FromプラネットVol.173<メガネに関する意識調査>
国内1,400社超が利用する日用品流通の情報基盤を運営する株式会社プラネット (所在地:東京都港区、代表取締役社長:田上正勝)は消費財や暮らしにまつわるトピックスをお届けする 『Fromプラネット』 の第173号として、メガネに関する意識調査の結果をご紹介します。未掲載のデータもご提供できますのでお気軽にお問い合わせください。
- 若年層で“メガネ使用率”増加、半数が中学までに“メガネ使用開始”
まず、【普段の生活でメガネ(度なしを含む)やコンタクトレンズを使用しているか】をたずねたところ(図表1)、「メガネを使用」(「常に」+「必要なときだけ」=「メガネ派」)は57.5%と半数以上に。「コンタクトレンズと使い分け」を加えると(=メガネ使用率)74.2%と実に4分の3の人がメガネを使用していることになります。
年代別にメガネ使用率の最大値と最小値の差をみると、男性12.5ポイント・女性18.5ポイントと、女性のほうが年代差が大きい結果に。女性40代以下で「メガネとコンタクレンズを使い分け」が3~4割、「コンタクトレンズのみ使用」も他年代より高いことから、若年女性は“コンタクトレンズ派”が優勢のようです。
4年前に実施した2017年調査と比べると、「メガネ使用率」は1.5ポイント、「メガネ派」も4.9ポイントそれぞれ低下しているのは意外ですね。「メガネ使用率」の変化を性年代別でみると、女性では20代以外は前回より低下していますが、男性は40代以下と70代以上で上昇。コンタクトレンズ併用者派が下支えして、若年層を中心に男性のメガネ利用率は高まっているようです。
【視力矯正(近視、乱視、遠視など)を始めた時期】もきいてみたところ(図表2)、メガネでは「中学生」20.0%、「高校生」13.9%と、両者で3分の1に。「小学校5~6年」以下も合計で2割近くにのぼることから、実に半数以上の人が高校時代までにメガネをかけ始めていました。メガネの使用開始時期は「中学生」をピークに「30代」まで低下が続きますが、老眼が気になりだす40代・50代で再び上昇に転じています。
コンタクトレンズでは、最多が「18~24歳」32.5%、これに「高校生」29.4%が続き、メガネよりピークが後ろずれしています。高校・大学への進学や就職と環境が変わる時にイメージチェンジする人が多いのでしょうか。両者に続くのは「中学生」16.3%。環境変化に加え、運動系の部活でメガネでは不都合が生じるなどでコンタクトレンズを使い始める人もいるのかもしれません。
- メガネを使う理由は、女性は“楽”、男性は“目にレンズを入れたくない”
男性トップ、女性2位の「目の中にレンズを入れることに抵抗」は男性の方が10ポイント以上高いというのは少し意外な気がします。「メガネをかけ慣れている」も男性が12ポイント上回っていますが、図表1で若年層を中心に女性のコンタクトレンズ使用率が高いことを考え合わせると納得できますね。女性の方が高値を示したのは「コンタクトレンズだと目が乾燥する」で、11.5ポイントの差となりました。
- レンズの“汚れ”と“くもり”が悩ましい…
3位の「メガネが下がってくる」は30~50代を中心に女性が高い傾向に。これは男性より骨格が小さいために生じる悩みなのかもしれません。「目が疲れる」「鼻当ての部分に跡がつく」といった身体上の不具合、「鼻当ての部分」や「耳」の「痛み」といった不快感など、全般に女性のほうが高い傾向にありました。
- コロナで3割強が“視力に変化”、主因は男性が“パソコン”・女性は“スマホ”
では、視力低下の要因は何なのかについてもたずねてみました(図表6)。最も多かったのは「パソコンを見る時間が増えたから」53.0%、2位は「スマホやタブレットを見る時間が増えたから」50.9%で、いずれも半数以上となりました。リモートワークを含めて在宅時間が増えたことで、ネットサーフィンや動画閲覧などの時間も増えたのでしょう。男女別では、前者は男性、後者は女性がそれぞれ約6割、年齢別でも前者は高齢層、後者は壮年層が高率と、性別・年代別で明確な差があるのは興味深いところです。3位の「テレビを見る時間が増えたから」は男女間の差はありませんが、年代別では20代と70代以上が高率に。“テレビ離れ”が言われる若年層ですが、やはり在宅時間が増えると、ついテレビを付けてしまうのでしょうか。「ゲームをする時間が増えたから」と「リモート勤務/授業が増えたから」は30代以下で、また「読書の時間が増えたから」は70代以上がそれぞれ高値となっているのは納得がいきますね。
- メガネをかけた人のイメージはやっぱり…
- メガネの“イメージ向上”が追い風
● メガネが好きで、どんどん買ってしまう。度数が変化ないのにメガネを新調すると家で怒られる。(男性・50代) ● ずっと度なしメガネを買いたいと思っていて、2年前ぐらいにやっと買った。シンプルな服でもちょっとかけるだけでオシャレに見える。 (女性・30代) ● 今までメガネをかけて外出するのがダサい気がして嫌だった。そんな時見つけたのが都内のおしゃれな眼鏡屋。フチのディテールもとても綺麗で、まるで伊達メガネに見える!矯正用メガネでも可愛いのがあるんだと思い、今はそれをつけて外出している。(女性・20代) 【メガネへの意識の変化】 ● 私がメガネをかけはじめた37年前、メガネはからかいの対象でネガティブ要素でしかありませんでしたが、今はファッションの一部であったりしてメガネの地位が上がったなと思います。メガネ男子も素敵!!(女性・40代) ● 最近は昔ほどメガネに抵抗がない。昔よりスタイリッシュになったためである。また、曲がるフレームなど子供がいてもかけやすいのは有り難い。(男性・40代) 【メガネで失敗! これは困った!】 ● 意外と漫画じみた失敗をする。頭の上にかけたままメガネを探す。メガネをかけたまま顔を洗う。メガネをかけたままヘルメットをかぶる。俺だけ?(男性・40代) ● 長年かけているのでメガネのフレームがだんだん緩んできて、お辞儀をした時に床に落ちてしまい、驚かれたのが恥ずかしかったです。 (男性・60代) ● 3D眼鏡などをかける時にメガネが二重になって、ずれやすくなる。(女性・20代) ● コロナ感染が始まってからマスクをしてメガネをかけると、夏場は暑苦しく、冬場はレンズが曇ることが多いのが嫌だし、メガネがずれてくるのもわずらわしく感じる。(女性・50代) 【メガネ男子・女子にときめく】 ● メガネが好きではありませんでした。高校生の時好きだった男子はメガネフェチで、好きになってくれて付き合っていましたが、微妙な理由で複雑な気分でした。(女性・50代) ● 思春期からメガネフェチ。コンタクトレンズだった夫を説得してメガネをかけさせた。(女性・30代) ● 好きなアイドルが普段かけないメガネやサングラスを時々かけていると、すごくきゅんとします。(女性・30代) 【あるといいな、こんなサービス】 ● 輪郭や顔立ちによって、どういうタイプが似合うかわかるアプリなどがあると良いと思う。(女性・30代) ● メガネは価格が高いので気軽に買えない。医療機器的な性質をもったアイテムでもあるので、せめて数年に一度でもいいから保険適応で買えるようになればいいのにと思う。(男性・30代) ● 自分にすごく似合うと思って使っているわけではないので、本当に似合うメガネを探してみたい。また、自分に似合うものをおしゃれな人にセレクトしてほしい。(女性・40代) |
調査機関:株式会社プラネットによる調査企画をもとに、株式会社ネオマーケティングにて「メガネ」に関する意識調査を実施。
期間:2021年12月17日~21日、インターネットで4,000人から回答を得ています。
株式会社プラネットとは https://www.planet-van.co.jp/
メーカー、卸売業、小売業がサプライチェーンとして連携し、生活者へのサービス向上を目指して進化を続ける日本の消費財流通を、情報インフラ運営で支えている上場企業(証券コード2391)です。
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