㈱インボイス、約400人の経理担当者に調査した請求書処理業務の実態についての調査レポートを発表

請求書仕訳業務の最新動向と課題　-約400人への調査で見えた経理現場の今-

株式会社インボイス

2025年6月9日 11時30分

　通信費や水道光熱費などの一括請求サービス「Gi通信」「OneVoice公共」を提供する、株式会社インボイス（代表取締役：加茂正巳本社：東京都千代田区）は、企業に所属する経理業務担当者に対して、請求書仕訳業務の状況についての調査を行い、会計処理や入力作業に関する現状と課題を明らかにしたレポート、「請求書仕訳業務の最新動向と課題　-約400人への調査で見えた経理現場の今-」を発表しました。

▼資料の閲覧はこちら

https://media.invoice.ne.jp/dl/survey/Latest-Trends-and-Challenges-in-Invoice-Journalizing-Tasks-Seen-400-.html

　本レポートでは企業の経理業務における実態や課題を明らかにすることを目的とし、会計処理の方法や入力作業の負担、確認体制、紙と電子の混在状況など、経理業務に関する幅広い設問により、受領請求書の処理業務にまつわる現場のリアルな声を収集しています。それらを図解での説明をしており、すぐに業務理解・改善に臨める内容となっております。

以下のグラフは調査レポートから抜粋した調査結果となっています。

　上記図のように、会計ソフトへの入力方法についてアンケート調査をした内容によると会計システムへの入力方法については、「請求書や支払依頼書から直接入力」と回答した人が200人で、全体の57.1%を占め最多となりました。次いで「Excel等で前捌きをしてから入力（インポート含む）」が99人（28.3%）、「併用している」が34人（9.7%）という結果となっています。この結果から、多くの企業が依然として手動による直接入力に依存していることが明らかであり、デジタル化が進む中でもアナログな運用が根強く残っているという、やや意外な傾向が浮き彫りになりました。一方で、前捌きや併用といった選択肢も一定数存在しており、業務の性質や社内体制に応じた運用の多様化も進んでいると考えられます。

　また、上記のように請求書に記載されている内容で確認する項目についてのアンケート調査をした内容によると、最も多かったのは「請求金額」で320件（91.4%）にのぼりました。次いで「取引先名（役務の提供者）」が287件（82%）、「請求発行日」が244件（69.7%）と、これらは仕訳や支払処理に直結する情報であり、自然な結果と言えます。意外だったのは「適格請求書の有無」が189件（54%）と、インボイス制度施行から一定期間が経過しているにもかかわらず、確認率が半数を下回っている点です。制度対応が現場レベルまで十分に浸透していない可能性が示唆されます。

　加えて、上記図ではお勤め先で仕訳入力する際に、確認が発生しやすいと感じる勘定科目は何かをアンケート調査した結果です。このアンケートでは、回答結果を総合的に評価するため、順位に応じてスコア化しております。仕訳入力の際に「確認が発生しやすい」と感じる勘定科目として最も多く選ばれたのは「接待交際費」（スコア：28）でした。これは、社内規定や妥当性の確認など、処理時に慎重な対応が必要とされる費目であると考えられます。次いで「旅費交通費」（17）、「消耗品費」（16）、「荷造運賃」（15）など、領収書の確認や用途の明確化が必要な費目が上位を占めました。これらは処理パターンの幅広さから、担当者の判断に負担がかかっていると考えられます。注目すべき点として、「会議費」や「雑費」など、比較的自由度の高い費目においても、分類基準や記載内容のあいまいさにより、判断が難しい場面が多いことがうかがえます。

上記のように受領請求書にまつわる業務に対する課題や影響は様々な場面で発生していますが、それらはDXによる自動化ができない業務があるなどの分かりやすいものから、知識面など周囲からも担当者本人でも発見されていないものも多数存在しています。

本レポートではより詳細に受領請求書の業務課題への理解を深める内容となっております。

是非ともこの機会に資料を自社の受領請求書の業務環境を見直し、ひいては経理業務の課題発見に利用していただければと思います。

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