1,000万人の来場者を迎える横浜グリーンエクスポで、酷暑時代の「水分補給システム」を社会実装へ ~「リフィル・サーキュラープロジェクト」始動 ~
GREEN×EXPO協会(正式名称:公益社団法人2027年国際園芸博覧会協会、会長: 筒井義信、所在地:横浜市中区)は、2027年3月19日から横浜・旧上瀬谷通信施設で開催する横浜グリーンエクスポにおいて、環境負荷低減と来場者の健康・利便性向上、リフィル文化の普及を両立する産学官民連携の取組として、「リフィル・サーキュラープロジェクト」を横浜市と共に始動します。
本プロジェクトでは、暑さ指数WBGTを活用した暑熱対策と水道インフラ、マイボトル利用、飲食店での飲料提供、粉末・スティック飲料、暑熱対策製品、デジタル案内を連携し、環境負荷低減と来場者の健康・利便性向上、リフィル文化の普及を両立する、産学官民連携による「横浜モデル」の構築を目指します。

横浜グリーンエクスポは、テーマ「幸せを創る明日の風景」のもと、自然、生活、社会のあり方を次世代へ提案する国際園芸博覧会です。本プロジェクトでは、ペットボトルや使い捨てプラスチック容器の使用を抑制するだけでなく、来場者一人ひとりがマイボトルに水をくみ、飲み、持ち歩く行動である「リフィル文化」の定着を図ります。
■「リフィル・サーキュラープロジェクト」のポイント
1. 酷暑時代の大規模イベント運営に向けた「科学的暑熱対策」
日本ヒートアイランド学会及び国立環境研究所気候変動適応センターとの連携により、会場内の暑熱環境を把握し、暑さ指数WBGTを踏まえた給水案内、スタッフ対応を連動させる仕組みの構築を検討するとともに、その成果を普及・展開します。
横浜グリーンエクスポでは、屋外空間を多く含む会場特性を踏まえ、来場者のみならず、運営スタッフ、ボランティア、関係者の安全確保も重要な課題となります。本プロジェクトでは、会場運営における暑熱対策を、経験則だけに頼らず、データに基づいて判断・実行する体制づくりを進めます。
2. 「削減」ではなく「参加」と「貢献」を可視化する「リフィル文化の提案」
本プロジェクトでは、来場者の行動を制限するのではなく、マイボトルを持参し、会場で給水し、必要に応じて粉末・スティック飲料等を活用する行動を、前向きな参加として促進します。
そのため、従来の「削減量」だけに着目するのではなく、マイボトル利用、CO2排出回避への貢献などを可視化する新たなKPIを設定し、来場者・企業・行政がともに参加できる共創型の環境アクションとして展開します。
3. 飲料・容器・水道・暑熱対策が共存する「オール・インダストリー・モデル」
水道インフラ、マイボトル、飲食店などでの飲料提供、粉末・スティック飲料、暑熱対策製品、デジタル案内を組み合わせることで、飲料・容器・水道・環境・健康の各分野が共存する新しい大規模イベント運営モデルを目指します。
飲料を「運ぶ」だけでなく、会場で「くむ」「補給する」体験へと広げることで、物流負荷の低減、来場者の健康行動の促進、横浜の水資源の価値発信を一体的に進めます。
■「リフィル・サーキュラープロジェクト」の全体像
<Safety:暑熱対策・健康支援>
・日本ヒートアイランド学会:微気象分析により暑さ指数WBGTを指標とした暑熱環境評価を実施し、暑熱対策に関する学術的知見を提供
・味の素AGF株式会社:マイボトル向けスティック飲料等を活用した、日常的な水分・ミネラル補給の促進
・国立環境研究所気候変動適応センター:暑さ指数WBGT計測器の提供、暑熱対策に関る学術的知見の提供及び成果のA-PLATを通じた発信
<Environment:水資源の活用・リフィル文化>
・株式会社OSGコーポレーション、ウォータースタンド株式会社、水道関連事業者:会場内外における給水スポットの整備・運用協力
・横浜市・水道関連事業者:横浜の水を活用したリフィル体験の提供、水インフラの価値発信、マイボトル利用の加速
<Carbon Neutral / Circular:脱炭素・循環型運営>
・象印マホービン株式会社:スタッフ、ボランティアへの、エネルギーを使わずに保冷できるステンレスボトル提供及びマイボトルの快適な利用環境をサポート
・マイボトル利用、粉末・スティック飲料、会場給水の組み合わせにより、飲料物流や容器使用に伴う環境負荷の低減
・給水回数やマイボトル利用状況などを可視化し、来場者の行動変容を促す仕組みを構築
デジタルサイネージ等を通じ、給水場所、暑熱情報、リフィル行動の効果を分かりやすく発信
■新たに設定するKPIの方向性
本プロジェクトでは、給水スポットの利用回数、マイボトル持参率、給水量、CO2回避貢献量等をKPIとして設定し、来場者の水分補給行動と環境貢献を可視化します。
併せて、日本ヒートアイランド学会および国立環境研究所気候変動適応センターの知見を踏まえ、暑熱環境や来場者動線に基づく給水スポット配置の有効性を検証し、会期後には「横浜モデル」として成果を取りまとめます。

■今後のロードマップ

■参画パートナー
参画企業
味の素AGF株式会社、象印マホービン株式会社、株式会社OSGコーポレーション、ウォータースタンド株式会社、株式会社クボタ、株式会社栗本鐵工所、コスモ工機株式会社、大成機工株式会社、月島JFEアクアソリューション株式会社・月島ジェイテクノメンテサービス株式会社 共同企業体、株式会社デック、東京ガスエンジニアリングソリューションズ株式会社、メタウォーター株式会社(水道関連事業者のみ五十音順)
学術連携
日本ヒートアイランド学会、国立環境研究所気候変動適応センター
■GREEN×EXPO協会 河村事務総長コメント
気候変動により、屋外イベントにおける暑熱対策は、来場者サービスの一部ではなく、会場運営の基盤そのものになりつつあります。屋外空間がメインとなる横浜グリーンエクスポにおいて、暑熱対策は必要不可欠な取組です。本件取組では、横浜の水、企業の技術、学術的知見、来場者の行動をつなぎ、安心して楽しめる会場づくりと未来につながるリフィル文化の発信を行うことで、横浜グリーンエクスポの更なる価値創出に取り組んでいきます。
【別添資料】
リフィル・サーキュラープロジェクト
参画パートナー代表コメント集
横浜グリーンエクスポ「リフィル・サーキュラープロジェクト」の発足にあたり、各参画団体・企業より寄せられたメッセージです。
味の素AGF株式会社
味の素AGFは、マイボトル向け飲料による日常の水分補給の啓発を通じ、ココロとカラダの健康への貢献に取り組んできました。横浜グリーンエクスポでは、マイボトル向けスティック飲料を通じて、来場者に「マイボトル+水分(・ミネラル)補給」という新しいスタイルを提案してまいります。
マイボトル利用や粉末・スティック飲料の活用は、暑熱対策だけでなく、飲料物流や容器を繰り返し使う事による環境負荷の低減にもつながる可能性があります。本プロジェクトを通じて、水分補給と環境行動が自然に結びつく新たなリフィル文化の普及に貢献してまいります。
象印マホービン株式会社
象印マホービンは、マイボトル文化の普及を通じ、繰り返し使う暮らしの定着に取り組んできました。横浜グリーンエクスポでは、スタッフ、ボランティアの皆さんへステンレスボトルを提供するとともに 、会場内で安心してマイボトルを使い続けられる環境づくりに協力してまいります。
リフィル行動を広げるためには、給水できる場所だけでなく、衛生面や利便性への配慮も重要です。博覧会という多くの方が訪れる場で、快適なマイボトル利用の体験を提供し、使い捨てから繰り返し使う文化への行動変容を後押ししてまいります。
株式会社OSGコーポレーション
OSGコーポレーションは「ステハジ」の考えを通して、各地の大型イベント等で給水スポットを展開し、「使い捨てない選択」を日常に広げる取り組みを進めてきました。横浜グリーンエクスポでは、屋外給水スポットの機器提供・設置等を通じて、来場者や運営スタッフが気軽に給水できる環境づくりに貢献してまいります。
本プロジェクトを通じ、「マイボトル給水習慣」を一過性の体験ではなく、都市やイベントにおける標準的な行動として定着させることを目指します。
ウォータースタンド株式会社
ウォータースタンドは、浄水型ウォーターサーバーの提供を通じて、リフィル文化の基盤づくりに取り組んできました。横浜グリーンエクスポでは、屋内給水スポットの整備・運用協力を通じ、来場者が会場内でいつでも気軽に水を補給できる環境づくりに貢献してまいります。
多くの来場者がリフィル行動を体験することは、閉幕後の行動変容を促す大きなきっかけになります。水を買うだけでなく、くみ、持ち歩き、補給する文化を、博覧会から日常へ広げてまいります。
水道関連事業者8者
株式会社クボタ、株式会社栗本鐵工所、コスモ工機株式会社、大成機工株式会社、月島JFEアクアソリューション株式会社・月島ジェイテクノメンテサービス株式会社 共同企業体、株式会社デック、東京ガスエンジニアリングソリューションズ株式会社、メタウォーター株式会社は、水道インフラに関わる事業者として、日本の水道水という公共財を支える役割を担っています。
横浜グリーンエクスポでは、横浜市水道局と連携し、給水スポットの機器提供・設置等を通じ、「横浜の水」を来場者に届ける取組に協力してまいります。安全で良質な水道水を安定して供給することで、水道インフラの社会的価値を国際的な舞台で発信するとともに、暑熱対策や脱炭素の実現にも貢献してまいります。
日本ヒートアイランド学会
屋外空間における暑熱対策は、個人の体力や注意喚起だけで対応する課題ではなく、科学的なデータに基づき、社会全体で取り組むべき公共課題です。横浜グリーンエクスポは、多くの来場者・スタッフが長時間にわたり屋外空間を利用する可能性がある大規模なフィールドであり、屋外空間の微気象分析に基づいて関係の皆様と共に実践する暑熱対策を検証するうえでも重要な機会となります。
本プロジェクトを通じて得られる暑さ指数WBGT等の科学データに基づく暑熱対策実践に関する運営上の知見を、都市計画、防災、労働安全衛生、イベント運営に活かせる成果として整理し、地球温暖化やヒートアイランドに適応した都市運営モデルの構築に学術的な立場から貢献してまいります。
国立環境研究所気候変動適応センター
夏期の高温が深刻化する中、大規模な国際イベントにおいて来場者やスタッフの安全を守ることは、気候変動適応の観点からも最優先の課題となっています。本プロジェクトは、WBGT(暑さ指数)などの科学的データに基づく暑熱対策とマイボトル利用をはじめとする一人ひとりの環境配慮行動(リフィル文化)を融合させた「適応策」の実装モデルであり、来場者が自ら健康を守りつつ、環境負荷の低減と地域資源の価値に触れるという体験は、閉幕後の日常生活における主体的な行動変容を促す重要な機会となります。
当センターでは、本プロジェクトを通じて得られる知見や多面的なKPIの検証結果が、酷暑時代における国内外の都市や地域のスタンダードな適応策として広く普及・展開していくことを期待し、学術的な立場からその構築と発信を支援してまいります。
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