2026年9月1日(火)QPS研究所の小型SAR衛星13号機 「ミクラ-Ⅰ」による初画像(ファーストライト)として、高精細モード画像を公開

大規模衛星コンステレーションによる高頻度・高精度な準リアルタイム観測サービスの実現に向けて前進

株式会社QPS研究所

京都府 京都市 / 2026年8月29日 22時44分観測

世界トップレベルの小型SAR[※1]衛星の開発・製造・運用を行う株式会社QPS研究所(福岡市中央区、代表取締役社長 CEO:大西俊輔、以下QPS研究所)は、2026年9月1日(火)に小型SAR衛星QPS-SAR13号機「ミクラ-Ⅰ」の初画像(ファーストライト[※2])として取得した試験観測画像を公開いたします。

QPS研究所が北部九州を中心とした全国25社以上のパートナー企業と共に開発・製造した「ミクラ-Ⅰ」は米国ロケット・ラボ社のロケットElectron (ミッションネーム:The Grain Goddess Provides  “穀物の女神が恵みを与える”)によって2026年8月6日(木)18時18分 (日本時間)に打ち上げられ、約50分後に衛星分離に成功しました。そしてその約30分後には初交信に成功し、翌日の昼に収納型アンテナの展開を実行いたしました。その後、衛星機器の調整を続け、この度、取得した画像を公開する運びとなりました。

QPS-SARは分解能1.8mの通常モード(ストリップマップモード)と分解能46cmの高精細モード(スポットライトモード)の観測が可能です。8月28日から観測を開始し、本日、13号機のファーストライト画像を発表いたします。

代表取締役社長 CEO 大西 俊輔 コメント

「QPS-SAR13号機が無事に初期運用フェーズをクリアし、本日、ファーストライトを皆さまに公開できることを大変嬉しく思います。夏季スケジュールの中でも過去の経験を見事に活かし、スムーズに運用を遂行したエンジニアチーム、そしてその技術を根底で支えてくださるパートナー企業の皆さまに、心より感謝申し上げます。私たちは先日、36機を大幅に超える大規模コンステレーション[※3]構築へと目標をアップデートいたしました。このインフラを一日でも早く社会に届けるべく、製造の体制を整え、特に2028年以降に衛星の打上げスピードをさらに一段引き上げてまいります。加速させながらも、今回のように1機1機の確実な運用を積み重ねていくことこそが、最も確かな近道だと考えております。その姿勢を忘れることなく、より高頻度で高精度な観測サービスの実現に向けて前進を続けてまいります。」


ファーストライト画像詳細

観測日時

① 2026年8月28日(金) 11:13(現地時間)

② 2026年8月29日(土) 22:40(日本時間)

③ 2026年8月30日(日) 04:07(現地時間)

観測場所

① オーストラリア パース(観測時の天候:晴れ)

② 京都府 京都市(観測時の天候:くもり)

③ トルコ カッパドキア(観測時の天候:くもり)

分解能[※4]

① アジマス[※5]分解能46cm x レンジ[※6]分解能52cm

② アジマス分解能46cm x レンジ分解能66cm

③ アジマス分解能46cm x レンジ分解能40cm

画像処理協力

アルウェットテクノロジー株式会社

[※1] SAR(合成開口レーダー):電波を使用して地表の画像を得るレーダー。雲や噴煙を透過し、昼夜を問わず観測することができる点が特長。

[※2] ファーストライト:初画像のことを言います。公開した画像データは衛星の機能を試験・調整している中で初で確認できた試験データになります。

[※3] 複数の人工衛星の協業によって高頻度な地球観測を可能とするシステム。(コンステレーションは「星座」の意。)

[※4] 画像化した際の1ピクセルの大きさを指します。ファーストライトで試験観測した通常モードではアジマス分解能1.8m、スポットライトモードではアジマス分解能46cm相当に画像化しますが、レンジ分解能は観測条件によって可変となります。

[※5] アジマス:衛星の進行方向。 

[※6] レンジ:衛星のマイクロ波を照射する方向。衛星の進行と直交する方向で、ここではグランドレンジを指します。

ファーストライトSAR画像

このページ上では広域画像は小さくなっており、圧縮をかけて容量を軽くしているため、弊社ホームページのニュース(https://i-qps.net/news/4027/)にて掲載している画像をぜひご覧いただければ幸いです。

① オーストラリア パース

南極観測船の寄港地としても知られるフリーマントルの区画整備された町並みと、その間を縫うように流れるスワン川、そしてインド洋に面したボートハーバーを観測しています。

② 京都府 京都市

京都御苑を中心に、鴨川デルタや、左上には左大文字山や金閣寺エリア、右下は銀閣寺エリア、京都大学キャンパスエリアを観測。中央を流れる鴨川にかかる橋に加え、落差工による川の段差も確認できます。

クローズアップ画像②-1 左大文字山

クローズアップ画像②-2 京都御苑

クローズアップ画像②-3 二条城

クローズアップ画像②-4 鴨川デルタ

クローズアップ画像②-5 京都大学

③トルコ カッパドキア

トルコ中央部、奇岩と遺跡エリアとして知られるカッパドキアを観測。世界遺産にも登録されているギョレメ歴史国立公園一帯に広がる特徴的な地形を捉えています。


<「QPS-SARプロジェクト」について>

小型SAR衛星「QPS-SAR」

QPS研究所は収納性が高く、軽量でありながら大型の展開式アンテナ(特許取得)を開発。そのアンテナによって強い電波を出すことが可能になり、従来のSAR衛星の20分の1の質量、100分の1のコストとなる高精細小型SAR衛星「QPS-SAR」の開発に成功しました。QPS-SARは民間SAR衛星で世界トップレベルの46cm分解能の画像取得が可能です。2028年5月末までに24機、2030年にはさらなる機数を投入した大規模衛星コンステレーションで平均10分間隔という準リアルタイム観測データ提供サービスを目指しています。

<株式会社QPS研究所について>

衛星開発の風景

QPS研究所は2005年に福岡で創業された宇宙開発企業です。名前のQPSとは「Q-shu Pioneers of Space」の頭文字を取っており、九州宇宙産業の開拓者となること、更には九州の地より日本ならびに世界の宇宙産業の発展に貢献するとの思いが込められています。その名の通り、九州大学での小型人工衛星開発の技術をベースに、国内外で衛星開発やスペースデブリへの取り組みに携わってきたパイオニア的存在である名誉教授陣と若手技術者・実業家が一緒になって、宇宙技術開発を行っています。また、QPS研究所の事業は、創業者たちが宇宙技術を伝承し育成してきた北部九州を中心とする全国25社以上のパートナー企業に力強く支えられています。

2026年に撮影されたQPS研究所の集合写真

<株式会社QPS研究所>

社名  :株式会社QPS研究所

本社住所:福岡市中央区長浜1-1-1 KBCビル8階

代表者 :代表取締役社長 CEO 大西俊輔

創業  :2005年6月

URL  :https://i-qps.net/

事業内容:人工衛星、人工衛星搭載機器、精密機器、電子機器並びにソフトウエアの研究開発、設計、製造、販売 

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会社概要

株式会社QPS研究所

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URL
https://i-qps.net
業種
製造業
本社所在地
福岡県福岡市中央区長浜1-1-1 KBCビル8階
電話番号
-
代表者名
大西俊輔
上場
未上場
資本金
-
設立
2005年06月