使用言語・文字別に見る訪日外国人客数および 台湾における日本の47都道府県に関する年間検索トレンド
グローバルマーケティング事業(※)を展開しているアウンコンサルティング株式会社(東証スタンダード市場:2459、本社:東京都千代田区、代表取締役CEO:信太明、以下「アウンコンサルティング」)はこの度、2024年7月の使用言語別・文字別の訪日外国人客数および、台湾における日本の47都道府県に関する年間の検索トレンドについて調査を実施しましたので、その結果をお知らせいたします。
(※)海外SEO (検索エンジン最適化)、および海外広告 (サービス概要: https://www.auncon.co.jp/service/)
■ 調査結果のサマリー
・ 2024年7月の訪日外国人旅行者数は約329万人でコロナ禍前の2019年同月比10.1%増。
・ 使用言語別訪日外国人客数(※)は、北京語(中国)77万人、ハングル(韓国)75万人、中国語(台湾)57万人
・ 使用文字別訪日外国人客数(※)は、繁体字(台湾・香港)85万人、簡体字(中国)77万人、ハングル(韓国)75万人
・ 台湾での北海道人気は継続しており「北海道旅行」の検索数が圧倒的に多い結果となった。
※日本政府観光局(JNTO) 日本の観光統計データを参考にアウンコンサルティングで、訪日外国人が使用している言語別・文字別に訪日客数を集計
■ 2024年7月のインバウンド市場
日本政府観光局(JNTO)によると、2024年7月の訪日外国人客(以下、訪日外客)数は約329万人で、コロナ禍前の2019年同月比では10.1%増となりました。東アジアや欧州など学校休暇により訪日需要の高まりがみられた市場が前月から大きく拡大し、2ヶ月連続で単月として過去最高を記録しました。また、2024年1月から7月までの累計は約2,106万人となり、過去最速で2,000万人を突破しました。
国・地域別では、1位中国77万人(2019年同月比▲26.1%、2023年同月比+147.8%)、2位韓国75万人(2019年同月比+34.9%、2023年同月比+20.9%)、3位台湾57万人(2019年同月比+24.5%、2023年同月比+25.4%)となりました。中国が1位となるのは2022年10月の水際措置の緩和以降で初となり、地方路線を含む増便等の影響もあり、中国からの観光客も回復傾向にあります。
■【言語別・文字別】訪日外国人客数
2024年7月に日本を訪れた訪日外客数を使用言語別にみると、北京語(中国)を使用する旅行者が最も多く、77万人が訪日しました。次いで、韓国語75万人、中国語(台湾)57万人、英語46万人となりました。また、使用文字別にみると、繁体字(台湾・香港)85万人が最も多く、次いで、簡体字(中国)77万人、ハングル(韓国)75万人、英語46万人となりました。
近隣国・地域からの訪日旅行者は気軽に日本を訪れることができる反面、滞在日数が短く、日本旅行中に消費する額も少なくなる傾向があります。一度日本を訪れた繁体字やハングルを使用する旅行者をリピーターとして再訪を促進していくためには、これらの言語に特化した観光案内サービスやパンフレットの提供、観光アプリやウェブサイトの充実により訪日旅行者の満足度を向上させることで、再訪の意欲を高めていくことが必要不可欠です。
■ 台湾における「日本の47都道府県」検索数ランキング
2019年に台湾からの訪日旅行者は489万人を突破しました。新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、一時は5,000人まで減少していましたが、2023年にはコロナ禍前の約8割まで回復し、2024年7月には単月として過去最高を記録しました。
2023年8月~2024年7月に、台湾から「日本の都道府県+旅行」の検索数が最も多かったのは北海道、次いで沖縄となりました。
コロナ禍前から台湾での北海道人気は継続しており「北海道旅行」の検索数が他に比べて圧倒的に多い結果となりました。特に10月の検索数が多く、冬のシーズン到来に向けて、北海道に関する情報収集を行っていることが推測されます。1年中温暖な気候で冬らしい冬を感じられない台湾人にとって、北海道の雪景色やスキーなどのアクティビティ、自然豊かな大地でとれる食材、旭山動物園などの観光地が人気の理由にあげられます。コロナ禍前の2019年5月に当社が実施した【世界13カ国の親日度調査 vol.2】において、「今後行きたい観光地はどこですか?」の問に対して、台湾の1位は「北海道」となりました。コロナ禍前から台湾での北海道人気が継続していることが分かります。
沖縄においては、台湾から隣接し、1時間30分程度のフライトで手軽に日本とリゾートを楽しめるため、安定した人気があります。台北桃園~那覇間の増便や、クルーズ船の寄港回数も増え、空路及び海路の便が良くなったことが人気の要因であると考えられます。また、台湾の東海岸にある台東は、海や山に囲まれた自然豊かな観光スポットとして有名ですが、台北や高雄からのアクセスは不便であり、人気であることから電車や飛行機のチケットを購入するのが困難なため、台東と同じような環境でアクセスがしやすく、ダイビングやマリンスポーツといったアクティビティから、美ら海水族館のような観光地を楽しめることが人気の要因であると考えられます。
アウンコンサルティングのウェブサイトでは、本調査に関するさらに詳しいデータを掲載しています。
■ 本調査について
【調査主旨】
・使用言語・文字別に見る訪日外国人客数
・台湾における日本の47都道府県に関する年間の検索トレンド
【調査要綱】
・調査日:2024年8月21日
・調査対象時期:2023年8月~2024年7月
・参照データ:
日本政府観光局(JNTO)日本の観光統計データ(https://statistics.jnto.go.jp/)
日本政府観光局(JNTO)訪日外客数・出国日本人数データ(https://www.jnto.go.jp/jpn/statistics/visitor_trends/)
プレスリリース本文に出てくる各社サービス名称は、各社の登録商標または商標です。
本プレスリリースをご掲載される場合、『アウンコンサルティング調べ』とご記載の上、当社までご連絡をお願いいたします。
このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります
メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。
すべての画像