国連開発計画とシティ・ファウンデーション社会変革を目指す若者向け起業支援活動「Youth Co:Lab Japan 2024」を開催
国連開発計画(UNDP)とシティ・ファウンデーションは、持続可能な開発目標(SDGs)達成を目標とし、若者による社会革新や起業を支援する活動「Youth Co:Lab(ユース・コーラボ)」を6年連続で開催しました。
今年のユース・コーラボ Japan のテーマは「若者の力と共創が広げるイノベーション」です。多様なアクターを巻き込み、「共創」を通じてイノベーションを生み出す重要性と、そのリーダーとして若者が果たす役割に焦点を当てました。共創を軸に、エコシステムの拡充と、日本の次世代社会起業家の育成を目指し、アントレプレナーシップの促進に取り組んでいきます。ユース・コーラボは、2017年より、アジア・太平洋地域で、若者による社会革新がSDGs達成の鍵であると考え、政府や市民社会、民間セクターを含む起業家エコシステムの強化に取り組み、若者が社会課題に挑む革新的なビジネスを支援しています。
10月には、「Youth Co:Lab 日本ダイアローグ2024 in 仙台~みちのく アントレプレナーシップの可能性!~」 を仙台市および、東北地域の大学が連携して実施するスタートアップ支援プラットフォーム Michinoku Academia Startup Platform(MASP)と共催しました。パネルトークでは、社会課題解決とビジネス両立の難しさについての実体験が共有されつつ、株式会社キューテスト 代表取締役の中原絵梨香さんは「誠実さ」について、そして福島大学地域未来デザインセンターの江尻綾美先生からは「仲間・サポーターづくり」の大切さが強調されました。ユニコーン 企業 Spiber株式会社代表執行役であり、文部科学省 アントレプレナーシップ推進大使の関山和秀さんと、ソーシャル・イノベーション・チャレンジ日本大会2019 受賞者 ・東北大学大学院修士課程の安藤日向さんからは、事業に対する「信念」や「わくわく」というキーワードが上がりました。東北の社会起業エコシステムのリアルと可能性もアピールされ、 これからへの期待が高まりました。
12月5日には、SDGs起業家コンテスト「ソーシャル・イノベーション・チャレンジ日本大会2024~デモデイ~」を開催しました。1次・2次審査を通過した7組の受賞者が、約140名の視聴者とアドバイザーに向けて、SDGs達成に貢献する事業アイディアを披露しました。今年の受賞者は下のとおりです。
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最優秀賞:「新興国の与信革命」( HAKKI AFRICA 小林嶺司氏)
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スケーラビリティ(汎用性)賞および観客賞:「すべての人に水の持続性を」(AQVANA )
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ユース・イノベーター賞 および CVC賞: 「ゾウと人間の軋轢を解消する養蜂事業」( Wildlife Ventures Ltd. 米田耕太郎氏)
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CVC賞:「次世代型EdTech:子どもの多様な価値観を育むオンライン対話型サービスYOMY! 」(YOMY! 安田莉子氏)
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UNHCR賞:「揺らぐ世界に希望を照らす、難⺠のレジリエンス×クリエイティブ」 (Refeart Inc. 島倉愛理氏)※難民問題の解決を目的とした事業
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アマゾン・ウェブサービス(AWS) 女性IT社会起業家賞:「新興国の女性・若者への IT 人材育成 “IMANI Hacking”」(株式会社 Darajapan 角田弥央氏)
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AWS女性IT社会起業家賞:「子どものコミュニケーション支援システム「キミノミカタ」」(株式会社Guardian プーザー・ケイトリン・エリン氏)
※ AWS賞:IT技術を活用し、社会課題を解決するビジネスモデルを有する女性主体の社会的ビジネス
今年のテーマにちなみ、本コンテストも東京大学と共催、文部科学省からの後援に加え、CVC財団・CVCキャピタルパートナーズ、国連難民高等弁務官(UNHCR)駐日事務所 、アマゾン ウェブ サービス(AWS)、ICMG 、NPO法人ETIC. のご協力を得て「共創の機会」を広げました。協力団体の皆さまからのご支援により、今年は最優秀賞や観客賞、イノベーションをおこす視点を重視する「ユース・イノベーター」賞に加え、CVC賞、UNHCR賞、AWS賞などが7組に授与されました。
「新興国の与信革命」 の事業で最優秀賞に選ばれたHAKKI AFRICAの小林嶺司氏は、今回の受賞に際して「この度はYouth Co:Lab 最優秀賞という名誉ある賞を頂く事ができ、大変光栄です。ケニアに6年間住みながら現地スタッフと共に事業を組み立てて参りましたが、地道に顧客と向き合い課題解決に寄り添い続けた日々は無駄では無かったと感じております。我々が今回そう認めて頂けたように、これからもアフリカにて『誠実な努力が公平に報われる世界』の実現に少しでも貢献できるよう、今日からも現地の課題に真摯に取り組み続けて参ります。 」とその決意を語りました。
受賞者は、Citiを含め協力団体からのメンタリングや資金援助に加え、日本を含めアジア太平洋地域の20か国と地域から集まるユース・コーラボの選抜チームとともに、2025年2月から始まる オンライン・アクセラレーター・プログラム「スプリングボード・プログラム」(研修)に参加することができます。
12月16日、UNDPアヒム・シュタイナー総裁の訪日を機に開催した「若者 X(カケる) 未来 ~SDGs達成のための世代間コラボレーション」では、 Youth Co:Lab の取り組みが取り上げられ、ソーシャル・イノベーション・チャレンジ日本大会2021年の最優秀賞受賞の 株式会社 Liquitous 代表取締役 CEO 栗本 拓幸氏が事業紹介と若手社会起業家への支援について登壇しました。
シュタイナー総裁は、共催のシティ・ファウンデーションへのお礼を述べるとともに「Youth Co:Lab は、日本の社会と経済の活性化を担う現在と未来のイノベーターを育成すると同時に、社会起業家のグローバルネットワーク構築につながるプログラムである。今後も シティグループとともに、 Youth Co:Lab の取り組みをさらに拡大させていきたい」と述べました。
Youth Co:Lab の日本の活動については、こちらをご覧ください。
Youth Co:Lab(ユース・コーラボ)について
国連開発計画とシティ・ファウンデーションの共催で、起業家エコシステムの強化を目的に、2017年にアジア太平洋地域で発足しました。若者がリーダーシップを発揮し、社会革新を起こし、起業家精神を持つことによりSDGs(持続可能な開発目標)実行の加速を目指す、若者向けのエンパワーメントプログラムを展開します。産学官民と若い世代を繋いで対話を促すほか、SDGsの達成を目指す社会起業家コンテストを開催、入賞者にメンター制度などの独自のネットワークを活用したスプリングボード・プログラム(アクセラレーター・プログラム)を提供し、起業家エコシステム内の協力団体と連携しながら若者の21世紀を生きるスキル開発に取り組んでいます。
日本におけるユース・コーラボの詳細は、国連開発計画(UNDP)のウェブサイトおよびソーシャルメディアにて随時発信しています。https://bit.ly/YCL_TRO | Facebook & X & Instagram: @UndpTokyo
国連開発計画(UNDP)について
UNDPは貧困や格差、気候変動といった不公正に終止符を打つためにたたかう国連の主要機関です。170か国において、人間と地球のために総合的かつ恒久的な解決策を構築すべく、様々な専門家や連携機関からなる幅広いネットワークを通じ支援を行っています。
https://www.undp.org/japan | Facebook & X: @UndpTokyo
シティについて
シティは、国際取引を必要とするお客様のための卓越した金融パートナー、ウェルス・マネジメント分野のグローバルリーダーであり、米国市場で高く評価されているパーソナル・バンキング事業を展開している金融機関です。世界約180の国と地域において、個人、法人、政府機関などのお客様に、幅広い金融商品とサービスを提供しています。
www.citigroup.com | X: @Citi | LinkedIn: www.linkedin.com/company/citi | YouTube: www.youtube.com/citi | Facebook: www.facebook.com/citi
シティ・ファウンデーションについて
シティ・ファウンデーションは、経済的困難に直面する世界中の人々の生活の質の向上をミッションとした、シティグループの慈善基金です。ファイナンシャル・インクルージョン、若い世代の雇用、健全で活力に富む社会の実現などの取り組みに投資しています。シティグループの持つノウハウや社員のボランティア参加をフルに生かした活動を進めています。詳しくは www.citifoundation.com をご覧ください。
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