TBWA HAKUHODO開発のホタテ貝殻からできた環境配慮型ヘルメット「ホタメット」、Clio Health Awards 2023にて最高賞を獲得
クリオ・ヘルス・アワーズ(Clio Health Awards)は、One Show、Cannes Lionsと並んで世界3大広告賞とされているクリオ賞(Clio Awards)の定評に基づき2009年に導入されました。広範で進化し続ける世界の身体的、精神的、社会的健康産業における卓越したクリエイティブなマーケティング、広告、コミュニケーションを称える賞です。
受賞結果は以下の通りです。
<グランドクリオ(Grand Clio)>
Design (Consumer Brand Health Initiative)
・広告主:甲子化学工業株式会社
・エントリータイトル:SHELLMET(※ 製品名:HOTAMET / ホタメット)」
<Gold>
Innovation (Consumer Brand Health Initiative) - Physical Product Innovation
・広告主:甲子化学工業株式会社
・エントリータイトル:SHELLMET(※ 製品名:HOTAMET / ホタメット)」
【HOTAMET / ホタメットとは】
外敵から身を守ってきた貝殻が、人と地球を守るために生まれ変わる。国内の水産物の中でも輸出額が最も多いホタテ。一方、ホタテを加工した後、水産系廃棄物としての貝殻地上保管による環境への影響や堆積場所の確保などが社会課題となっていました。甲子化学工業株式会社とTBWA HAKUHODOは、ホタテ貝殻を廃棄物ではなく、新たな資源に変えることに挑戦しました。
ホタテ漁師は、日常的にヘルメットを着用して、危険から身を守っています。また、日本では地震など災害リスクが高いことから、漁師に限らず、より多くの人たちの安全を守るものとして、ヘルメットは防災グッズの定番です。そこで、ホタテ漁師や日本人が被るヘルメットを、漁師たちが獲ったホタテの殻から作り出すことにしました。その時に注目したのが、ホタテ貝殻の主成分と構造でした。貝殻は「炭酸カルシウム」というセメントなど、強度を高めるために様々な加工に使われる汎用性が高い成分で構成されています。また、過酷な自然界を生き抜く貝殻は、高い強度を発揮する構造物でもあります。この2つの着眼点から生まれたのがHOTAMETです。
特筆すべきは、デザインです。自然界の仕組みを応用し、技術開発に活かす「バイオミミクリー」という考えに基づき、素材の一部であるホタテ貝の構造を模倣した、特殊なリブ構造をデザインに取り入れています。その結果、少ない素材使用量でありながら、リブ構造が無い場合と比較して、約33%も耐久性を向上。素材開発から、設計に至るまで、環境への負担が少なく、サステナブルに配慮したプロダクトになっています。
【HOTAMET / ホタメット 協力会社】
・プロダクトデザイン: quantum
・製品開発: 甲子化学工業株式会社
【HOTAMET / ホタメット 関連ページ】
・公式サイトURL:https://koushi-chem.co.jp/hotamet/
・プロダクトムービーURL:https://youtu.be/_9k2elL3btI
■ TBWA HAKUHODO について
2006 年に博報堂、TBWA ワールドワイドのジョイントベンチャーとして設立された総合広告会社です。博報堂のフィロ ソフィーである「生活者発想」「パートナー主義」と TBWA がグローバル市場で駆使してきた「DISRUPTION®」メソ ッドを中心とした独自のノウハウを融合。質の高いソリューションを創造し、クライアントのビジネスの成長に貢献しま す。「DISRUPTION®」は既成概念に縛られず、常識を壊し、新しいヴィジョンを見いだす TBWA HAKUHODO の哲学 です。マーケティングに限らず、ビジネスにおけるすべての局面でディスラプションという新しい視点を武器に事業やブ ランドを進化させるアイデアを生み出します。https://www.tbwahakuhodo.co.jp
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