就活戦線、大手狙いが4割以上。「楽になる」楽観派が大幅増の6割超に。
2015年度学生モニター調査結果(2013年12月発行)より
1.就職戦線の見方:「楽になる」65.8%(昨年比で約5割増)
いよいよ就職戦線がスタートしましたが、今年の就活生に、就職戦線の見通しを尋ねたところ、「やや楽になる」65.1%、「非常に楽になる」0.7%と、楽観派は65.8%(昨年は35.1%)に上りました。その背景には、「アベノミクスによる景気回復」と「東京オリンピックへの期待」による採用枠拡大を根拠として挙げる声が多く、逆に厳しくなる理由としては、「前年度の採用増加の揺り戻し」や「消費税引き上げによる景気後退」を警戒する声が挙がりました。(別紙図表1参照)
2.志望業界:総合首位は「水産・食品」。文系は男女とも「銀行」、理系は男子が「電子・電機」、女子は「医薬品・医療関連・化粧品」
11月後半時点での志望業界の決定状況は、「明確に決まっている」は、19.9%と約2割でした。女性の支持を集めた「水産・食品」が24.8%で最も多く、「銀行」、「医療関連・化粧品」と続きます。文系は男女とも「銀行」が首位、理系は男子が「電子・電機」、女子は「医薬品・医療関連・化粧品」がトップでした。(別紙図表2-①②参照)
3.志望する企業規模:いわゆる大手狙いの学生が4割超、ただし男女で志向の差があり
就職活動の中心とする企業規模を尋ねたところ、「業界トップの企業を中心に活動するつもり」13.7%、「大手企業を中心に活動するつもり」28.7%と、いわゆる大手狙いの学生が42.4%と約4割以上で、前年調査と同様の結果となりました。文理男女別に見ると、女子に「規模にこだわらずに活動」と答える割合が高く、男子は「業界トップ」「大手企業」の割合が高いなど、志向の差が見られました。(別紙図表3参照)
4.インターンシップ:学生モニター全体の56.9%が参加経験あり。前年より4.4ポイント増加
学生モニターのインターンシップへの参加は56.9%と前年より4.4ポイント上昇しました。平均参加社数は、ショートプログラム(1日~4日間)で2.2社、倫理憲章の条件を満たす5日間以上のプログラムで1.5社でした。インターンシップへの応募理由は、「職業体験のため」が74.8%で最も多く、次に「企業研究・業界研究のため」(65.8%)が続き、職業体験を通して職業観を涵養するという本来の目的だけでなく、業界研究・企業研究の格好の場としても機能していることを示唆しています。(別紙図表4-①②参照)
5.大学の就職ガイダンス参加状況:参加経験者は85.2%(昨年83.6%)/平均回数は4.8回(昨年5.3回)
大学の就職ガイダンスに参加経験のある人は全体の85.2%。平均参加回数は4.8回でした。ガイダンス初回参加時期を国公立と私立とで見てみると、私立大学の学生が早期から参加し始め6月に山を迎えるのに対し、国公立の学生は10月が大きな山となっていました。(別紙図表5参照)
6.就職活動に臨む心境:「楽しみたい」74.1%、「早く終えたい」62.6%、「内定取れる自信ある」46.8%
就職活動への姿勢は、「楽しみたい」74.1%と、前向きな学生が多数を占めました。また、9割近くが「面接に不安がある」としながらも、内定取得については4割以上が「自信がある」と回答しているほか、期間は「早く」が62.6%と、短期決戦を望むほうが多いようです。集中して取り組むことで少しでも早く就職先を決めたいという気持ちが垣間見えます。(別紙図表6参照)
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