装をこの基盤が加速させていくことを大いに期待しています」
Bellのネットワークテクノロジー・オペレーション担当シニアバイスプレジデントのブルース・ディーン(Bruce Dean)氏は次のように述べています。
「Bellでは、高性能なAI駆動型サービスへの需要の高まりに対応するため、常にネットワークを進化させています。AIをRANに直接統合することは、ネットワークのインテリジェンスと効率性を高める上で重要な一歩です。エリクソンのようなパートナーと連携し、これらの機能をネットワークに導入することで、パフォーマンスの向上、エネルギー効率の改善、そしてお客様へより優れた体験をお届けしていきます」
SK テレコムのネットワークテクノロジーオフィス責任者のユ・タッキ(Yu Takki)氏は次のように述べています。
「SKテレコムは、エリクソンとの協働を通じてAI-RANを推進し、ネットワークパフォーマンスとエネルギー効率の向上を図るとともに、よりインテリジェントで自動化された運用をサポートしています。研究、実環境での検証、そしてソフトウェア・イノベーションを組み合わせることで、AIを活用したネットワーク進化における当社のリーダーシップを強化し、AIネイティブな6Gの基盤づくりに貢献することを目指します」
RogersのCTOのマーク・ケネディ(Mark Kennedy)氏は次のように述べています。
「カナダ最高の5G+ネットワークを展開する企業として、エリクソンと連携し、最新の5Gテクノロジーをカナダの皆さまにお届けできることを誇りに思います。『AI in RAN』の導入により、お客様向けのネットワークパフォーマンスをリアルタイムで最適化すると同時に、エネルギー消費の削減をさらに推進していきます」
Mobile Experts社のプリンシパルアナリストであるジョー・マデン(Joe Madden)氏は次のように述べています。
「これは、通信事業者にとって近年で最も投資対効果の高い取り組みとなる可能性があります。ソフトウェアのアップグレードによって、通信事業者は何年も前に購入した5Gネットワークから、より多くの容量、優れたオブザーバビリティ、そしてより正確な位置情報ベースのサービスを引き出すことができるのです」
エリクソンは、4G以降の自社製品ポートフォリオ全体にAI機能を導入し、2021年にはRAN ComputeにAI-readyアクセラレーション機能を追加しました。今年2月にはMassive MIMO無線機にニューラルネットワークアクセラレーターを導入し、AI推論の能力を10倍に向上させました。
エリクソンの「AI in RAN」サブスクリプションについて、詳しくはこちらをご覧ください。
エリクソンについて
エリクソンの高性能でプログラマブルなネットワークは、毎日何十億人もの人々にコネクティビティを提供しています。エリクソンは150年にわたり通信テクノロジー開発のパイオニアであり続け、通信事業者や企業にモバイル通信とコネクティビティのソリューションを提案しています。お客さまやパートナーと共に、エリクソンは未来のデジタルな世界を実現します。
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