新選組副長・土方歳三の一生を音声ガイドで追体験

土方歳三資料館、台湾スタートアップ ARTOGO と連携し、日本語・英語・繁体字中国語の3言語対応スマートフォンガイドを導入

Startup Island TAIWAN

資料館展示スペース(写真:土方歳三資料館提供)

新選組副長・土方歳三の子孫が守り続ける私設資料館が、台湾のテクノロジーを活用し、幕末の物語を世界に向けて発信します。

東京都日野市にある土方歳三資料館は、台湾のカルチャーテック・スタートアップARTOGO(藝途科技)と連携し、スマートフォン向け音声ガイドサービス「Gotour」を導入しました。日本語・英語・繁体字中国語の3言語に対応し、国内外の来館者を土方歳三が生まれ育った生家へと案内します。来館者は、館内のQRコードを読み取るだけで、アプリをダウンロードすることなく、無料で所蔵品にまつわる物語を聴くことができます。

今回の取り組みは、日本の歴史が息づく文化施設と、台湾のデジタルキュレーション技術が融合して実現したクロスボーダー連携の実例となりました。土方歳三資料館が一次史料や子孫による解説を提供し、ARTOGOが台湾の60以上の国立・公立級文化施設との協業で培った翻訳・コンテンツ制作および技術のノウハウを生かし、3言語の音声ガイド制作が実現しました。

新選組は、小説やアニメ、ゲームなどを通じて、台湾をはじめ世界各地に数多くのファンを抱えています。今回の導入により、海外から訪れるファンも、言葉の壁を越え、歳三の生家で一つひとつの遺品に込められた物語を母国語で理解できるようになります。

幕末の物語を世界へ:私営資料館が挑むグローバル化

生家の庭と土方歳三資料館外観 (写真:土方歳三資料館提供)

2025年の訪日外国人旅行者数は約4,268万人に達しました。日本全国に約5,700館ある博物館にとって、来館者が理解できる言語で、自館の物語をいかに伝えるかは共通の課題となっています。特に、人員や予算が限られる小規模施設にとって、専用音声ガイド機器の購入や、多言語コンテンツの制作・維持管理は大きな負担です。

土方歳三資料館は、土方家の子孫が自ら運営する私設資料館で、開館日は月に数日間に限られていますが、新選組のファンが国内外から足を運ぶ人気の施設となっています。

 こうした課題を解決するため、土方歳三資料館は台湾のARTOGOと連携しました。土方歳三資料館が所蔵資料や子孫による解説を提供し、ARTOGOが内容の翻訳・編集、3言語の音声ガイド制作、デジタルガイドの構築を担当。資料館は専用機器を購入・管理することなく、充実した多言語ガイドサービスを実現することができました。

Gotourスマートフォンガイド:人員の増員も専用機器の購入も不要。小規模施設でも充実した多言語ガイドを実現

(写真:ARTOGO 提供)

多くの中小規模の博物館・資料館では、多言語ガイドの導入にあたり、人員や予算の制約に加え、専門的な史料を外国語で分かりやすい物語へと再構成するノウハウも課題となっています。

「Gotour」は、こうした導入のハードルを大幅に引き下げます。来館者は自身のスマートフォンでQRコードを読み取るだけでガイドを利用でき、アプリのダウンロードも不要。施設側も人員を増やす必要がなく、専用ガイド機器の購入、貸し出し、充電、清掃といった管理業務も発生しません。

コンテンツ制作では、ARTOGOのチームが所蔵資料や子孫による解説を基に、単なる逐語訳ではなく、各国の来館者が理解し、物語に引き込まれるような内容へと再構成を行います。

例えば、繁体字中国語版では、歳三が詠んだ俳句を日本語の原音で朗読した後、中国語で解説する構成を採用。海外の来館者も、原文の響きやリズムを味わいながら、その意味を理解できるよう工夫しています。

土方歳三資料館の事例は、小規模な博物館であっても、比較的低い導入コストと負担で、充実した多言語ガイドサービスを提供できることを示しています。また、展示品の入れ替えや企画展の開催時期に合わせて、ガイド内容を柔軟に更新することも可能です。

外国人来館者の増加に対応しながら、限られた人員で運営を続ける博物館、美術館、地域の文化施設にとっても、参考となる取り組みと言えるでしょう。

音声ガイドでたどる土方歳三の生涯:多摩の生家から箱館での最期の書簡まで

土方歳三が池田屋事件で使用した鎖帷子(写真:土方歳三資料館提供)

ガイドを起動すると、全10カ所の案内スポットを通じて、多摩の農家に生まれた少年が新選組の副長となるまでの歳三の生涯をたどることができる。

少年時代に相撲の稽古をした大黒柱や、上洛前に自ら編んだ俳句集『豊玉発句集』、京都時代に七、八カ所の刀傷を受けたとされる鉢金など、歳三の人生を物語る品々を紹介。さらに、右後頭部付近に刀や槍が貫通した跡とみられる穴が残る池田屋事件で使用された鎖帷子にも注目する。

ガイドでは、歳三が最期まで身につけていた愛刀「和泉守兼定」も詳しく紹介する。同刀は10月18日まで特別公開されている。

そして、五稜郭開城直前に安富才助が書いた書簡が、歳三の物語を締めくくる。この書簡は、少年兵が決死の思いで届けるため、衣服の襟に縫い込み隠し持って多摩へ届けられたと伝えられている。

土方歳三の生家でしか見ることのできない貴重な遺品の数々。その背景にある物語が、スマートフォンガイドを通じて3言語で語られ、世界各地から訪れる来館者に届けられる。

歳三の戦死を知らせる手紙/安富才助筆(写真:土方歳三資料館提供)

土方歳三資料館|見学案内

住所: 

東京都日野市石田2-1-3

(多摩モノレール「万願寺駅」から徒歩約2分)

入館料: 

800円(小学生以上)

※入館料は現金のみ。

開館日:

10月3日、4日、10日、11日、12日、17日、18日
(※10月17日・18日を含む7日間は、愛刀「和泉守兼定」の特別公開期間)

11月1日、15日、12月6日、20日

開館時間: 

各開館日とも12:00~16:00(※予約不要)

音声ガイド:

館内のQRコードを読み取ることで、ARTOGOのスマートフォン向け音声ガイド「Gotour」を無料で利用可能。日本語・英語・繁体字中国語の3言語に対応。

※館内に無料Wi-Fiはございません。

注意事項:

  • 開館日程は変更される場合があるため、来館前に公式サイトをご確認ください。

  • 館内には階段があり、車椅子での見学には対応していません。

  • 駐車場はございません。

公式サイト:

https://www.hijikata-toshizo.jp

ARTOGOについて|テクノロジーで文化を伝える台湾発のスタートアップ

ARTOGO(藝途科技)は、博物館、美術館、展覧会、文化施設向けに、スマートフォン対応の音声ガイドサービス「Gotour」と、AIガイド「Dainy」を提供する台湾発のカルチャーテック・スタートアップです。

来館者はQRコードを読み取るだけで、多言語の音声・画像・テキストによるガイドを利用できます。

 これまでに台湾の60以上の国立・公立級文化施設と連携し、20件以上の国際特別展に携わりました。2026年には日本市場への本格展開を開始。今回の土方歳三資料館との連携は、ARTOGOが日本市場での事業を拡大するうえで重要な一歩となります。

【本件に関するお問い合わせ先】

Artwaytech Co., Ltd.
広報担当: Walt
Tel:+886 907102686
Email:walt@artogo.co

※ARTOGOは、Startup Island TAIWANが支援する台湾スタートアップです。 Startup Island TAIWANは台湾国家発展委員会の指導の下、官民連携で運営される国家スタートアップブランドです。 

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会社概要

URL
https://startupisland.tw/jp
業種
財団法人・社団法人・宗教法人
本社所在地
東京都港区浜松町2-1-17 松永ビル 9階
電話番号
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代表者名
Amanda Liu
上場
未上場
資本金
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設立
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