フリースケール、ARMおよびOracleとの協業により 「ワンボックス」IoTゲートウェイ・プラットフォームによる新しい垂直統合型のサポートを提供

IoT向けエッジ/センサ・ノードの開発効率化を目的とするARM mbedプロジェクトとも提携

「モノのインターネット化」(Internet of Things、以下IoT)のクラウドからネットワーク・エッジへのサービス・デリバリに関して、安全でオープンな共通インフラストラクチャへの要望が増大しています。フリースケール・セミコンダクタ・ジャパン株式会社(本社:東京都目黒区下目黒1-8-1、代表取締役社長:ディビッド M. ユーゼ、以下 フリースケール)、ARM®、およびOracle®は、次世代のIoTサービス・プロバイダやエッジ・ノードの開発者に向けてセグメント・ソリューションのポートフォリオを充実させることでこの要求に応えます。

フリースケールは、ARMおよびOracleとの協業により、さまざまな垂直市場に対するIoTサービスの導入と管理を標準化して一元管理するための安全なサービス・プラットフォームをすでに確立しています。この「ワンボックス」プラットフォームは、エンド・ツー・エンドのソフトウェアと階層形式の集中型スマート・ゲートウェイとを統合した、IoTサービスを安全に導入および管理するための共通化されたオープンな枠組みです。このプラットフォームは、先月サンフランシスコで開催されたJavaOne 2013で公開され、デモが実施されました。ホーム・オートメーションとスマート・エネルギーのアプリケーションのサポートを特長としています。
フリースケールはARM TechCon 2013において、このワンボックス・プラットフォームでスマート・グリッドとテレヘルスのIoTサービス市場を新たにサポートすることを発表しました。ワンボックスのテレヘルス・サービスは、医療施設および家庭のいずれの環境でも導入するのに適しています。また、特筆すべき利点として、IoTサービス・プロバイダがContinua® Health Allianceの認可を取得するための要件を満たしやすくするよう設計されています。

フリースケールの上席副社長兼マイクロコントローラ・グループ担当ジェネラル・マネージャであるジェフ・リースは、次のように述べています。「IoTの命運は、革新的な新サービスを実現し、それを速やかに普及させることにかかっています。そのため私たちは、サービス・プロビジョニングとエッジ・ノードという2つの観点から、小規模事業者が成長を続けて新たな技術を導入することを促しています。フリースケール、ARM、Oracleは、緊密に連携して、安全なIoTサービス・デリバリ・インフラストラクチャの基盤なる、包括的かつ補完的な技術を提供します。」

フリースケールのワンボックス・プラットフォームを基盤とする「ボックス」(またはスマート・サービス・ゲートウェイ)は、さまざまなIoTサービス・プロバイダの各ボックスを一元管理の単独のアプライアンス製品に統合することができます。フリースケールのKinetis(キネティス)マイクロコントローラ、i.MX(アイドット・エムエックス)アプリケーション・プロセッサ、またはQorIQ(コア・アイキュー)通信プロセッサを採用するワンボックス・プラットフォームでは、OracleのJava™ソフトウェアが稼働するとともにARMのSensinodeソフトウェアが組み込まれており、低消費電力の多数のエッジ・ノード・デバイスを6LoWPAN、CoAP、およびOMA Lightweight M2Mなどの標準化された技術で安全に接続します。フリースケール、ARM、Oracleは、これらの技術が連携して機能するエンド・ツー・エンドの安全なIoTゲートウェイ・プラットフォームを提供し、多岐にわたる革新的なIoTサービスの普及を迅速化および簡素化します。

ARMの上席副社長兼システム・デザイン部門担当ジェネラル・マネージャであるJohn Cornish氏は、次のように述べています。「ワンボックス・プラットフォームは、IoTを実現するためのARMとそのパートナーによる取り組みの顕著な例です。私たちは、パートナーであるフリースケールおよびOracleとともにIoTの実現に貢献できることを、嬉しく思っています。ワンボックス・プラットフォームは、開発者がIoT革命を促進し、次世代のエネルギー効率に優れたインテリジェント技術を完成させるのに必要な、オープンな標準プラットフォームになります。」

OracleのJavaプラットフォーム開発担当副社長であるNandini Ramani氏は、次のように述べています。「IoTの実現は重要な機会と言えます。IoTは、組込みデバイスの市場投入の迅速化、コスト管理、新機能の安全な提供を達成するための、業界の垣根を越えたオープンなプラットフォームを構築できたときにのみ、完全に実現することができます。私たちは、フリースケールおよびARMと協力しながら、Javaとmbed™をベースとする標準化された安全なサービス・プラットフォームを提供することでこの課題を解決し、IoTによって提示される新しいビジネス・チャンスを迅速かつ最大限に活用する市場を実現できることに、大きな期待を寄せています。」

ARM Cortex®-Mマイクロコントローラ上のJava MEによるIoTエッジ・ノード・デバイスのサポート
フリースケール、ARM、およびOracleは、IoTゲートウェイの展開に加えて、ARM mbedプロジェクトによる革新的なIoTエッジ・ノード製品の開発効率化の作業も進めています。これは、ハードウェア抽象化層(HAL)を専門とするARM mbedプロバイダが、ARMベースのフリースケールKinetisマイクロコントローラ上でOracle Java ME Embeddedソフトウェアをシームレスに稼働できるようにするための計画です。広く採用されている安全で実績あるJavaフレームワークがKinetisマイクロコントローラ上で動作するようになれば、プロセッシング・プラットフォームの選択肢と最終製品のフォーム・ファクタが格段に拡充されます。
ARM TechCon 2013において、ワンボックス・プラットフォームをはじめとするフリースケール、ARM、およびOracleのコラボレーションに関するデモを、500番ブースのフリースケール展示会場と300番ブースのARM展示会場にて紹介しました。

 

フリースケール・セミコンダクタについて
フリースケール・セミコンダクタ(NYSE:FSL)は、先進の自動車、民生、産業、およびネットワーク市場において、業界を牽引する製品を提供する組込みプロセッシング・ソリューションの世界的リーダーです。マイクロプロセッサ、およびマイクロコントローラ、センサ、アナログ製品やコネクティビティといった私たちの技術は、世界中の環境、安全、健康を向上させ、そしてそれらをよりつなげるイノベーションの基盤となります。また、オートモーティブ・セーフティ、ハイブリッドや電気自動車、次世代のワイヤレス・インフラストラクチャ、スマートエナジー、ポータブル医療機器、家電やスマート・モバイル製品といったアプリケーション向けの製品を提供しています。フリースケールは、テキサス州オースチンを本拠地に、世界各国で半導体のデザイン、研究開発、製造ならびに営業活動を行っています。詳細は、http://www.freescale.com/jaをご覧ください。

FreescaleならびにFreescaleのロゴマークはFreescale Semiconductor Inc., Reg. U.S. Pat. & Tm. Off.の商標、または登録商標です。ARMおよびCortex はARM Ltd.またはその子会社の商標または登録商標です。文中に記載されている他社の製品名またはサービス名はそれぞれ各社の商標です。
©2013フリースケール・セミコンダクタ・インク

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会社概要

URL
http://www.freescale.com
業種
情報通信
本社所在地
東京都渋谷区恵比寿4丁目20番3号 恵比寿ガーデンプレイスタワー 29F
電話番号
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代表者名
ケンリック P. ミラー
上場
未上場
資本金
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設立
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