Cloudflare、「エージェンティックインターネット」の発展に向けた新たな取り組みを発表

新たな分類体系、強化された分析機能、業界の定義を革新するパートナーシップによってコンテンツのオーナーとAI企業の橋渡しを実現

Cloudflare

(2026年 7月 1日 太平洋標準時6:00本国発表)

誰もが接続しやすいコネクティビティクラウドのリーディングカンパニーであるCloudflare(クラウドフレア)は、本日、「エージェンティックインターネット」の発展に向けた新たな取り組みを発表しました。その中心となるのが、WebサイトのオーナーとAI企業の橋渡しをするための新たな分類体系、強化された分析機能、業界の定義を革新するパートナーシップです。これらを通して、Webサイトがより発見されやすくなるようにオーナーやAI企業をサポートするとともに、効率性と収益性を最適化します。こうした新しい基盤を構築することで、Cloudflareは、WebサイトのオーナーやAI企業、そして社会全体に利益をもたらす、健全で調和がとれた「エージェンティックエコノミー」の構築に貢献します。 

インターネットトラフィックの性質は根本的に変化しました。現在、すべてのWebリクエストの半数以上は自動化されたエージェントとボットによるものです。AIは、情報へのアクセスとオンライン上での商取引の新たなインターフェースになりつつあり、コンテンツの発見に関するルールも変わりはじめています。ほとんどのWebサイトのオーナーは、自身のコンテンツをAIシステムに取り入れてもらうことを期待しています。しかし、広告やサブスクリプションを収益源にしている企業にとっては、自社のコンテンツがAIシステムの学習に無料で利用されることは脅威以外の何物でもありません。

Cloudflareは、AIにコンテンツを提供したい場合は、そのプロセスを可能な限り簡単かつ効率的にすべきだと考えています。一方で、それを望まない場合は、AIのアクセスを制限するツールを提供したいと考えています。そこで、新たなデフォルト分類のテストを実施し、より深いインサイトを提供し、AI検索の高速化を図り、クリエイターのコンテンツがAIの回答生成に利用される場合は、クリエイターが確実に報酬を得られる仕組みを整えようとしています。目指しているのは、公平な競争環境です。Webクローリング効率を最適化すると同時に知的財産を保護し、クリエイターとAIの双方が共栄できる「エージェンティックエコノミー」を実現します。

Cloudflareの共同創設者兼最高経営責任者(CEO)であるマシュー・プリンス(Matthew Prince)は、「Cloudflareは昨年、Webサイトのオーナーたちに対して、どのボットがコンテンツにアクセスしているかを把握するための透明性と、それを制御できる機能を提供しました。そして、それがエコシステムに良い影響をもたらしたことをたいへん嬉しく思っています。インターネットトラフィックの大半を人間以外が生み出すようになった今、持続可能なエコシステムを構築するためには、さらに踏み込んだ迅速な行動を選ぶ必要があります。Cloudflareの新しいツールとパートナーシップは、Webサイトのオーナーたちに可視性の向上とさらなるビジネスチャンスを与え、意図が明確かつ透明性の高いボットを運用するAI企業にもメリットをもたらします。今回、Cloudflareが提案するデフォルト設定の変更が、無尽蔵な複合型クローラーの抑制とその用途の明確化につながることを期待しています」と述べています。

無料でコンテンツを利用する用途複合型クローラーに引導を渡す日

AI企業やWebサイトのオーナーとの対話を通して明らかになったことがひとつあります。それは、ほとんどのWebサイトが、AIに発見してもらいたいと思っているということです。しかし、広告やサブスクリプションによって収益を得ているサイトの場合、AIに発見される可能性を高めることが知的財産の無料提供になるのは避けたい事態です。透明性が高いAI企業は現在、ボットの意図を検索用、エージェント利用、学習用という形で明確に区分することでそのニーズに対応しています。一方で、用途複合型のボットも存在し、それらは複数の意図を混在させたままクローリングを行っています。こうしたボットの存在が、サイトオーナーに対しても、透明性の高いAI企業に対しても、非常に迷惑になっています。コンテンツオーナーは、エージェンティックAI時代において誰かに発見してもらえる可能性を少しでも高めるためには、最も価値のあるコンテンツを無料でクローラーに提供しなければならないといった二律背反に悩まされています。

Cloudflareは、今後2か月間にわたってエコシステムと連携し、フィードバックを分析、テストを実施することで、2026年9月15日を期限に新たなデフォルト設定と分類を最終決定します。

新規のCloudflareユーザーおよび既存ユーザーの新規サイトでは、2026年9月15日から「広告を掲載しているページに関しては、検索は許可するが、学習とエージェント利用をブロックする」設定がデフォルトになります。用途複合型クローラーは、Webサイトのオーナーに対して検索用、エージェント利用、学習用のクローリング可否の選択権を提示しない場合、広告を掲載しているすべてのページでブロックされます。これらの設定はダッシュボードでいつでも変更可能です。 

現在、無料プランを使用しており、2026年9月15日までにダッシュボードで設定を変更しなかったユーザーに対しても、2026年9月15日に同様の変更が適用されます。これらの変更の目的は、エージェンティックAI時代における発見可能性を公平かつ透明な方法で再定義しようとしているAI企業と従来型の検索エンジンが、公平に競争できる環境を整えることです。

可視性を高め、コンテンツの収益化を促進する強化された分析機能

Cloudflareは、新たに「Attribution Business Insights」ダッシュボードを導入します。このダッシュボードによって、セキュリティやITチームに限定されず、ステークホルダーの誰しもが自社のコンテンツをAIボットがどのように消費しているかを明確に把握し、それぞれのAI企業が実際にどれだけの人間によるトラフィックを生み出しているかを追跡することが可能になります。結果として、多くのコンテンツ所有者が長年にわたり情報不足のまま交渉を余儀なくされてきた原因のデータ格差が解消されます。

しかし、AIがどのようにコンテンツを消費しているかを把握することは、あくまで第一歩に過ぎません。コンテンツの発見の場が検索エンジンからAIによる回答エンジンへと移行するのに伴い、「アンサーエンジン最適化(AEO)」という新たな手法が誕生しています。AEOとは、誰がクローリングしているかだけでなく、AIが生成する回答の中で自身のコンテンツがどのように、どのくらいの頻度で、どの程度目立つ形で引用されているかをあらゆるAIモデルで把握する方法です。Cloudflareは、検索時代においてWeb分析が必要不可欠なインフラストラクチャになったように、AI時代における決定的な計測と最適化のレイヤーを提供することを目指します。

よりスマートな検索と公正な報酬

Cloudflareは、クリエイターとAI企業の双方をサポートするふたつの取り組みを進めています。それが、AI検索の効率化と、クリエイターの作品が使用された際の報酬の自動支払いです。現在、AIモデルや検索エンジンは、ユーザーのクエリに答えるために、鮮度の高いデータを求めて、更新されていないWebページを何百万回もクローリングしています。Cloudflareのデータによると、AIクローラーによるクロールトラフィックの50%以上が、更新されていないページの再取得に費やされています。その結果、帯域幅や計算リソースの浪費が引き起こされているにも関わらず、それに見合うほどの優れた回答が得られるわけでもありません。Cloudflareの機能では、Webページの更新有無や、実際に何が変更されたかを把握することが可能です。そのため、ページを再取得する価値の有無をシグナルで知らせることができ、結果として不要なクローリングを減らし、回答精度を向上させることができます。Cloudflareは、主要なAI企業と協力してこれらのシグナルをテストし、情報の鮮度がどれだけ向上できるか、無駄なクローリングがどれだけ削減できるかを測定しており、2026年後半には一般提供を開始する計画です。

Cloudflareは、2025年のコンテンツ独立記念の宣言日に「Pay Per Crawl」すなわちクローリングごとに課金するシステムの最初のバージョンを発表し、AI企業によるコンテンツのクローリングに対してコンテンツのオーナーが料金を請求できる仕組みを提供しました。本日、「Pay Per Crawl」は「Pay Per Use」に進化します。オーナーは、コンテンツが単に取得されたときだけではなく、実際にそれが価値を生み出したときに報酬を受け取れるようになります。CloudflareはCeramic.aiやYou.comなどのトップパートナーと協力して、この原則の市場化に取り組んでいます。Ceramic.aiの場合、オプトインしたオーナーはコンテンツがCeramicのAI検索結果に表示されるたびに報酬を得られ、クエリ、引用、検索順位も提供されます。他のAI企業がそれぞれの業態に合ったモデルを持ち込む可能性もあります。例えば、You.comが、各エージェントが必要とする特定のプレミアムコンテンツに対して都度オンデマンドで料金を支払う仕組みを採用しており、Cloudflareはこの基盤となる共通レイヤーを提供しています。

 

「コンテンツ独立記念」の1年とこれまでにリリースされた機能

2025年の「コンテンツ独立記念日」は、基本的に「防御」がテーマでした。つまり、クリエイターがデータの主導権を取り戻すためのツールを提供することに重点が置かれていました。Cloudflareは、過去12か月間、単なる保護から積極的なサポートへと移行するために必要なインフラストラクチャの構築を精力的に進めてきました。本日の発表は、その基盤構築の集大成であり、持続可能なエコシステムを支える3つの柱、すなわち、「制御」、「透明性」、「収益化」を実現するものです。Cloudflareは昨年、許可ベースのAIクローリングモデルである「AI Crawl Control」を発表しました。この保護を民主化するために、beehiivなどのプラットフォームと提携し、独立系クリエイターから大手メディアに至るまで、あらゆるユーザーが特定のAIモデルを簡単に追跡、ブロック、または利用許可を設定できる詳細なダッシュボードを提供しました。また、エージェントとのインタラクションを根本から保護するために、「Web Bot Auth」も主導しました。これは、AIボットや自律型ショッピングエージェントがクリエイターや加盟店に対して自らのアイデンティティと正当性を証明するためのオープンフレームワークです。Cloudflareは、主要な決済サービスプロバイダーとも連携して、新興のエージェンティックコマースエコノミーの基盤となる決済インフラを整備しました。「Web Bot Auth」に基づいて構築することで、AIショッピングエージェントが生の認証情報をさらすことなく世界中の数百万の加盟店と安全に取引できるようサポートしています。これらの取り組みは最終的に、持続可能なエージェンティックエコノミーの基盤整備に貢献し、次世代のインターネットが透明性、発見可能性、公正な報酬を基本原則として構築されることを保証します。

Cloudflareのビジョンの詳細は、以下のリソースをご覧ください。

Content Independence Day, one year on: building the business model for the agentic Internet

https://blog.cloudflare.com/agentic-internet-bot-report/

Your site, your rules: new AI traffic options for all customers

https://blog.cloudflare.com/content-independence-day-ai-options/

Unmasking the crawls with Attribution Business Insights

https://blog.cloudflare.com/attribution-business-insights/

Making AI search smarter

https://blog.cloudflare.com/making-ai-search-smarter

Cloudflare(クラウドフレア)について

Cloudflare, Inc.(NYSE:NET / https://www.cloudflare.com/ja-jp/ )は、より良いインターネットの構築の支援を使命に掲げる、誰もが接続しやすいコネクティビティクラウドのリーディングカンパニーです。Cloudflareのコネクティビティクラウドは、世界中のあらゆる組織や個人、アプリケーション、ネットワークを高速かつ安全にするとともに、複雑性やコストの削減を実現する、フル機能かつ統一された業界最先端のクラウドネイティブ製品と開発者ツールプラットフォームを提供しています。

世界最大規模かつ最も相互接続されているネットワークのひとつであるCloudflareは、日々何十億もの脅威をオンラインでブロックしており、大企業からスタートアップ、中小企業、非営利団体、人道支援団体、政府機関まで、世界中の何百万もの組織から信頼されています。

Cloudflareのコネクティビティクラウドの詳細については https://www.cloudflare.com/ja-jp/connectivity-cloud/ 、インターネットの最新トレンドとインサイトについては https://radar.cloudflare.com をご覧ください。

Follow us: Blog | X | LinkedIn | Facebook | Instagram

将来予想に関する記述

本プレスリリースには、将来予想に関する記述(1933年米国証券法第27A条および1934年米国証券取引所法第21E条(いずれもその後の改正を含む)に該当)があり、それらには重大なリスクおよび不確定要因が含まれています。将来予想に関する記述は、「場合があります」、「つもりです、するでしょう」、「はずです」、「見込まれます」、「可能性を探ります」、「計画です」、「予想します」、「かもしれません」、「意図しています」、「目標とします」、「見積ります」、「検討します」、「考えます」、「推測します」、「予測します」、「潜在的」、「引き続き」、ないしはそれらの否定表現、あるいはCloudflareの予想、戦略、計画、または意図に関わるその他同様の用語もしくは表現によって識別可能な場合があります。ただし、すべての将来予想に関する記述にこうした識別の語句が含まれているわけではありません。本プレスリリースで明示または黙示された将来予想に関する記述には、Bot Defaults、Attribution Business Insightsダッシュボード、Pay Per Use、およびCloudflareのその他の製品・テクノロジーの機能と有効性、Bot Defaults、Attribution Business Insightsダッシュボード、Pay Per Use、およびCloudflareのその他の製品・テクノロジーを利用することや、Ceramic.aiおよびYou.comの製品とCloudflareのその他の製品・テクノロジーを統合することによってCloudflareのお客様が得る利益、Cloudflareの製品とCeramic.aiおよびYou.comの製品を統合することでCloudflareが得る新規顧客獲得機会と既存顧客への販売拡大機会、Bot Defaults、Attribution Business Insightsダッシュボード、Pay Per Use、またはその関連機能がCloudflareのすべての既存顧客および潜在顧客に一般公開される時期、Bot Defaults、Attribution Business Insightsダッシュボード、Pay Per Use、またはその関連機能が開発され、Cloudflareのすべての既存顧客および潜在顧客にベータ版公開または一般公開される時期、Cloudflareの技術開発、今後の事業展開、成長、イニシアティブまたは戦略、CloudflareのCEOその他のコメントに関する記述が含まれますが、これらに限定はされません。Cloudflareが2026年5月8日に米国証券取引委員会(SEC)に提出したCloudflare四半期報告書(フォーム10-Q)やCloudflareがSECに随時提出するその他の文書で詳説するリスク(これらに限定はされません)をはじめ、さまざまな要因によって、上記の将来予想に関する記述で明示または黙示した結果と実際の結果との間に重大な相違が生じる可能性があります。

本プレスリリースに含まれる将来予想に関する記述は、あくまで記述当日現在の事象についてのみ言及しています。Cloudflareは、法律で義務付けられた場合を除き、本プレスリリースの日付以降の事象や状況を反映するために、あるいは新しい情報や予期しない事象の発生を反映するために、将来予想に関する記述を更新する義務を負いません。Cloudflareが将来予想に関する記述で開示した計画、意図、予想は実際に実行・達成されない場合があるため、Cloudflareの将来予想に関する記述に過剰に依存すべきではありません。

© 2026 Cloudflare, Inc. All rights reserved. Cloudflare、Cloudflareのロゴ、およびその他のCloudflareのマークは、米国およびその他の法域におけるCloudflare, Inc. の商標や登録商標です。本書に記載されているその他の商標および名称は、各所有者の商標である可能性があります。

このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります

メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。

すべての画像


会社概要

URL
https://www.cloudflare.com/ja-jp/
業種
情報通信
本社所在地
東京都中央区京橋2-2-1 京橋エドグラン26階 エグゼクティブセンター (TEC)
電話番号
-
代表者名
松本 紗代子
上場
海外市場
資本金
-
設立
2020年05月