エクサウィザーズ、介護記録ICT化No.1ケアコネクトジャパンと業務提携 AIを活用し介護記録の導入負担減 訪問向け音声入力システムを共同開発、導入事業所数2万事業所への拡大を目指す
〜蓄積された介護ビッグデータを活かし、アウトカムにつなげる新システム創出へ〜
AIを利活用したサービスによる社会課題解決に取り組む株式会社エクサウィザーズ(東京都港区、代表取締役社長:石山 洸、以下「エクサウィザーズ」)は、株式会社ケアコネクトジャパン(本社:静岡県静岡市、代表取締役社長:齋藤 芳久、以下「ケアコネクトジャパン」)と、業務提携を開始したことをお知らせします。
☑︎業務提携で可能になること
このたびの業務提携では、エクサウィザーズがもつAI技術と、ケアコネクトジャパンがもつ介護記録ICT化率96%※1のノウハウにより蓄積された介護ビッグデータを活かすことで、介護現場をアシストし、ADL※2維持や自立支援促進等のアウトカムにつなげる新システム創出に向けて共同開発を開始します。
本取り組みの一環として、新システムでの介護ビッグデータの利活用を見据え、エクサウィザーズが提供する介護記録AIアプリ「CareWiz ハナスト(以下、ハナスト)」と、ケアコネクトジャパンが提供する介護記録ソフト「CAREKARTE(以下、ケアカルテ)」をバンドル提供により、介護記録環境の現場導入負担軽減を図ります。また、「ハナスト」で培った音声入力×AIの訪問系サービス向け展開によるシステム強化も行い、より多くの介護サービス事業者の皆さまへ介護記録環境を整備することで、両社で長期的にハナストの導入事業所数2万事業所以上への拡大を目指し、2023年度に1000事業所への導入を目指します。
※1:ケアコネクトジャパンによる独自調査結果
※2:ADLとはActivities of Daily Livingのことで、日常生活動作を指す。日常生活を送るために最低限必要な日常的な動作で、「起居動作・移乗・移動・食事・更衣・排泄・入浴・整容」動作のこと。高齢者や障害者の方の身体能力や日常生活レベルを測るための重要な指標として用いられている。
☑︎業務提携の背景
介護業界では人手不足が深刻化しています。しかし、同時に、利用者の自立支援・重度化防止に向けて介護報酬におけるアウトカム評価が求められている中で、2021年度の介護報酬改定でケアの質の向上に向けた科学的介護情報システム(LIFE)※3導入により、より簡単かつ正確に介護記録をとることの重要性が一層増しています。また、介護現場では、サービスの質の向上と介護スタッフの負担軽減の両立のために介護記録ソフトを中心とした「音声で記録」、「インカム機能」、「センサーで情報通知」などのテクノロジー活用における複数機器の連携が、厚生労働省の介護ロボットのパッケージ導入モデル※4として事例に取り上げられるなど、注目されています。
一方で介護記録のICT化率は業界全体で現在約50%※1以下に留まっており、足元での普及が遅れています。本課題に対し、エクサウィザーズとケアコネクトジャパンは業務提携を通じて両社の強みを活かし、最大多数を占める介護現場をアシストすることで、介護記録のICT化率を80%以上に引き上げ、介護記録環境の標準化を目指します。そして、正確なデータを集め、ADL維持や自立支援促進等のアウトカムにつなげる新システムを創出することで、介護スタッフが利用者と向き合う時間をさらに増やします。これにより、一人ひとりがエビデンスに基づくより良いケアを受けることのできる社会の実現を加速していきます。
※3:厚生労働省「科学的介護情報システム(LIFE)」より< https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000198094_00037.html>
※4:厚生労働省「介護ロボットのパッケージ導入モデル」より< https://www.mhlw.go.jp/content/12300000/000928398.pdf>
☑︎業務提携による取り組み
(1) 「AI技術×介護ビッグデータ」の新システム創出に向けた共同開発
「ケアカルテ」と「ハナスト」を今後バンドル提供し、AI技術を活用することで、介護記録環境の現場導入負担軽減を図ります。同時に、オンボーディングプロセス(介護現場で本件機器・システムを導入開始する初期段階)を加速させることでカスタマーエクスペリエンスの向上を実現。これにより、対象となる利用者数を増やし、蓄積された介護ビッグデータを活用することでAIを進化させていきます。そして、介護現場をアシストすることによる排せつ方法の改善といったADL維持、自立支援促進等のアウトカムにつなげる新システムを創出し、介護記録環境の付加価値を向上します。
(2) 「ハナスト」で培った音声入力×AIを訪問系サービス向け展開によるシステム強化
訪問系サービス事業者の訪問スタッフに向けて、車や自転車での移動などで手が離せない時に「音声で記録」や、一人での利用者宅への訪問時に心強い「インカム機能(音声で連絡)」を活用した新たな介護記録環境を構築することにより、導入事業所数を拡大します。
☑︎ 両社コメント
齋藤 芳久:株式会社ケアコネクトジャパン 代表取締役社長
当社は、創業以来「介護現場の介護記録業務をなんとか軽減したい、そして軽減された時間でもっと介護の現場の方が利用者さんに寄り添う時間が増やせたら」という思いで介護記録システムの開発と普及に努めてまいりました。このたびエクサウィザーズ社とともに、更なる進化を遂げ、介護現場における様々な課題の解決の先駆的担い手として活動してまいります。しっかりと現場のニーズを把握するとともに、技術革新により介護現場の業務の改革に貢献してまいりたいと思います。
石山 洸:株式会社エクサウィザーズ 代表取締役社長
当社は「AIを用いた社会課題解決を通じて、幸せな社会を実現する」というがミッションです。創業以来、社会的価値の高い介護領域で、AI活用の具現化に挑んできました。「人生100時代」ケアに向き合う時間がAIの活用で増えればケアの品質が上がり、例えば認知症ケアの課題解決にも役立ちます。介護費を効率化して、最終的には社会保障の持続可能性につなげるため、ケアコネクトジャパンとともに、介護ビッグデータを利活用によりアウトカムにつなげる新システムを創出し、テクノロジーの力で、ケアに関わる人と専門職能の力を最大化することで、一人ひとりのWell-beingに貢献していきたいと思います。
【CareWiz ハナスト 概要】
「CareWiz ハナスト」は、「介護記録に”話す”ことを活かせないか?」という介護現場の声をもとに開発された介護記録AIアプリです。介護サービス事業所・施設のご利用者名と介助の内容を声に出して発話するだけで、AIが介護記録に関連する言葉だけを読み取り記録化します。
保存された記録は他のスタッフからもすぐに閲覧が可能で、介護を必要としている方々がどれくらい食事や水分を取ったか、どのような様子だったかを簡単に確認できます。「インカム機能」も搭載し、スマホ画面を操作することなく音声のみでスタッフ間の連絡ができるため、介助中に手がふさがった状態でもインカムなどICT機器としてアプリを利用できます。
また、本サービスは、ケアコネクトジャパンが提供する、全国1万5000の介護サービス事業所・施設や障がい福祉サービス事業所で導入されている介護記録・請求ソフト「ケアカルテ」と連携しています。これによりハナストを使って声で記録をしたあとは、簡単にケアカルテにデータ連携でき、介護記録・情報共有・保険請求までを一気通貫で行えます。
※CareWiz及びハナストはエクサウィザーズの登録商標です。
【CAREKARTE(ケアカルテ)概要】
「ケアカルテ」は様々なICT機器とつながり、現場の記録やプラン・請求まで介護事業所の運営をトータルにサポートする介護記録ソフトです。モバイルでの直感的な操作による簡単記録入力、豊富に用意された帳票や一覧・グラフは、施設オリジナルのものを自由にカスタマイズし組み込むことも可能です。また、様々なICT機器と連携することで、各機器で取得したデータを「ケアカルテ」上のケース記録として一元管理。蓄積されたデータは「介護ビッグデータ」として、科学的に裏付けられた介護の実現につながっていきます。
さらなる効率化を目指して、株式会社エクサウィザーズが提供する「CareWiz ハナスト」のAIを活用した音声入力と連携し、「介助中の両手がふさがる場面でのリアルタイム入力」が可能です。
「ケアカルテ」は30年以上介護の現場で使われてきたノウハウを活かして、介護に関わる様々な「人」を支えていくシステムとして進化し続けていきます。
【株式会社エクサウィザーズ 会社概要】
会社名 :株式会社エクサウィザーズ
所在地 :東京都港区東新橋1丁目9−2 汐留住友ビル 21階
設立 :2016年2月
代表者 :代表取締役社長 石山 洸
事業内容:AIを利活用したサービス開発による産業革新と社会課題の解決
URL :https://exawizards.com/
【株式会社ケアコネクトジャパン 会社概要】
会社名 :株式会社ケアコネクトジャパン
所在地 :〒422-8067 静岡県静岡市駿河区18番1号 サウスポット静岡2階
設立 :1989年8月 ※2020年7月に富士データシステムから社名変更
代表者 :代表取締役社長 齋藤 芳久
事業内容:介護・福祉・医療・保育事業向けソフトウェアの開発および販売
社会福祉・医療・介護に関する調査、およびコンサルタント
URL :https://www.carekarte.jp/
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